U-571のレビュー・感想・評価
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また潜水艦名画だなあ
潜水鐘映画にありがちな艦長との軋轢とか、反乱とかスパイとか、乗員間もトラブルがほとんどなく、目的に向かって一枚岩なのが、見ていて清々しく応援したくなる。
エニグマ無線機という宝物をゲットしてそれが足かせになって通信できない設定も悪くない。救援通信をあきらめて、自力解決する道を選択する主人公と部下たち。すっかり艦長らしくたくましくなる主人公が良いね。
潜水艦もののお約束もしっかり。降下限界を超え浮上するかどうか、飛び出すナットやパイプの割れと水しぶき、ソナー音と機雷の爆発、最後の魚雷とかとか。
Uボートの性能に感激する米海軍、なんとなくわかる。さすがにエニグマ+Uボートの両方獲得という図々しさまでは持ち合わせていなかったのがグッド。
緊迫の潜航
アメリカ海軍タイラー大尉をマシュー・マコノヒーが演じる。苦渋の決断を下していく姿が胸に迫る。
緊迫した映像と音、艦内で息を潜める乗組員達の表情がリアルで、その臨場感が途切れる事はない。
沈み続けるU-571… タンク機関士からの辛い報告に涙した。
-迷えば全乗組員の命を奪う。
いかなる状況下でも迷う事なく決断を下せなければ
潜水艦の艦長は務まらない。
それが艦長の使命だ。
-壁から離れろ。
爆発の衝撃で背骨が折れるぞ。
BS日テレを録画にて鑑賞 (字幕)
出来すぎかな・・
エニグマを奪取したのは1941年5月英海軍のプリムローズ作戦でU-110からでした。本作はこれにインスパイアされたフィクションとされています。1942年にドイツはエニグマを3ロータータイプから4ロータータイプに変更しており旧式は実際には役立たちませんでした。1942年U-559から英海軍が奪取しチューリング研究所に運ばれ計算機による総当たり法でやっと解読に成功しました(映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」に描かれています)。
公開当時、アメリカの手柄の横取り映画だとトニー・ブレア英首相が怒ったらしい、史実はともあれ潜水艦活劇としては面白いです。いくらなんでもたった9人で敵の潜水艦を乗っ取り操艦ばかりか修理して駆逐艦に勝ってしまうのは出来すぎとは思いますが・・。
潜水艦
他のやたらとフェアプレーを推す潜水艦モノとは一線を介している。とにかく、ほぼ海上での戦闘シーン。
ドイツ軍のエニグマ解読のため、Uボート奪還を仕組んだ連合軍。U571の制圧に成功するも、敵方の潜水艦で海上を行くのはさらなる危険が伴う。
主人公は、艦長になりたくてなれなかった副艦長。そんな彼が突然の艦長(代理)就任。選択を、決断をせまられた彼の決断とその結果...彼が選んだ部下は、殉職する。
かみしめるように、成長する主人公と周りの仲間たち。艦長として、仲間に尊敬される立場でいなければならない自分にとって、必要なものが何かを、体感する主人公の成長も観れる
。
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