劇場公開日 2006年11月18日

「反政府活動の描き方はかなり上手」トゥモロー・ワールド Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5反政府活動の描き方はかなり上手

2015年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:80点|音楽:75点 )

 閉塞感漂う社会で地下に潜り命の危険を感じながらその日を生き延びる主人公を描写する演出は、第二次大戦の抵抗運動家の姿を見ているようで、なかなかの緊迫感と退廃的な雰囲気が溢れていて質が高かった。物語を理解することよりも、子供を守ることによって子供の大切さと人が子供に抱く愛情を、登場人物の命懸けの行動から感じとる作品かな。
 だけどやっぱり物語は説明不足でわかり辛い。犬猫の子供は普通に生まれているようだし、社会は秩序を失いこれほどにまで荒廃していて、いくつかの組織が登場する。雰囲気重視なんだろうが、もっと状況説明は欲しいし、謎がそのまま残されているのはすっきりしない。

コメントする
Cape God