「絶望から希望、そして未来へ」トゥモロー・ワールド arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望から希望、そして未来へ
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息子を亡くしたセオとジュリアンの夫婦に何があって別れることになったのか?ジュリアンは何故反政府組織のリーダーとなったのか?反政府組織の中の意見の対立とは?ヒューマン・プロジェクトとは何なのか?
物語の前提となる世界観については、多少説明不足と感じる部分もあるが、観終わってから考えてみると、これは物語をなるべくシンプルにする為に意識的に為されたことだったのではないかと思う。
子どもが生まれなくなり荒廃した世界で、最年少者がファンに刺殺されるという、いわばまたひとつ希望が失われた物語の冒頭から、新たな命、希望が次世代に託されたラストまで、この新たな命、希望を守るというシンプルさが物語の神話性を高めていると思う。
シンプルな展開の中で、ストーリーの起承転結に配置された長回し(に見えるように撮影された)の四つのシーンが効果的で、みどころになっている。
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