「生命の神秘、8分間の衝撃」トゥモロー・ワールド モリさんの映画レビュー(感想・評価)
生命の神秘、8分間の衝撃
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『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン監督による近未来SFサスペンス。
舞台となるのは2027年、原因不明の女性の不妊が急増し、子どもが生まれなくなって18年が過ぎた。世界にはテロや内戦が頻繁し、国家は壊滅状態に陥る。唯一、強力な軍隊によってイギリスがぎりぎりの治安を守っている状態だ。そんな中、主人公の官僚にの前に反政府組織のメンバーである元妻が現れる。聞けば、彼らが保護する移民集団の一人が子どもを妊娠したという。
監督のアルフォンソ・キュアロンといえば、『ハリー・ポッター』の第3作目の監督を務め、シリーズをよりダークにした。この監督の演出が冒頭からショッキングだ。
序盤から重要人物が死に、ラストでは8分間ノーカットのシーンがある。これが非常に迫力がある。
まさに市街戦の戦い。その中をさまよう主人公を、手持ちカメラが追う。このシーンだけでも見応えがある。
人類最後の子どもは、人類最後の希望でもある。そして生命の誕生、生命の神秘を謳うのだ。
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