劇場公開日 2006年11月18日

「もうすぐ2027年‼️」トゥモロー・ワールド 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0もうすぐ2027年‼️

2024年1月4日
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この作品は21世紀に作られた最高の近未来SF映画の一本‼️急激な出生率の低下の果てに、ついに人類が繁殖能力を完全に喪失した未来‼️どうしたの、男たち⁉️それから18年後の2027年。人類最後の子供を妊娠した女性を、秘密の支援団体に送り届けることになった官僚のセオは、政府軍と反体制勢力との衝突で戦場となった街中を必死でくぐり抜ける・・・‼️2027年は3年後‼️出生率の低下、繰り返されるテロ活動、荒廃した街並みみたいな映画で描かれる "2027年の未来図" が決して空想ではなく、現実的でリアルなものとして描かれていて、チョー震えます‼️公開当時から、ワンショット撮影の迫真性が絶賛されていましたが、冒頭の爆破テロシーン(爆風によろめくクライヴ・オーウェン)‼️乗用車が襲撃されるシーン‼️出産シーン‼️そして10分以上の長回しによるクライマックスの街中を脱出するシーン‼️どのシーンも見事と言うしかないのですが、特にクライマックスのシーンは凄まじい戦闘シーンと、赤ちゃんを見た敵方の兵士たちが一斉に戦闘を止めるシーンに代表される、"希望への祈り" みたいな崇高なシーンが平行して描かれ、新たな命へ差し出す人々の手や視線は、荒んだ人間関係を超越した感動に満ちていて、涙なくしては観れませんでした‼️音楽をキングクリムゾンやローリング・ストーンズ、ピンク・フロイドをはじめとする70年代のロックが使用されており、世紀末というか世界の終末観というのがよく出てると思います‼️そして極めつけはラスト‼️波間に揺れる母と赤ん坊を乗せた小船の前に現れる「トゥモロー号」という船‼️役目を終え息絶えるクライヴ・オーウェンのカッコ良さ‼️赤ん坊の「泣き声」が「笑い声」に変わる最後の瞬間も、いつまでも胸に残るチョー名作‼️素晴らしいです‼️でも2027年はもうすぐですよね‼️

活動写真愛好家