「生命の希望」トゥモロー・ワールド ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
生命の希望
人間の子供が産まれて来なくなった世界。人類が絶望した世界。暴力にまみれた世界。それは西暦2027年。
106分間の映画体験だけで、自分の脳内と作品が繋がる。たった106分間で、2027年の世界の全てを理解し納得した自分がいる。やはり生命の唯一の目的は子供なのだ。子供達を育てる為だけに、大人達は存在しているのだ。
人間は見たことのない世界観を理屈だけではイメージできないし、共有もできない。だからSF映画を撮るのは最も難しいと言われる。アルフォンソ・キュアロン監督は106分間という短い時間で、現在進行形の人類と遠くない未来の人類を凡人にも分かる様にイメージさせた。天才としか言いようがない。
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