プロデューサーズ(2005)のレビュー・感想・評価
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俺たちのショー、お願いだからコケてくれ!
【俺たちのショー、お願いだからコケてくれ!】
東京ディズニーリゾートも、来場者数の増加に反して毎年赤字計上とのこと(入園料だけだと)。ブロードウェイも同じ事情なのだろう。
嵩む会場費に宣伝費、ぐんぐん吊り上がる出演者のギャラ、優秀なスタッフを囲う為の特別手当。
ロングランが決定したら最悪だ。ショーのヒットに伴い経費が膨れ上がり、プロデューサは資金集めに繁走するハメになる。
常連スポンサーをつなぎ留めつつ新規窓口開拓、それでも、せっかく集めた金はあっという間に底をついてしまう。
ただし、一日で打切りになった場合、残った金はすべてプロデューサの財布に残る。。。おっと?
その粉飾決算トリックに気付いたオチメなプロデューサと、弱虫会計士がタッグを組み、
"最低な脚本家"、"最低な演出家"、"最低な俳優"を起用して、
"最低なショー"を上演し、起死回生の一儲けを企むおはなし。
【OUT×DELUXE Entertainment】
次々に登場する、どうかしてるアウトな登場人物たち。彼らに翻弄されながらも計画の成功を確信してゆく主役の小悪党2名に、自然に肩入れしていく不思議。
私が好きなのは演出家コンビと、どーしょーもないスポンサーのホールドミー・タッチミー(役名w)。ウィル=フェレルの大健闘も好印象。バケモノじみた共演者たちに埋もれることなく、しっかり爪跡を残していて頼もしい。
ひどく悪趣味な内容を、ゴージャスな歌とゴージャスな美術、そしてゴージャスな名優たちのノリノリな演技で、楽しく見せる良作。
メイキングもNG集も観たけど撮影現場のみなさん楽しみ過ぎ!その過剰なハイテンションが本編にもダダ洩れ。
テーマはブラックだが、そのあまりに愉快な軽妙さゆえ、広く楽しめるエンターテインメントになっている。
M.ブロデリックの俳優的魅力がいまひとつ分からない私でも(謝)本作に関しては彼の大根演技が効果的、かな、と感じた。
満を持して上演される渾身の駄作『春の日のヒットラー』
日本人の私たちにもこれ絶対ダメでしょとわかる不謹慎要素満載で、げらげら笑える。おまけに映画的盛り上がりも最高潮な演出で、悔しくも感動すら催す名シーン。
・・・その後のアウトロが冗長であまり面白くないので、マイナス0.5。
とはいえ、退屈な日常を忘れてデタラメな興行世界に飛び込める痛快さは他に代えがたく、DVDを買ってしまったくらい大好き。
原案となったA.ハーシュフェルドの暴露本は読了断念(アイロニーが過ぎて言おうとしていることがわかんない)。オリジナル映画は未見。
それでも滅法面白かった。
鑑賞の際は、飲み物の準備を忘れずに!
登場人物がそれぞれ濃すぎて、喉が渇くわ、胸焼けするわ、なので。
いやぁ、笑える。
そして、笑わせてくれてる役者たちのテクニックのすごさ!!
感動的に絶妙な間!!
最後まで飽きさせない、その仕掛けも褒めたい。
あ~、スッキリした。
笑うっていいね。
エンドロールが終わるまでじっくり楽しめます。最後に脚本のメル・ブルックスまでちゃっかり登場♪
ウィル・フェレルも『奥さまは魔女』では酷評されましたが、この映画ではすっかりハマリ役。ユマ・サーマンだってわけのわからないセクシー女優兼秘書を演じていましたが、オリジナルの女優さんだってかなり風変わりな雰囲気だったし、よかったと思います。ほとんどがオリジナルをリスペクトした忠実なリメイクでしたけど、メル・ブルックス本人が書き下ろした曲が中心のミュージカルとなったおかげで違った良さがありました。
ずっとわからないことなのですが、「最低の脚本を選ぼう」ということになり「ヒットラーの春」という脚本に目をつけたまではいいけど、前作で酷評されたプロデューサーだし、タイトルがタイトルだし、明らかに駄作と予想できる演劇を観にくる客がいるのかと心配してしまいます。ブロードウェイについては無知なためかもしれませんが、初日はレビューのための批評家が多いということなのでしょうかね~。
平凡な評価しか用意しなかったのですが、エンディングの歌で大爆笑してしまいまして、ポイントアップしました。
【2006年4月映画館にて】
アップ・グレード版
プロデューサーズは1968年に映画化、2001年からブロードウェイ版、2005年に本作ができました。メル・ブルックスは当初舞台化を考えていましたが場面転換が多くなるので映画向きと言われ不慣れな映画にチャレンジすることにしました。紆余曲折はありながらも映画は成功、舞台版は2502回の公演、12個のトニー賞を受賞しました。本作はブロードウェイのステージの華やかさを映画ファンにも味わってもらいたいとの願いからミュージカル仕立ての映画化となりました。
ヒットラー役はおカマの演出家になりエンディングもハッピーエンド、本作も舞台版を踏襲したプロットになっています。ダンスシーンは名作「雨に唄えば」のクラシカルな要素もオマージュしています。真珠をまとっただけというダンサーの衣装も斬新で華やかです。敬礼する鳩やおばあちゃんのコーラスやダンスシーンもあり毒気が和らいでいるのもある意味気が楽です。三番煎じなので興業的にはパッとしなかったようですが本作はあきらかにアップ・グレードバージョンと言えるでしょう。
ここまで裏切られるとは思ってなかった。ミュージカル初心者向けとか書...
ここまで裏切られるとは思ってなかった。ミュージカル初心者向けとか書いているレヴューが信じられない。どう考えても初心者と言ったらアニーみたいなものだろ。あまり曲にも引かれず内容も興味をそそるほどの内容ではない。
キラキラしてる映画
ミュージカルに興味を持った映画。
ストーリーも文句無し、ラストのミュージカルシーン、くだらなさを通り越して何か感動してしまった(笑)本当に舞台を観ているような臨場感でした!
で、最後はドイツの歌でしみじみ
ミュージカル映画は初めてな人にお薦め
初めてのミュージカル映画で不安もあったが気付いたらすっかり楽しでいた。
会計士事務所でのシーンの♪I Wanna Be a Producer♪は今でもついつい口ずさんででしまう。
監督はユダヤ人という点も抑えておいた方が楽しめる。
ちなみに主役のマックスとレオもユダヤ人だ。
この映画のハードルは見るまでだと思う。
そのハードルさえ超えてしまえば楽しめる映画だと思う。
お馬鹿で、楽しいミュージカル。
1968年の映画「プロデューサーズ」のリメイク。この作品は舞台にもなっていて、そして2001年のトニー賞において新作ミュージカルが受賞可能な13部門の内、なんと12部門で最優秀賞を受賞している。舞台版の初代オリジナル・キャストであるネイサン・レインとマシュー・ブロデリックが主演を演じている。
いやぁ、バカバカしくて良いですね。ニューヨークの観客の目は肥えているので、実際に初日で打ち切りと言う舞台もありますが、そのようなショービジネスの世界を皮肉っている作品ですね。
ネイサン・レインとマシュー・ブロデリックが『最悪』を目指して探したシナリオが、ナチものだったので、アメリカに於いて、あんなにナチのマネをしても良いのか?とある意味ハラハラしました。まぁ、ドイツではないので、問題は無いのかもしれないですが、それでもナチシンパと見られるのは人に寄っては致命的なダメージなることもありますからね。
笑えます。面白い映画です。見ても損はしないかと思います。あ、それから、エンドロールは最後まで見たほうがいいと思いますよ。
舞台版に忠実?
セットや美術、場面転換も、おそらく舞台版を忠実に映画にしたんだろうと思わせる作り。俳優も舞台版と同じらしい。映画オリジナルな部分といえば、ユマ・サーマンとウィル・フェレルの配役くらい? オリジナル版に忠実すぎて、現代の映画版としての新しさが感じられなかったけど、ミュージカルとしてはオーソドックスで安心して観られるか。ブラックユーモアたっぷりなナチス賞賛劇が笑えた。
やっぱり生でブロードウェイを見たい
ミュージカルを扱うミュージカルの映画化。
元のミュージカルが存在しているため、基盤はしっかりしてます。
実際のミュージカルでは見たことないけど、個性あふれる登場人物がしっかりと立ってますね。
ヒトラー信者やゲイの演出家達の登場は大いに笑わせてくれます。
ユマ・サーマンも相変わらずセクシーだし、マシュー・ブロデリックを久しぶりに見れたのもよかった。
でもやっぱりミュージカルは、生のステージ上で見たい!
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