劇場公開日 2006年4月8日

「アップ・グレード版」プロデューサーズ(2005) odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アップ・グレード版

2019年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

 プロデューサーズは1968年に映画化、2001年からブロードウェイ版、2005年に本作ができました。メル・ブルックスは当初舞台化を考えていましたが場面転換が多くなるので映画向きと言われ不慣れな映画にチャレンジすることにしました。紆余曲折はありながらも映画は成功、舞台版は2502回の公演、12個のトニー賞を受賞しました。本作はブロードウェイのステージの華やかさを映画ファンにも味わってもらいたいとの願いからミュージカル仕立ての映画化となりました。
ヒットラー役はおカマの演出家になりエンディングもハッピーエンド、本作も舞台版を踏襲したプロットになっています。ダンスシーンは名作「雨に唄えば」のクラシカルな要素もオマージュしています。真珠をまとっただけというダンサーの衣装も斬新で華やかです。敬礼する鳩やおばあちゃんのコーラスやダンスシーンもあり毒気が和らいでいるのもある意味気が楽です。三番煎じなので興業的にはパッとしなかったようですが本作はあきらかにアップ・グレードバージョンと言えるでしょう。

odeonza