戦場のピアニストのレビュー・感想・評価
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バラード1番
先日、「ジョジョ•ラビット」を映画館で鑑賞したらこの作品を見返したくなった。以前見た記憶があるけどドイツ兵の前でピアノを弾くのはかなり終盤になってからだったのですね。ノクターンがテーマ曲のように記憶してましたが親しいピアニストさんが、ドイツ兵の前で最初に弾くのはバラ1なんですよと言われてそうだっけ?ほんとにそうでしたね。音楽や芸術は平和だからこそ楽しめるものですが、極限状態のなかで芸は身を助く、という実話に基づいたエピソードはすごいです。 目を覆いたくなるシーンもありますが、10年以上経っても色褪せない名作だと思います。
信じられない光景の数々
レンタルDVDでの2回目の鑑賞 信じがたい人種差別の連続 瞬く間にどん底に落とされる人間の卑劣さに言葉を失う。シンドラーのリストも観たことがあるが、これは映像化できる範囲での表現であり、きっと実際はさらに見るに耐えない出来事がいろいろあったのだと容易に想像させられる。ドイツ側の言い分も気になるところではあるが、おおよそ間違いないのだろう。 絶対に2度と起きてはいけない人種差別 しかし、鍵を外からかけられる気持ちよ。逃げてるんだか逃げてないんだが地獄のような感情。
コテコテのゲットーもの
ゲットーを扱った映画がたくさんあるだけでなく、テレビん特集とかでゲットーがどういうものだっかたか、知識として知っているので映画としては工夫が足りなくて退屈だと感じました。最後のエピソードが取って付けたようでした。
最高の映画
たんたんと悪化していく戦況に、先の読めない当時のユダヤ人たちは絶望的な状況に追い詰められていく。 その状況の中を何とか生きながらえていく様を描いていくことがここまでの映画になるのは何が優れているのだろうか? とにかく毎年観てしまう映画。 ★×7付けたい。
観て良かった
あまり重ための映画はふだん好んで観ないのですが、この映画は観て良かったと思いました。 ぜひこの映画を多くの人に観てほしい。というより観るべきだと思います。 戦争や差別がなくなる世界を祈ります。
見ているのがしんどい
迫害されるユダヤ人を生々しく描いている。 車椅子の老人を3階のベランダから振り落とすシーンが一番衝撃的だった。 そんな惨虐行為を平然とやってしまうようなモンスターを創り出す戦争の怖さ。 ユダヤ人だという理由だけで虫ケラのように扱われ、無慈悲に殺される理不尽さ。やりきれない思いに打ちのめされる。 ドイツ人がくれたジャムを貪るシーンを見て、幸福な自分を実感した。
間接的な残酷描写が秀逸
庶民目線の戦争映画。 軍人はドイツ軍しか出てこない。 戦場だけが戦場ではない近代の戦争実録。 ユダヤ系ポーランド人一家の日常が破壊され絶望へと変わっていく様が実に痛ましい。 すぐに帰宅できる前提での荷造り、英仏の宣戦布告がもたらす光明、移送先での生活に最低限必要なはずの手荷物が残された貨車ターミナル...間接的な残酷描写は的確でパンチが効いている。望みは次第に小さくなりやがて潰えるのであった。ただただ無情である。 終盤、敗色濃厚となったドイツ軍将校の胸に去来するものはなんであったろうか。 ついでに言えば解放者がソ連軍というのも悲惨である。この映画では描かれてはいないが...
圧倒的な現実に負けない映像表現
確かに主人公はピアニストだ 彼はピアノを弾くしかできない 周囲の人々の好意に頼って逃げ回るだけだ 彼の行動にメッセージはない 主人公がピアニストであることにメッセージはない そのピアノの腕で危ないところを生き残れるのだがそれも単なる偶然だ ドイツ軍将校が人格者だったのか、打算によるものか そこにはメッセージはない ただ在るのは その時代、ポーランドで何が起こっていたのかを 主人公の目を通してホロコーストの実相を知ることだけだ それが圧倒的だ 圧倒的な現実を圧倒的な映像で表現してみせる ヒステリックでなく 淡々と彼が見たことだけを描く それこそがメッセージだ
改めて戦争の恐さが解る作品。
まるでご飯を食べるように?まるで歩くように?まるで息をするように?人を殺してしまう。 戦争の恐さ、人間の恐ろしさ、そして本当の恐怖と絶望の中では人間の感情がどんどん無くなっていく所がリアル。 シュピルマンの奏でるピアノだけが心の拠りどころになった。 ポランスキーの作品に込めた思いがとても良く伝わる作品。それだけに追放されたポランスキーの愚行は残念です。 あとエイドリアン・ブロディとても良かった。
おもしろいが、途中、中だるみな印象を受ける
第2次大戦中に迫害されるユダヤ人ピアニストの話。 内容は、特にピアニストという職業とあまり関係なく、逃げ回るユダヤ人の話。迫力ある映像で、ユダヤ人が殺されていく様子を見せている。おもしろいが、途中、中だるみな印象を受ける。もう少しテンポよく展開したほうが良かったのでは。 また、映画は いきなり戦争中から始まるが、日常の風景をもう少し描写したほうが、日常との対比を表現できたように思う。それと、何度もいうようだが、映画の中でフィクションなのか、ノンフィクションなのかを説明したほうがいい。これがフィクションなら、ただの「夢想主義映画」になり、全然おもしろくない。 未熟な点も多い映画だが、監督の今後の成長に期待したい。
●ユダヤ人というだけで。
願いは生き延びることだけ。家族も友人も失う。隠れてても密告される。壮絶だ。 観るのにすこし覚悟がいる。終始、暗い色調。でも観ようと思う。 クライマックスのピアノ演奏シーンに息をのむ。 生涯最後の演奏かもしれないわけだ。なに弾くか。その一瞬の間。 そして、その息遣い。屈指の名シーンだ。濃縮した生を感じる。 エンドロールで、これが実話と知る。さらに衝撃だ。
自伝映画ゆえの感動。
概要にもあるとおり、実在の人物の自伝映画なのだが、その時期が戦時であるというのが物悲しい。そして、一人のピアニストが感じるには重すぎる自体の連続に、何度も息を呑まされる。何度も何度も演奏シーンが出てくるが、そのたびに彼は何を思うのか、そう考えざるを得ない。 戦争映画としてみると、これは戦争の悲惨さを個人視点で表している。自伝が基となっただけあってリアルなのだ。そのことを考えながら見れば、この作品の出来は一層高くなる。何もかもが終わった後に奏でられる、最後の演奏は必聴。 脚本やセリフに不備もない、画も音も魅せてくれる、作品としての肝精度が嵩い。監督の手腕、主演の演技力、そして何より、こんな悲惨な人生を過ごしたピアノマンの彼に、この映画を作ってくれた礼を言いたい。
実在の人物ユダヤ人のピアニスト、シュピルマンの物語と共にロマン・ポ...
実在の人物ユダヤ人のピアニスト、シュピルマンの物語と共にロマン・ポランスキー監督の実体験も物語に付け加えられていると知って、改めてユダヤ人居住区への移動や強制収容所の列車に詰め込まれる恐ろしさを感じました。また、どんなに悲惨な状況でも一瞬の救いになって、命を守ってくれることもある音楽の力を感じました。 ユダヤ人のピアニストを演じたエイドリアン・ブロディはアカデミー主演男優賞。ピアノ演奏や減量、役作りも半端なく説得力があり、凄い役者さんですね。
運命とは気まぐれで無慈悲
午前十時の映画祭で鑑賞。この映画が、当時のポーランドのユダヤ人に対するナチスの行為の真実を伝えているのだとしたら、人の残虐性は際限がなく、本当に身震いする思いがする。戦争が無ければ、シュピルマンには恋があり、家族との穏やかな日々が続いていたのだろう。収容所に送られた家族と離れて過ごした潜伏生活で、彼は一体何を思っていたのだろう。シュピルマンの命を繋いだドイツ人将校が不幸な最後を迎えたことを考えると、運命というものはどれほど無慈悲なのかと思う。
地味やけど良
天職、この腐った世界で美しさを遺せるならそれは運命。戦争と平和、分かり易さが違うだけで地獄である事に変わりなし。 ドイツ人将校とピアニスト、美しい人間関係ってなぜ一瞬しかないの。永遠が時の狭間に刻印される感じ
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