戦場のピアニストのレビュー・感想・評価
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ホロコーストを語った名作!
1939年9月1日、ドイツ軍がポーランドに侵攻して第二次世界大戦が始まった。ポーランド人は大量虐殺され、同時にユダヤ人もホロコーストの悲惨な目にあう。映画ではユダヤ人ピアニストの主人公シュピルマンがドイツ軍から逃げながら生き延びる様が描かれている。隠れ家を爆撃されたり、自身も銃撃されたりしながらも屋根裏にひとり隠れて過ごす。けれどもドイツ軍の将校に見つかってしまい、そこでシュピルマンは将校の前でピアノを弾くが・・果して彼の運命は!あらすじは以上だが、これはネタバレか!?関係ないが最近「夜と霧」という本を読んだ。ユダヤ人の当時の苦しみは想像を絶する。映画は2002年の作品だが、昨年戦後70年ということで再び放映されたらしい。主人公の弾くメロディが悲しくも美しく胸を打つ。実話から・・
ピアニスト
邦題もこれならいいなって思った。
少し長めの映画だったけど、飽きることがなく真剣に見入ってしまった。自伝だったというのは後から知ったけど、それならしょうがない。ナチスドイツがどれだけ酷いものだったかは誰でも知っているけれど、ポーランドとの関わりは収容所があること以外あまり知られてなかったかもしれない。安心して暮らせない。常に銃声が聞こえる。こんな中身を潜めて住んでいたピアニスト。最初は家族みんなで生き延びようと思ってたけど、途中でバラバラに。そしてピアニストとして有名だったから、逃がしてもらえた。運が良かった。家族のことを考えても、ここではもう自分が生き延びるだけで精一杯。そんな様子が見えた。友人にも助けてもらって運が良かったと思う。そして一番好きだったシーンは、大尉とのシーン。若くて強い大尉。最初見たとき危ないって思ったけど心優しい人だった。やっぱり戦争が嫌いな軍人もいる。最後捕まってピアニストが大尉を助けることができたらいいのにとは思った。けれどなかなかそうもいかない。実話だし。
大尉役の俳優さん。どこかで見たことあると思ったらアベンジャーズのヒドラでした。笑
前半の目を背けたくなる程の卑劣な描写と、後半の主人公の孤独、どちら...
次世代に残すべき映画
主人公を助けたドイツ兵は、ドイツ軍がもう負けるとわかっているから、...
ピアノの音色が心に滲みます
2015年、戦後70週年を記念してデジタルリマスター版が公開されたので行ってみました。10年以上前の作品ですが、実は、初見。最初の公開の時は、見逃していたんですよねぇ。
シュピルマンがピアノ演奏をしている最中にドイツ軍のポーランド侵攻が開始されるシーンから映画は始まります。このシーン、ピアノを引いている手のアップからそのままパンアップして、演奏しているシュピルマンの姿を捉えています。この作品では、シュピルマンをエイドリアン・ブロディが演じているのですが、ということは、エイドリアン・ブロディはピアノの練習をしたということですよね。その証拠に、エンドロールで、エイドリアン・ブロディのピアノトレーナーの名前もクレジットされていました。彼、元々、ピアノが引けるんですかね?そうで無いとしたら、かなり練習したのかと思います。
第二次大戦のポーランド戦を巡る様々な出来事が描かれています。ワルシャワ・ゲットー蜂起、ワルシャワ蜂起。シュピルマンは、ワルシャワ・ゲットー蜂起の時には既にゲットーから脱出していて、ゲットーの外からその戦いを見ていたわけですが、その心境はいかばかりか。
それと、ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉。彼のその後は、Wikipediaなどに詳しいけど、気の毒だね。
ポスターから、廃墟の中でシュピルマンが演奏するシーンを想像していましたが、そう言うシーンはありませんでした(シュピルマンとホーゼンフェルト大尉の出会うシーンはそれに近いですが)。でも、そんなシーンが無くても十分。って言うか、私が不勉強なだけでした。
ピアノの演奏がキレイなだけに、戦争の悲惨さが余計に心に滲みました。
ユダヤ人問題を抉り出す圧倒的描写力
総合80点 ( ストーリー:80点|キャスト:85点|演出:100点|ビジュアル:90点|音楽:65点 )
ナチス・ドイツ占領下の街で、ユダヤ人たちはどのような生活をおくっていたのか。それを描く演出が実に残酷で恐怖と絶望に満ちている。
突然家から引きずり出され、殴られ、殺され、通りを歩けば殴られ、歳をとっていれば殺される。ナチスのユダヤ人に対する人権の蹂躙は如何様だったのか、その模様が生々しいほどに現実的に描かれる。そしてユダヤ人居留地に押し込められたユダヤ人は、暴力と飢えに怯えながら、怒りと誇りをその身に隠して生き残りのためにあらゆる努力をする。最後にはただ食べ物を求めて細い生命を繋ぐだけの日々は、まるで汚れてやせ細った鼠のよう。
美術も演出も演技も、これほどに当時の状況を再現できた質の高い作品もそうはない。アカデミー賞三部門・カンヌ映画祭パルムドール受賞も納得の力作。ただ悲惨だ悲惨だと話にばかり聞くユダヤ人問題を、眼で捉えこういうものなのだと感じとるという意味では最適の一本に違いない。
惜しむらくは、多くのユダヤ人の扱いの描写を直接的にしておきながら、どこかに列車に乗せられ連れて行かれた彼の家族の末路がはっきりと描かれないことである。主人公が列車に乗る列からはじき出されて「命を救ってやった」と言われたことから想像するしかない。
息苦しい
2時間半と映画としては比較的長めな尺の作品ですが、戦争、迫害の息苦しさ、緊張が擬似的に伝わって来て、実時間以上に長く感じました。最後まで、ずーっと緊張しっぱなしです。作中、幾度か時間の流れを伝える為に年月が表示されるのですが、観ている方は終戦時期を知っているので、時期が表示される度に、「あと○年も、こんな厳しい生活がI続くんだな」っと辛くなります。ラストの演奏会の安心感がたまりません。
圧巻の伴奏
なにを伝えたい?
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