「初めて見たキム・ギドク」弓 mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)
初めて見たキム・ギドク
2009年4月5日TNC系列地上波でこの作品を初めて見て、一瞬でキム・ギドクの虜になった。この13年で様々なキム・ギドク作品を見て来たがその世界観に今でも酔いしれる。この作品がのちに韓国版ミートゥ―運動で告発されたキム監督の変態性を象徴する作品のように言う人がいるがそういう人はそもそも映画は見るべきではない。宗教団体が作った映画か、戦時下に国の認可でも通った作品だけを翼賛していて下さい。それはさて置き、この作品の最後の婚礼の場面からのエンディング迄の不可解な映像の連続である。基本は婚礼にこだわる事から何か儀礼的なターニングポイントとなっていることが推察される。思うに老いと死の帰結としての再生がテーマか。少女の官能の姿態はヘタな男女の交歓以上のエロティシズムの極みである。
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