劇場公開日 1954年2月6日

「古典的名作・・・ということになっている・・」素晴らしき哉、人生! KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5古典的名作・・・ということになっている・・

2020年8月10日
PCから投稿

私の周りには映画ファンがたくさんおり、この映画を見てる人も多いです。そしてよく話題になるのはこの映画は名作なのか名作というほどは面白くないのかというテーマです。 私はどちらかと言うと名作というほどではないが、いい映画だと考えています。
この映画の中で私が忘れられない部分があります。それは銀行がやろうとしていることです。アメリカの町の名前とかストリートの名前に銀行の名前がついてることがあるそうで、アメリカってのは銀行が作ったんだなぁということをこの映画で感じました。また同じようなエピソードが「真昼の決闘」の中にも出てきます。銀行の目指すまちづくりが気に入らなくて街の中で葛藤が起こるという話でしたね、あれは。それから有名なワイアットアープも「愛しのクレメンタイン」の後、実際には銀行と争いを起こして敗れ去り町を去っていたという話も聞いたことがあります。そういった意味でアメリカの歴史を学ぶのに良い機会をこの映画で得ました。そんな厳しい現実が描かれているところ、そしてそれが ファンタジーによって優しく解決されているところなんかがこの映画を名作と言わせる要因なのでしょう。

タンバラライ