劇場公開日 2003年6月28日

「愛と孤独」トーク・トゥ・ハー なおさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5愛と孤独

2020年4月5日
iPhoneアプリから投稿

ペドロ・アルモドバル監督の作品はほぼ全て観ているが、この作品が一番泣けるし、好きな作品

出てくる役が全て孤独、孤独な人しか出てこない

でも、孤独じゃない人なんているんだろうか?

そう監督に問い掛けられている気がする

ストーカーの映画と、表面上だけ見ればそう見えるが、究極の愛はここにいきつく気がする
(周りにいたら変人間違い無しだけど)
4年間も目覚めない人を看護し続けるなんて、常人にはできないと思う

叔父が亡くなった瞬間に医師から言われたのが、人は心臓が止まっても聴覚はしばらく残っているから話しかけたらいいと

植物状態の人にも同じことが言えるのではないか?

ベニグノのした事は犯罪かもしれないけど、その一途な愛には感動した

その対比でマルコとリディアの物語も感慨深い

ベニグノとマルコの友情が芽生えた事が、この孤独な作品の救い

余談ですが、冒頭と終盤にピナ・バウシュが率いるヴッパタール舞踊団が出てくる
この作品で知り、2005年に新宿での公演を生で観劇した事は私の人生で素晴らしい出来事でした

なお