「とにかく全編、どこまでもカッコいい! 80年代を代表する最強のロックンロール・ムービー!!」ストリート・オブ・ファイヤー Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく全編、どこまでもカッコいい! 80年代を代表する最強のロックンロール・ムービー!!
劇場初公開時、高校生の時に観て雷に打たれた気分になったのが懐かしいです
それ以来、数年おきに定期的に観ているけど、これだけ観ても全く飽きず楽しめる、超お気に入り作品の筆頭
ギャングにさらわれた人気ロック歌手を救出するためにタフな元カレが街に戻って来る、というストーリーをスタイリッシュな映像とクールな音楽でまとめ上げたハードボイルドアクションの傑作
元カレのトムを演じるマイケル・パレさんがメチャクチャかっこいい
そして拉致されるロックの歌姫エレンを演じるダイアン・レインさんが、メチャクチャ色っぽくて最高にセクシー
製作当時のトップトレンドだったミュージック映画のスタイルをまとった純愛ストーリーとハードボイルドアクションの融合が見事
特にダイアンさんの歌姫がステージ上で歌うオープニングナンバーの『Nowhere fast』でテンション爆上がり、そしてラストナンバーの『今夜は青春』がメチャ切ないラストでカッコよすぎ、こっちの曲は本作が公開された翌年に当時伝説級に人気を博した“大映ドラマ”が制作した『ヤヌスの鏡(1985)』の主題歌でカバーされドラマも歌も大ヒットしたので知っている方も多いとは思います
さらに、音楽はヴィム・ヴェンダース監督の傑作『パリ、テキサス』でも名スコアを残すライ・クーダーさんが手掛けており、作品全編を現代劇でありながら、どこか西部劇ちっくに感じさせる不思議な魅力を持たせ、作品に深みを与えています
そして、この傑作を生み出したのは『ザ・ドライバー(1978)』『48時間(1982)』などの名作を残すウォルター・ヒル監督、“夜”をものすごく魅力的に撮る監督として有名で、本作でも夜がとても印象的に描かれています
と、あらゆる魅力が高次元でミックスされた、最高に魅力的な“ロックンロールの寓話”、最高の名作です