「【”コンゲーム・ムービー”の嚆矢的作品、且つ傑作中の傑作でもある作品。メインテーマ曲の軽妙洒脱な「ジ・エンターテイナー」が彩りを添える粋な作品でもある。】」スティング NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”コンゲーム・ムービー”の嚆矢的作品、且つ傑作中の傑作でもある作品。メインテーマ曲の軽妙洒脱な「ジ・エンターテイナー」が彩りを添える粋な作品でもある。】
ー映画好きの父が持つ”マイ・シアター”で幼き頃から幾度も、鑑賞した作品。-
■冒頭の、ドイル・ロネガン(ロバート・ショー)の金、1万1千ドルをフッカー(ロバート・レッドフォード)と老詐欺師ルーサーが”集金係”から掠め取るシーンから物語は始まる。
若きフッカーは、取り分を一晩でロネガンが経営する賭博場のイカサマルーレットで”すって”しまう。
が、分け前を基に詐欺師から引退することを決めていたルーサーは、ロネガンの手下に殺されてしまう・・。
ーフッカーの金遣いの粗さから、二人の身元がバレ、ルーサーが殺されてしまう・・。ルーサーはフッカーに引退すると告げた時、ヘンリー・ゴンドーフ(ポール・ニューマン)を紹介していた・・。ー
■ここからは、章立てで、軽妙に物語は進む。
<Caution 以下、一部ネタバレあり・・。
うーん、この名作にこの言葉、意味があるのかなあ・・>
1.<段取り>
・ロネガンの唯一の嗜好、ポーカーのイカサマの仕方を調べたり・・
2.<引っ掛け>
・ゴンドーフは”ショー”と名前を偽り、車掌に賄賂を渡し、ロネガンが参加する列車内でのポーカーの座に就く。そしてロネガンの部下の目を欺き、彼のイカサマに対し、イカサマ返しをし、大金をせしめる。が、まだこれは序章。
3.<作り話>
・ゴンドーフの指示で、急ごしらえで、電信賭け屋を作るシーン。
4.<電信屋>
・フッカーが”ケリー”と名乗り、ロネガンに近づき、電信賭けで”少し”勝たせ、信頼を”少しづつ”得ていくシーン。そして、”ケリー”は”ショー”の組織を乗っ取りたいという思いを、少しづつロネガンに刷り込んでいく・・。
・だが、且つてフッカーに偽札をつかまされたスナイダー警部補が現れ・・。
5.<締め出し>
・用心深いロネガンが再び、電信屋と、”ケリー”の信憑性を確かめようと、賭けに現れるが”時間切れ”で賭けることは出来ず。
だが、情報通りの競馬の結果に満足するロネガン。
6.<とどめの一撃>
・そして、全てを信じ切ったロネガンは50万ドルが入ったトランクを下げ、電信屋に現れる・・。
ー この他にも、フッカーを付け狙うスナイパー、ロレッタ・サリーノの正体が露わになるシーンや、”FBI”を使って、邪魔なスナイダー警部補を騙すシーンなど、ゴンドーフの”先を見越した”打つ手、打つ手が見事である。-
<ルーサーの仇を討つために集まった詐欺師たちの数々の見事な連携プレーと、彼らを見事に采配するゴンドーフの姿。
そして、ルーサーの仇を討ったフッカーが ”やっつけただけで、十分だ!(貰っても)どうせ、”すってしまうし!”と言って、50万ドルの分け前を貰わずに、颯爽と去るシーンも実に”粋”な傑作である。>
う〜ん、思い出す。ナイスレビューですね〜!
やはり、最高傑作だ!
NOBU さん、お父さんがマイシアター持ちだったんですね。わあ、羨ましい!豊かな少年時代だったでしょうね!