劇場公開日 2004年6月5日

「歌演出がどうにも好きになれない。」シルミド SILMIDO バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0歌演出がどうにも好きになれない。

2022年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

鑑賞し終わってネット情報漁っていましたが、ほぼ実話なんですね。ちょっとびっくりしました。悲しい過去、不条理なことの積み重ねがあったんだろうけどさ、結局最悪の結末になってしまったなぁ。とにかく救いようがないお話でした。娯楽作品とは言えない心に重いものが残る作品でしたが、重厚な説得力がある作品だったと思います。

何はともあれ、歴史的には「隠しておきたい事実」をしっかり映像化する、それも本気でしっかりと高品質で。韓国映画の素晴らしさの一つだと思います。民主化ができた国民性なんでしょうかね?まぁ、辛い展開が国の闇を感じますね。ただ、本作の素晴らしさはそこのみかなぁって。

この当時の韓国映画の特色なんでしょうかね?歌って感動雰囲気でチャラにしちゃうノリがだめだったんですよね、僕。色々あったけど歌って浄化ってないんじゃないかな?でもって、安易な感動パーツになってる気もして。さらに、一般女性に酷いことしたときの描写が、全くもって受け付けない。事実なんだろうが、起こったことなんだろうけど、作品の中ですら「仕方のないこと」として扱っている点がいただけない。仕方ないことだったのかも?だけど見せ方があるんじゃないかな?

史実をできる限り忠実に描いた点のみ評価できるかなぁ・・・。

バリカタ