「テーマ曲に導かれた勝利」少林サッカー かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマ曲に導かれた勝利
チャウ・シンチー監督主演。
自由奔放なカンフー&サッカー・コメディ。
【ストーリー】
主人公シンは、少林拳を広めるために都会に出るも、中国ではすでに武術は衰退しており、誰も彼に学ぼうという者はいなかった。
ある時チンピラどもを華麗な蹴り技で文字通り蹴散らすと、20年前にサッカーのスター選手だったが、今は落ちぶれたファンの目に留まる。
兄弟子を集め、いざ試合に臨む彼ら。
だが敵は出会った時にタコタコにビビらせた、あのチンピラたち。
ラフプレーを受けまくる兄弟子たちだったが、一斉に厳しい修行で身につけた少林拳に覚醒、取り戻した武技を駆使し、卑劣なる敵チームを叩きのめす。
高い賞金がかけられたトーナメント制の大会を、その恐るべき蹴り技で勝ち上がる彼らだが、決勝の相手はかつてファンを罠にはめたハンだった。
ハン率いるチームは、近代トレーニング理論とドーピングにより超人的な肉体を獲得、金で買収された審判たちは、どんなラフプレーにもファールを取らない。
試合続行の最低人数を割り、もはやこれまでかというその時、かつてシンにフラれた太極拳の美少女ムイがゴールキーパーとして駆けつける。
いかなる勢いもいなしてかわす鉄壁の化勁でムイがゴールを守ると、ついにシンの怒りのスーパーシュートが敵に炸裂する!
誰もが一度はあの、血湧き肉躍るテーマ曲を聞いたことがあるでしょう。
名古屋で小学生の子供たちに混じって笑いながら見たのはいい思い出。
変な顔の少林拳メンバーが覚醒して大活躍、敵を蹴散らしながら快進撃し、あの勇壮なテーマが流れ出すと、男の子はみんな歓声をあげていました。ええもちろん自分も。
明快で奔放で爆笑しながら見られる、チャウ・シンチーの最高傑作です。