スカーフェイスのレビュー・感想・評価
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頂点(てっぺん)と奈落の底
GODFATHERも好きだけど、ここでは違うアル・パチーノを見る事ができる。
ある意味、サラブレッドだったGODFATHERと違いSCARFACEでは叩き上げ、野心たっぷりの男。
監督はブライアン・デ・パルマ。
ハワード・ホークスの「暗黒街の顔役」をリメイク。
成り上がろうと目をギラギラさせてるアル・パチーノが迫力。
成功を夢見て運と度胸で、のし上がり彼の成功の象徴であったマフィアのボスの女を我が物にする。
登りつめた時から少しずつ何かが狂っていく・・・
一番信頼していた男を誤解で殺し、苦労して側に置いた身の丈に合わない女は自分を愛さない。
そしてドラッグが破滅に拍車をかける・・・
彼が成り上がっていく様子は応援したくなるほど格好いいのに、やがて崩れていく過程には目を背けたくなる惨めさが滲んで来る。
しかし1人の生き様を描き自分に置き換えて考えられる映画というのは後に何かが残る。
必見。
小汚いギャング映画
パルマ先生のアクションですが、CIAやシカゴギャングの華麗で高級感の漂う雰囲気と違って、貧しくて品のない中南米ギャングのお話です。
一種のギャング大河ですが、如上の通り先生らしさは希薄です。
ギャング映画としてまとまっている印象です。が、公開当時、評論家のウケが今一つだったのも理解できます。要するにまとまってはいるが「パンチ」がない、ということでしょう。
トニーは教養が無く、猜疑心が強い
映画の前半では、主人公トニーがマフィアとして成り上がっていくサクセスストーリーが描かれている。彼は上昇志向が強く、持ち前の度胸や判断力でリスクを取って、金と権力を手に入れる。しかし、金と権力を手に入れた後半からは落ち目になる。元々粗暴で傲慢、猜疑心の強い性格だったが、よりその傾向を強めるようになる。周囲の人間にも強く当たるようになり、徐々に人が離れていく。
おそらくトニーは、金と権力を手に入れる過程が楽しかったのであって、それらを手中に収めてからは、熱中できるものが無くなった不満が根底にあるのだろう。熱中できない不満はあるが、権力はあるので、周囲に自分の苛立ちをぶつけるようになったように思える。読書でもスポーツでも何でも良いので、趣味を持てていたのなら、周囲に当たり散らすことも無かったように思える。つまり、教養が無いから、金を稼ぐ以外の楽しみを人生に見出だせていないのだろう。妻のエルヴィラからも、トニーは下品な言葉しか言わず、金の話しかしないと呆れられている。
トニーは、妹に対する独占欲が異常に強い。他の男との接触を許さないなど、異常な執着を見せている。ジーナを目の届く範囲に置いておかないと、自分の元を離れていってしまうのではないかという不安があるのだろう。彼は周囲の人間に対する猜疑心も強いが、妹に対する独占欲と根は同じだと思う。これらのことから、彼は周囲に信頼できる人間がいない環境で育ったという想像がついてしまう。
マフィアの成功と転落のストーリーとして、傑作と言える映画だった。
❇️男の中の男‼️兄貴と呼ばせてもらいたい❗️
スカーフェイス
1980年🇺🇸フロリダ州マイアミ、ニューヨーク州
🇧🇴ボリビア コチャバンバ
🌀歴史背景
1980年カストロ政権を嫌う亡命希望者がキューバから逃げ、マイアミに12万人以上が亡命。
その中に犯罪者も多数含まれていた。
この中の犯罪者の1人が今回の主人公のトニー。
犯罪者だった為、アメリカで永住権をもらえず、難民施設で生活していたトニー。ある殺しの仕事を引き受けて永住権を取得、レストランで仕事をしていたが、チンピラから危険な仕事を頼まれドラッグと金をボスに持っていく!
ボスに気に入られた主人公トニーはこの世界で成り上がっていく‼️
❇️the男の中の男!主人公に魅了された!!
自己中でたまらんです。
◉92B点。
★彡コリャー大好物な成り上がり転落ストーリー
🟠感想。
1️⃣トニー扮するアルパチーノさんの目力が凄い。★彡これぞ的役!そして悪党になりきった迫真の演技!
2️⃣汚職警官が裏取引の話しているのに、全く上の空のトニー!身が離せない👀
★彡全く臆さない度胸の座った演技がヤバイ!
3️⃣成り上がりからの転落が凄い!
★彡敵から狙われ、傲慢になり、徐々に自分の身を崩すトニーや部下の態度が見所。
★彡悪党トニーの優しいポリシーも名作になる理由かなあ?
4️⃣『暗黒街の顔役』のリメイク!
★彡禁酒法時代のギャングアルカポネを基にアレンジリメイクされている様です。
★彡アルカポネのあだ名が『スカーフェイス』
5️⃣ドラッグの粉山に顔を突っ込む😱
★彡中々の追い込まれ方で現実逃避も凄すぎ⁉️
出会えて良かった映画
話のテンポが良くあっという間の3時間でした。
アクション、ギャング映画が好きな方はもちろん、そうでない方でも楽しめる作品だと思います。
主人公の人間性に感動したりハラハラしたり、時にはイラつき色々な感情が出てくるそんな映画でした。
名作
一人の男が上に上り詰めて行くと同時に破滅もしていくという物語。
名作映画として名高い「暗黒街の顔役(原題:スカーフェイス)」のリメイク作品。
原作映画の良いところを凝縮して当時の現代版として綺麗にアップデートされています。
これは見て損はない名作です。
盛者必衰
とあるチンピラの成り上がりと転落を描いた作品。
まぁよくあるタイプのマフィア映画。
若かりしアル・パチーノの演技が凄く良かった。前半から中盤にかけてのギラギラした感じがカッコいい。
だが成り上がった後の金と保身ばかり考え、大切な身内を蔑ろにする様は見ていてしんどかったな。
でも死に様は良かったよ。
長いのに中弛みもなく、テンポがいいから飽きずに見てられたけど、唯一不満を上げるなら妻のミシェル・ファイファーと食事会での喧嘩別れの後、そのままミシェルの出番がなかったことかな。もうひと展開ってか、アル・パチーノの死を嗤うなり悲しむなりちゃんと結末が見たかったかな。
成り上がり編はワクワクできて良かったが
凋落のくだりから雑になり乱暴に終わらされた印象。
一切感情移入できないキャラたちにはこちとら傍観するしかないのに話はクソ長く、さらに終盤ででげんなりさせられて残念。
亡命キューバ人が麻薬王にまでのしあがる話
・常にある殺人(殺す/殺される)への緊張感
・裏切りの緊張感
・恋愛(略奪愛/妹への不貞恋愛)
・善(警察)が悪(麻薬組織)と手を結ぶことへの憤り
・悪が悪を退治する矛盾
・家族関係(母、妹)
マフィアのボスに上り詰めるトニーだが次第に仲間との信頼関係や家庭に...
マフィアのボスに上り詰めるトニーだが次第に仲間との信頼関係や家庭に歪みが生じ独り狼になっていく、、、ゴッドファーザーのマイケルとかぶるなぁと思いながらの鑑賞。こういう役、アルパチーノはハマり役だ。大量の麻薬を机に広げて服も顔も薬まみれになって全てがもうどうにも取り返しのつかない状況、、、からの圧巻の銃撃戦で終わる最後がよかった。
【以前の投稿をアップデート】 終始、アル・パチーノさんの迫力の演技に圧倒される
午前十時の映画祭14で鑑賞
初公開時は劇場、以降は自宅のDVDで何度も観てきましたが、この度 約40年ぶりに劇場の大きなスクリーンと迫力のサウンド、しかも4Kソースの綺麗な映像で観ることができて素晴らしい体験となりました
ブライアン・デ・パルマ監督のスリリングでサスペンスフルな画づくり、終始緊張感漂う編集と音楽、全てが素晴らしい
さらにアル・パチーノさんの全編通しての鬼気迫る演技とクライマックスのとてつもないド迫力の銃撃戦に圧倒されます
そんな傑作中の傑作を再び劇場で観られることができて感動ひとしおでした
↓↓↓ 以下、以前の投稿
終始、アル・パチーノさんの迫力の演技に圧倒される
骨太で重厚な作品を撮り続ける巨匠ブライアン・デ・パルマさんがエネルギッシュに描く、キューバからマイアミに渡った男が老舗ギャングを相手に命を張って成り上がり果てていく栄枯盛衰の物語
3時間弱の長尺を全く感じさせず、グイグイ引き込まれ、あっという間に終わってしまいました
1980年の全米屈指の犯罪都市マイアミを舞台にした緊張感漂う映像と、アル・パチーノさんの迫力の演技に圧倒されます
けっこう強めのバイオレンス描写がちょこちょこあるため、苦手な人や子供含めた若年層には刺激が強すぎ、注意が必要です
私が初めて観たのも1984年の劇場初公開時で、中学生だった私には特に前半で出てくる主人公の弟がチェーンソーで切り刻まれるくだりは衝撃的すぎて、その後 何十年も経つ今でも脳裏に焼き付いているほどです
ラストの銃撃戦は映画史に残るド迫力
ジャッキー・チェン監督の"プロジェクトA"やクエンティン・タランティーノ監督の"キル・ビル"などに登場したような二階に続く両側らせん階段の大きな吹き抜けの建物内で銃撃戦が繰り広げられます
その銃撃戦に負けないほどのアル・パチーノさんの圧倒的迫力の演技だけでも観る価値のある作品です
アルパチーノの野蛮な演技が永久的に記憶に残る映画
初めてこの映画を観たのは私が小学生の頃。 以後、アルパチーノといえば本作のイメージが強烈に焼き付いている。
映画としてはオリバーストーン氏の脚本らしく男は馬鹿で、孤独で、破滅的な生き物という色合いが濃く出ている。
そして、アルパチーノの演技か元々そういう人なのか、とにかく主人公のキャラクターにドンピシャのハマり役。
この映画を評価するなら、この脚本にアルパチーノだから見応えがあっていい作品。 だけど、脚本もアルパチーノも濃過ぎるので、一度観たらしばらく観なくて大丈夫。
2h40min?一瞬だね
長い映画だと後回しにしちゃいたくなるけど、いやもうここまで評価が固まってる映画なら、いや今更見る意味ある?いや、ありました。
1秒たりともいらない時間なかったです。
アンタッチャブルがいまいちだったのにこっちは良かったのはあれか、全員クズだからかな。
アル・パチーノの無軌道さが堪能できる得難い体験。
まぁ〜アルパチーノじゃなきゃ
見てられない映画。ブライアンデパルマの冗長な演出、ジョルジオモロダーのダサいシンセ音楽。とてもとても名作とは言えない。アルパチーノの凄い演技で力作感が出てるが、主人公が普通の役者だったら、メチャクチャダサダサ映画で、最後まで見ていられないようなB級バイオレンス映画。
3時間近いけれど、少々消化不良なところも
ストーリー的には「予定調和」。主人公が成り上がっていく時のセリフに「信念」「信条」のようなものが多くあるが、それについてはとても納得できる。
ただ、このような流れにありがちな、「堕落」していくポイントをどう描くのかはやはり難しい。すでに時間的には長い本作だが、もう少し丁寧に表現しても良いと感じた。
The world is yours
キューバから反カストロ主義者として追放されたトニーモンタナという青年がアメリカで成り上がろうという一人の人間のキングオブコメディ。
またこの青年が必ずしも悪と言い切れないところが味がある。やってることは凶悪だが彼には彼なりの美学があって、決して無関係の人間、子供には手をかけないという信念を貫く。そして自らの妹を溺愛するがあまり最終的には彼の相棒すら手にかける。権力を握る前は純朴な青年そのもので惚れた女の前では照れ笑いをし、家族の見舞いまでする。
ボスを消して大金を手にし事業にも手を出すが、豪邸に対して彼自身がちっぽけな存在に見える風呂場のシーンは彼存在そのものがとても空虚なものであると認識できる。
作中で何度も目にする「World is yours」とは誰に対してのものなのか。それは恐らく自分の妹に対しての感情だろう。母親から絶縁を強いられ、それでも妹になけなしの金を渡したり、悪い男から力ずくで奪い返し説教をしたり。彼は妹に対しての感情は過保護なまでに強い。そしてマニーという成り上がりの仲間を殺してまで妹を守ろうとする。それは単なる兄と妹という肉親のラインを超えるような愛憎を伺わせる。その結果は妹が兄に対して自分を欲しているんだという誤解を産んでしまった。
彼の純粋なまでの愛は度重なる破滅を招き、「世界は君のもの」という言葉の下に死体と化してしまうのは諸行無常を感じるが、生き様は十二分に感じられた。
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