「多分、当時はかなり新鮮だった筈」新・仁義なき戦い。 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
多分、当時はかなり新鮮だった筈
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新 仁義なき戦い。
東映。タイトルに惹かれて見た。阪本順治監督。
昭和中〜後期の大阪。
オープニングは、
1972、光化学スモッグ注意報がでている。ハナクソほじる少年。小学生の少年二人があえて外で給食を食べるというなんだかわからないシーンから始まる。
一帯は工場地帯で、空気とガラが悪い労働者の町であることを示しているのだろうか。
韓国在日二世とか三世とかの話になっているようだ。
少年二人はとんでもない悪ガキで、ある理由から少量のガソリン撒いて人がいる小屋を燃やし、拳銃を発砲したヤクザ相手の正当防衛とはいえ、背後から包丁で刺殺。いずれも計画性はほとんどないにせよ。
タイトル後は、組長の葬儀シーンから始まる。メインは岸辺VS佐藤の跡目争い。
佐藤浩市、岸辺一徳、大和武士は坂本組常連だ。
耳鳴りに悩むヤクザの豊川、妻子がいる韓国人実業家の布袋がでてくる。二人が大人になったということだから十数年後か。
岸辺一徳は、アウトレイジ最終章の17年以上前の出演。このどうしようもないやさぐれてひねくれて計算高いキャラクターは岸辺のためのようなもの。本作の影の主役かもしれない。
松重豊、小沢仁志、白竜。村上淳、新井浩文。半ばで登場する大和武士が、ヤク中ぽいチンピラ役で場の空気をさらう。完全なヤク中ではないようだか迫力がある。
なぜか哀川翔がチンピラではなく、堅気の韓国人青年の役。この話のキーマンだ。彼が死んでしまうところから物語は急展開を見せる。
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