ニュースの天才のレビュー・感想・評価
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嘘の記事
デタラメな記事を書かれたら、ショッキングであるし、悪質な捏造と言えるだろう。映画『ニュースの天才』を観る前までは、かなり重大なデマゴーグや情報操作を想像していたのに、“ハッカー天国”をはじめとする、どちらかと言うとホノボノ系の嘘の記事でしかなかった。大統領専用ジェット機に置いてあるくらいの雑誌なんだし、元来の記事も緩いものが多そうだ。これなら『ビッグフィッシュ』のお父ちゃんのホラ話の方が絶対いいし、実話ものでいくなら、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の大胆さには到底及ばない。
色々と考えさせられたことは事実だ。日本の週刊誌記事においても、取るに足らない記事やどうでもいいけどちょっとだけ面白い記事、これらを勝手な脚色で売上部数を伸ばそうとすることくらい日常茶飯事であるようにも思えてしまうし、重大な事件や、名誉毀損に当たらなければ罪の意識も低くなりそうだ。
俳優は良かったのではないでしょうか。ヘイデン・クリステンセンの憔悴しきったメイクや泣き出しそうな表情。沈着冷静なピーター・サースガード(今後も注目!)や、コメディアンとしてもいけてるスティーヴ・ザーンもいいですね。やはりストーリーがつまらなかったのが残念。これだけの素材があるのなら、もっとスリリングな構成にすることも出来たのじゃないでしょうか。
【2005年2月映画館にて】
この題材で他にも作品てある?
もしかしてこの題材で他にも作品てある?
観たことあるぽいな、と思いながら、でも思い出せない。で、もしかしたらドキュメンタリーか再現的なやつ(アンビリバボーみたいな)で見たのか、この題材。とまで思うが結局思い出せず。。
ありあまる才能を発揮する場所を間違えた人って感じ。すぐれた創作力が仇になった、という。ジャーナリズム畑に首を突っ込んだのが、そもそも間違いだったんだろう。ただ、少し触れているが育った環境、家柄が良いようで物書きになるにしても「肩書き」を求められたのでは。そこで本人も気づかない人格のねじれが生じ、捏造記事を連発してしまった。
自分自身をも思い込みで欺こうとする、一種の強迫性障害みたいなかんじがある。悪いことをしている、という認識もなかったのでは。自分を追い込みすぎて。
ということで題材はおもしろいです。
嘘をつくことの恐ろしさ
一度嘘をつくと、その上塗りをしないといけなくなる。私にも心当たりはあるが、規模が違う。スティーブが追い詰められているところは、胸が苦しくなった。かなり病的である。人に笑われてなんぼという領域に、私も早く到達したい。嘘は、身を滅ぼすこともあるのだ。でも、スティーブの場合は、嘘で人気を得ていたところもあるのだろう。
光悦の穴についても、勉強になった。
夏休みハワイ行ってきた!
って嘘ついてた友達がクラスメイトから質問攻めにあってやばくなってたのを思い出しました。一瞬の快楽のための嘘って絶対ばれるんですよね。
スティーブの立ち回りが上手くて羨ましかったです。もちろん捏造抜きで。周りの皆を味方にできるってある種の才能なので見習いたいです…。ストーリーは地味だけどじわじわ最後までずっと面白かったです。
嘘ってやっぱり、いつかバレるのよ。
みんなが喜んでくれるなら、嘘をついても良いと思っていた男。
有名な雑誌社の編集者が、嘘の記事をでっち上げていたことに衝撃を受けました‼︎
社員からの信頼も厚く、ユーモアのあるクールボーイ。
だからこそ、みんな彼が嘘つきだなんて信じたくない気持ちはよく分かります。
でも、やっぱり嘘は嘘。
信じたくないけれど、架空の電話番号やアドレスが次々に出てくるのですから、言い逃れはできません。
必死になって言い訳すればするほどボロが出るのが情けない…。
50件近くの記事の半分が嘘八百という恐ろしい結果に、只々唖然としました。
とても、悲しい。格式ある政治雑誌記者による記事の捏造事件。つかない...
とても、悲しい。格式ある政治雑誌記者による記事の捏造事件。つかないでいい嘘をついて、人のせいにして、1番苦しいのは自分。
自分も騙すほどの嘘を、つかなくてもいい嘘を、ついて、苦しい気持ちを少しでも持ったことある人が観たら、とても悲しくて、ずっしりくる映画になると思います。スティーブが編集長にひとりにしないでくれと言うシーンは苦しすぎておえええとなりました。
ノンフィクションとはいえ。
米 著名な雑誌の、若手有力記者。誰もが面白がる記事を連発するが…
意外性も何もない。事実が元になっているとはいえ、もっと捻った内容でも良かったのでは…とにかく地味だった。
悲しい天才
心がずしりと重くなる映画でした。才能の使い方を間違えてしまった悲しい天才の話です。
度が過ぎていましたが、誰にでも少しの身に覚えは感じると思います。
自分の身を守るために嘘を真実にしようとしてしまったり、自分が正しいと周囲の人を味方につけたり、また、逆にこういった人がそばにいて、やり場のない悲しみや怒りを感じていたり。
スティーブンのような人に困った経験のある人は多いと思います。
こちらが何を言っても、のれんに腕押し状態でイライラは増すし、味方を増やされて自分の立場は悪くなってしまったり。
スティーブンのように自分を過信してる人に、周囲はうまく操られている様子がよく分かります。
編集長がとてもかっこよかったです。
社会人のお手本となるような存在でした。
同じ土俵に上がらないのが素晴らしいと思います。
どちらが周囲に認められるか、はらはらして観客をひきつけます。
人の心理がうまく表現されていると思いました。勉強になる映画でした。
<吹き替え>
視聴者に分かりやすく
大きく、教室で生徒への講義、そこで話される、主人公の過去の話で進められるが、その構成であるがために途中、何度も疑問が浮かんだ。
教室のシーンがなんのために必要なのか、考えれば考えるほど分からない。
これも実話なの?
生徒への説明は、真実でないことを記事に書いていたことも話していたのか?
生徒へ講義したのはいつ?
進んでいるうちに、この教室のオチはどのようにつけるのか楽しみにもなったが、想像する以上のものはなかった。
拍手のシーンは少し感動したが、唐突感もあり、その前に気持ちをもっと盛り上げてほしかった。
実話を元にした映画というのをエンディングで知ったが、最初からそれを知っていたら見方が変わったかもしれない。
主人公の狼狽ぶりは、やり過ぎ。それに同情する職場仲間もありえない。
大人がこんな反応するかなという気持ちが先に出て、感情移入は微塵もしなかった。
嘘はね、自分が一番苦しいと思う
大統領専用機にも置かれている格式ある政治雑誌に実際に起こった、若手記者による記事のねつ造事件。
身に覚えのあるジクジクした胸苦しさや不安な気持ちを追体験。なのに余韻は爽やかで、観る度に見事な作品だと思います。ビリー・レイ監督、2003年の作品です。
人当たりが良く魅力的な青年スティーブン。彼の記事は時流を捉え、なにより扇状的で面白いのですが…。
スティーブンに対峙する新米編集長チャックは、ジャーナリストらしい冷静な目で検証を始めます。スリリングで息苦しい展開なのに、青春映画みたいな瑞々しさなのが不思議な魅力、ヘイデン・クリステンセンとピーター・サースガードが素晴らしいです。
子どもが小賢しくなってきた頃に本作に出会って、メンドくさくても疑わしい時はきちんと向き合おうと改めて思いました。
あまりにも自分を大きく見せる嘘はね、本当は自分が一番苦しいと思います、苦しいと思える人間でいたいと思います。
こんな人が現実にいるので困ります。
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 80
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 70
人当たりもよく実績も上げて有能だと思われている。しかし自分の欲望のためには嘘をつくことに全く良心の呵責を感じない人。嘘がばれても最後まで自分の身だけが可愛くて哀れで、自己弁護することに余念がない。本当は自分が加害者であって他人に迷惑をかけたことは気にならないが、最後まで自分で自分を可哀想な被害者として扱い続ける。嘘をついたことにではなく、自分の立場が悪くなったことに対してだけに苦しむ。
本当にあった話を基にした映画。そんな主人公の演技は上手で、最初は有能でいい人に見えた。でもだからこそ騙されてしまう。長い目で見ればこんな人はいずれ悪事がばれてしまい相手にされなくなるのだが、それでも短期的には成功することも多いし、その間ずっと周囲に迷惑をかけ続ける。今回のように報道機関に勤めていればその影響も大きいでしょう。こんなつまらない人物のために、周囲や世間は振り回されてしまう。
困ったことに実生活でこんな人に時々出会ってしまうので、映画の中の彼の上司の不幸に同情してしまいます。どこにでも自分のためにこうやって社会に迷惑をかける人がいるというのが問題です。
ニュースの捏造過程を描くというよりは...
記事の巧みな捏造の過程を描くというよりは、記事には表れにくいけれどもちろん書き手やその周囲が有している人間性が描かれた作品でした。
作品の始まりと終わりに同じフレーズで語られる主人公のニュースを伝える事に対する思い、あれはこの作品を観る時の一つの受け止め方を示してくれました。
展開を重視するのであれば、主人公がどのようにして記事の捏造を始めるに至ったのかなどを描くべきでしょうが、作品中ではそれは触れられていません。
ただここで描かれているのは人間が好きであり、そして寂しさを抱えている主人公ステファン• グラスの姿。
記者としての回想シーンと並行して行われる教室で講義を行っている場面では、その寂しさそして多くの人に好かれていたいという彼の欲望を表したものではないかと感じました。
ここでは彼が記事の捏造に対してどのような思いを抱いていたのかは描かれておらず、それは苦しみや罪悪感ではないかもしれません。
それを感じるためにもできれば彼の自伝『The Fabulist』にも手をのばしてみたいと思います。
ヘイデン・クリステンセンのナイーブで繊細な演技がすばらしい。
TVでヘイデン・クリステンセン主役ってだけで観たのだけども、
まず、まず。ライトサーベルをペンに持ち替えて
記事を捏造する人気雑誌記者を演じています
さすがに10年前の作品ではマスコミを取り巻くトレンドは今とは
大きく変わってしまって現在と比べて明らかに画に古臭さを感じて
しまい感情移入がしづらい。
ただ、人気記者が自分の名声を守る為に次に記事を
捏造してゆく。
日本のマスコミもいまや正常な状況ではない。
でっち上げ、インターネットの内容鵜呑みにして掲載、
スポンサーからの圧力で事実が伏せられる・・。
案外、映画と同じ事も起きてますよね。
日本のマスコミは政治家の様に中々自分達の
非を認めないですけど・・・。
元々実話を題材にしていますが、スティーブン・グラスは事実完全に悪意をもって記事捏造したのだけど、この映画では主人公の苦悩が描かれており、好意的な描き方をしている。
ヘイデン・クリステンセン演じる記者の精神状況が壊れてゆく様をとってもうまく描かれており、まさに一見の価値あり。
彼のファンならば、これだけでも観るべきだと思います。
なぜ彼がダース・ベイダ役に選ばれたのか?
きっとあなたは知る事になる。
ストーリーや音楽、映画としての完成度はいまいちですが
彼のこの作品での演技はすばらしいです、ヘイデン・クリステンセンの演技がいまいちだって人はぜひ観てほしいね。
実話なんだ。。。
全然実話とは知らなくて見た。
実話とわかってビックリ!
こんな簡単に事実ではない記事が載るんだねー
やはり今の情報化社会の中で飛び込んでくるニュースを鵜呑みにしてはいけないな。
現代の問題を浮き彫りにしてくれるヒューマンドラマでした。
マスコミの人達ははマスゴミにならないようにこの映画見てほしい。
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