千と千尋の神隠しのレビュー・感想・評価
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何度見ても感想が違う不思議な映画。 始めてみたのは、高校生ですが、...
何度見ても感想が違う不思議な映画。
始めてみたのは、高校生ですが、今見ても色あせない。
千尋の家族がいつ見ても不思議ですよね。
お父さんは危険運転するし、お母さんはなんか冷たいし。
ブタになっちゃうのもしょうがない理由だし。
カオナシは結局何だったのか。
あそこで働いている人たちはなにものなのか。
ハクは最後どうなったのか。
千尋が最後振り返っていたらどうなっていたか。
記憶は残っているのか。
などなど分からないことがたくさんあってそれを見るたびに考えています。
冒頭の車のシーン、 親が豚になるところ、 ハクとの初対面、 千って...
冒頭の車のシーン、
親が豚になるところ、
ハクとの初対面、
千って名付けられるところ、
クモジィのところに行くシーン、
お風呂掃除のところ、
おにぎり食べるところ、、、、
たっくさんすきなシーンがある!!
傑作
どれだけ小さなスクリーン(画面)でも、観る人を惹きつけることができる、それこそが本当の映画だと思わせられるような、一秒一秒どのシーンを切り取っても絵になってしまう最高峰の映画作品だと思う。この映画を通して、宮崎駿監督の能力の1つとして、現実と非現実の距離の取り方の秀逸を感じることができた。この一見非現実な世界の中にも、時折見せる現実的な共感が得られる小さなシーンの積み重ねによって、見る人と作者の距離感が担保される素晴らしい作品になっている。
久々の千と千尋
しっかり観たのは劇場公開時以来だと思います。ジブリの映画ってあくまで子どもを楽しませるためか話が簡単なイメージなんだけど、この作品はなかなか入り組んでたり語られなかったりで結構好きです。まぁこの年になると登場人物の行動もツッコミどころがあったりするのだけれど、それでも笑えるし楽しいです。
隠されたメッセージ性は
この映画は何度もみた!
何度でもみれる!!
この映画に隠されたメッセージ性がなんなのかを私は知りたい。
欲望にのみしたがって生きると大変なことになる?
お金以外に大切なものはある?
愛は力?
大切なことは何か本質を忘れるな?
自分の出した結論はこれです
不思議な国の千尋
映画評価:60点
当時映画館で観た時は満点に近い印象を受けた作品です。
この作品は、一人の少女が世にも不思議な世界へと迷いこんでしまう、不思議の国のアリス的な展開の作品なんです。
その世界観も魅力的ですが、個性が輝るキャラクター達も魅力的です。
何度観ても楽しめますね!
【2014.11.21鑑賞】
良き哉
宮崎監督のアタマの中のキレイなもの、えげつないものすべてをご開帳したようなお伽絵巻。
ストーリーはシンプルで大きな盛り上がりがあるわけではないが、小エピソードが次々と展開され、そこにゆるキぬャラ、キモキャラのオンパレードで飽きさせない。
シュール、エキゾチック、ファンタジック、ノスタルジック、いずれにおいても右に出る作品はそうはない。
冒頭、小径の苔むす石の置き物に迎え入れられてから、本編では賑やかだった場所の色褪せたスナップ写真のようなエンドロールまで目が離せない。
名作の中の名作!間違い無く世界の名画50に!俺なら選ぶ・・♪
いやまぁ・・
黒澤映画や寅さん、小津安二郎?作品も未見の俺が、邦画を語って良いか?の賛否は置いといて・・
とにかくこの作品は・・(語るまでもないが)まぁ素晴らしいヽ(^o^)丿♪
ジブリがジブリだった頃の最後のジブリ(※ハウルまでが最後のジブリて意見も有る)。
>一人の天才でなく・・・数多の才人で商業的にも勝ちを得たディズニー・・
>後継を育てず、ただ滅し朽ちてゆくジブリ・・
この作品が、本当の『宮崎駿遺作』だと、俺は個人的に思うなぁ⌒(^O^)⌒
星☆評価は・・
劇場公開¥1800円基準で(*^^)v⑤
DVD買う度 ◎◎◎◎◎
モ1回見たい度 ◆◆◆◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇◇◇◇◇
観た後の行きたいお店】
台湾の?本作モデルになった町のなんたら飯店!
観た後の飲みたいお酒】
お酒ならなんでもOK!!!
観た後の食べたい一品】
ハクのおにぎりヽ(^o^)丿
・・川の神様の苦だんごは勘弁!
働かない奴は喰うな!
お世話になった方に礼を言え!
きちんと謝る・・そして、きちんと赦す!
(↑※日本人のこの精神性・・・どこかの隣の半島の人々に聞かせてやりたい!!!)
『人は忘れないモノだよ・・思い出せないだけでね・・。』
見るべし!そして泣くべし!
伯爵品質保証!名作(*^。^*)♪
独特の異世界とその裏事情を想像する
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 80
演出: 85
ビジュアル: 80
音楽: 80
正直最初見たときは期待が高かった分、あまり面白いとは思わなかった。それまでの宮崎作品にある重厚な主題に比べて物語にあまりたいした出来事がなく、子供が迷い込んだ異次元の世界の温泉宿で働くというだけの話にそれほどは興味をひかれなかった。見ず知らずの自分に良くしてくれた人にお礼を言うことすら出来ない10歳の少女が、初めて直面する厳しい世間。悪くはないけれども、でもどこにでもいる世間知らずの普通の子供のよくある成長物語かなという程度。
今回改めて見直してみて、前回に見たときよりも不思議と面白く感じられた。物語はやはりそれほどに素晴らしいとは思わないのだが、この奇妙な異世界と、それが制作された背景をもう少し理解しながら興味を持って見たからかもしれない。例えば千の教育係になったリンは実はまだ14歳でこちらも十分子供なのだが、この湯屋から鉄道に乗って出ていき自由になるときを待ちわびている。湯屋に捕らわれているにはそれなりの事情があるわけで、これが江戸時代ならば恐らく親の借金のかたに売られた遊女というところなのだろう。ここに働く者たちの多くがハクも含めて何かに縛られ捕らわれて生きている。千の精一杯の努力と成長だけでなく、神や物の怪を迎える湯屋の存在意義とそんなそれぞれの人々の背景も含めて考えながら見ると、映画の違った一面が見えてきた。
映画にはそのような伏線がいくつかあるようで、中にはそれにたいして拡大解釈されたものやら都市伝説的な解釈まであるようだ。結局最後までこの世界や背景が何なのかはっきりしないので、自分なりの解釈で想像しながら見たのだが、千の経験した話だけでなく歴史的なことまで思いをはせることになり興味をそそられた。
不思議な雰囲気が好き
アジア独特のオリエンタルな雰囲気がよく出ていて絵が綺麗です。
ちょっと怖さもあったり、不思議な感じもあって見る度に何かジワン、、とした気分になります。
DVDも持っているんですがテレビ放映される時も必ず見るくらい好きです。
現実社会を反映させた不思議なファンタジー世界は、見る者の心を捉えて離さない
ファンタジーの姿を借りて、現実社会を反映している。
冒頭、異世界に迷い込んだ千尋は、心寂しく不安でいっぱい→現実社会で生き方にさまよう現代人の姿。
仕事を与えられた千尋は大変ながらも懸命に励む→現実社会で額に汗して働く人たちの姿。
千に名前を変えられた千尋は自分の名前を忘れかける→自分自身を見失いそうになる現代人の姿。
わがままで欲深く、物でしかコミュニケーション出来ないカオナシ→今の若者の姿。
他人にガミガミ言い、自分の子に甘い湯婆婆→モンスターペアレント。
湯に浸かりに来る神々→神様を疲れさせるほど、今の世の中、悩みが多く、疲れている。
…などなど。
あくまでも私的な見解なのだが、そう見るとなかなか面白い。
ただの警鐘物語ではなく、千尋がたくましく成長していく姿は、現代っ子へのエール。
一本の映画としても、そのイマジネーション溢れる世界は、本当にユニークで引き込まれる。
両親を助け、この不思議な神々の世界を離れる千尋。
見る者は名残惜しい感覚を覚える。
ひと夏というノスタルジックな気分と共に、この不思議な世界を離れがたいような、映画のマジックだ。
宮崎駿の表現力は5.0じゃ足りない
歴代日本一の興行収入を誇る本作。そんな大評判を尻目に子供の頃の私は、カオナシとか湯婆婆というキャラクターの印象の強さばかりが残って【千尋の成長物語】以外の意味がわかってませんでした。
年齢を重ねて、どんなテーマだっけと気になってはいたけどまた観たいという気にもなかなかなれず、今回やっと10年近くぶりに改めて観てみると、遅ればせながらそこには“宮崎駿流”の現代社会(現代人)への思い(警鐘)が込められていることに気付きました。
お金、教育、売春、飽食、自然破壊、孤独、欲、自己、モラル…
そして目先のものに惑わされない本質や絆、思い出の暖かさ。
“トンネルを抜けたら非日常”
いくつになっても胸が躍らされるこの設定ですが千尋が偶然か必然か導かれたのは、画面越しにも異臭を感じるようなファンタジーというよりは悪夢みたいな世界。けれどそこでの“千と千尋”の経験は何物にも代え難く、最後にヘアゴムを光らせる彼女はもう地方に引っ越してきたことにふて腐れてる女の子ではなくて。
私が昔感じたように【千尋の成長物語】で間違いないしそれだけのことなんだけど、それだけじゃない。
絡み合ってて言葉で現すとお説教臭くもなる問題をこういう形として世に残したことは本当に素晴らしい。
色々詰め込みすぎな気もするし再度観ても私にはやっぱり大好き!!!というような作品ではないんだけど、讃えずにはいられない凄みがあるのです。宮崎駿の凄さをまた思い知りました。
例えば誰もが他人事じゃない“カオナシ”だって絶対私じゃああいう風に表現することを思い付けないし、【八百万の神様】という素敵な概念を持つ日本人ならではの発想の油屋もすごくいい。
中国っぽい建物は見てるだけで楽しいし、グロテスクな表現が多い中、魔法のわくわく感のバランスもさすがの一言。圧倒的な世界観です。
結局歳を重ねたってまだまだわからないことだらけだったけど、エンディングが全てを物語ってるような気がして子供の頃のもやもやはなくなりました。本当にジブリは何回か観て良さがわかるというか、観る度に色んな感性をつついてくれます。
分裂した自己の物語
「獅子の子落とし」という言葉がある。生まれた子供を千尋(せんじん)の谷に突き落とし、這い上がってきた子供だけを育てるという俗説が言葉の由来らしい。この映画の主人公・荻野千尋も千尋の谷に突き落とされたような体験をするのだ。
車で引越し先に向かう途中で、両親と千尋は鎮守の森に似た場所に迷い込む。行き止まりの道の傍にはトンネルがあり、3人が通り抜けた先には八百万(やおよろず)の神々が集う湯屋「油屋」を中心にした「不思議な町」が広がっていた。
その町で、千尋の両親はあるきっかけから豚になってしまう。途方に暮れた千尋を助けてくれたのが謎の少年・ハクだった。彼の助言を受け、油屋で働きながら「不思議な町」から両親と共に脱出する機会を窺うのだが…。
映画のタイトルが「千尋の神隠し」ではなく、何故「千と千尋の神隠し」なのか? 少女が苦難を乗り越え、成長していく物語だと言えば簡単なのだが、宮崎駿監督が発信するメッセージはこのタイトルがヒントになっていると思う。
千尋は、油屋の経営者である魔女・湯婆婆に本名を奪われ、「千」という名を与えられる。湯婆婆は本名を奪って相手を支配するのだ。「千」も油屋で働いているうちに、「千尋」という本名を忘れそうになっていく。
似たような状況が現実の世界でも起きているのだ。戦後、産業社会に導入された大量生産技術は日本の経済発展に寄与したのだが、その価値観である「効率化」「スピード」「利益優先」「競争」「合理化」はあらゆる分野に侵食して、人間疎外の原因にもなっているのだ。価値観に適応できない人々が増え、自殺や犯罪、精神疾患の要因になっている。
「千と千尋の神隠し」というタイトルは、「分裂した自己」あるいは「分断された人格」を暗示しているのだ。人間を抑圧する価値観に合わせようとして、本音を隠し建前(ペルソナ)の顔が肥大化した現代人を表わしているのだと思う。
千尋にまとわりつく「カオナシ(仮面男)」というキャラクターも、価値観に適応できない人々を集約した姿なのかもしれない。分析心理学者・ユングが提唱した概念であるペルソナは、古典劇で使われた「仮面」を意味している。
千尋を助ける少年・ハクも、本来の名前を喪失している。別の意味で「カオナシ」なのだ。見失った自己を取り戻すための物語という意味では、「自分探し」がこの映画のテーマなのだろう。千尋が、非日常の旅を通して新たな自分を発見したように、現代は「プチ家出」あるいは「プチ神隠し」が必要な時代なのかもしれない。
現代っ子の成長物語
「もののけ姫」以来、久々の宮崎駿監督の作品です。
僕はスタジオジブリの作品が結構好きで、
今までの作品もほとんど観ているんですけど、
この「千と千尋の神隠し」は、
今までの作品と少し毛色が違う感じがしました。
主人公の「千尋」は、どこにでもいそうな10歳の少女です。
「千尋」が初めて登場する場面。
父親の運転する車の後部座席で、花束を持ったまま
気だるそうに寝ている姿は、ハッキリ言って、
今までの宮崎作品の主人公とは正反対でいい印象はありません。
ところが、「千尋」と両親が異世界に迷い込んで、物語が進むに従って、
「千尋」に対するイメージが次第に変わっていきます。
様々な困難にあいながらも、必死に頑張る「千尋」の姿に
いつの間にか引き込まれていって、
最後には、「千尋」が魅力的なキャラクターに見えてきます。
この映画は、「千尋」の成長物語とも取れますけど、
環境破壊の問題や、モラル・躾の問題など、
いろいろな事が盛り込まれていて、
いろんな意味で考えさせられる映画でした。
全161件中、141~160件目を表示