千と千尋の神隠しのレビュー・感想・評価
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下世話なオヤジ趣味から自由になれなかった日本版「不思議の国のアリス」
宮崎監督の解説によると、本作は個人の中に侵食してくる曖昧な現実を明確化して、それと戦う少女を描いたもので、あわせて言葉が力なのだと示したかったという。そう言われてみればそう見えなくもない。しかし、普通はそう見ないだろうな…w
では、お前はどう見るのか。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」ではウサギの穴から地下に落っこちたアリスは、さまざまな不思議な生き物たちと出会う。
姿が徐々に消えていき最後に笑った口だけが残るというチェシャキャットや3月ウサギ、眠りネズミ、マッドハッターにハンプティ・ダンプティ…彼らに向かって、アリスは好き嫌いをはっきり主張し、物事をじつにてきぱき処理していく。そのカッコいいアリスに本作の主人公はそっくりだと見る。
この映画の意味は何なのか? 「不思議の国のアリス」の意味は何だったかを思い出せばいい。それは無意味という名の意味がある世界、意味ではなく遊びがあればいいという世界だった。本作の世界もそれと同じで、現実の何らかの対応、比喩を見つけようとするとつまらないし、かなり無理がある。
湯婆婆や銭婆が現実世界の資本家や企業経営者で、客の神様はみすぼらしいが大富豪とか、いけすかない成金のカオナシとかで、その世界では人が単なる記号で扱われて本当の名前(自分の希望)を忘れるとか…対応はできるが、まさにそれに「何の意味がある?」ということだ。
この無意味な遊びの世界で、観客は現実から遊離し、理屈はわからないがそうなってしまうというお話の中に飲み込まれ楽しんで帰ってくる。それが本作なのである。別の人のレビューでも触れられていたが、宮崎は一種のディズニーランドを構築したともいえる。
ただ、いかんせん昭和のオヤジらしい教養のレンジから宮崎も自由ではなかった。だからアトラクションの内容が黒柳女史らしき湯婆婆や銭婆、ソープまがいの仕事場、エンガチョなど、下世話な趣味に終始してしまったのを、同じオヤジ族として悲しく思う。
のめり込んでしまった!恐怖から応援へ
アルバイト初日感
いろんなキャラクターがいるので子供が楽しそう
425位/462 2021.07.26現在
世の中の評価が高いので
書きづらいけど
自分は、良さが分からない。
ただ、別に否定するつもりはなく
自分に理解力がないので
良さが分からないだけの話し。
映像は綺麗だし
雰囲気も素敵だけどね。
結構、感動の沸点低いんだけど
なんか、合わないんだよな。
そんなこともある。
以下
超個人的主観による駄文のため
盛大にスルーしてください
(RG風)
千のあるある言いたい♫
千のあるある早く言いたい♬
千のあるある今から言うよ♪
橋で息一緒に止めがち♩
イモリ食べてみようかなと思いがち♩
えんがちょやりたくなりがち♩
備考 点数は自分が
生まれてから現在まで
観た映画をランキングにして
相対評価で点数付けてます
上位と下位から順番に
感想書いてます
初回鑑賞年齢→25歳くらい
(2021年時点40歳)
初回鑑賞場所→自宅DVD
鑑賞回数→2〜3回 断片的にはもっと
記憶度→50%
マイ映画ランキング
2021年時点
全映画中→425位/462
邦画アニメ部門→16位/16
ジブリ部門→1位
これ以外しっかり観たことがない
銭婆が推し
2歳の子どもは泣いた。
「お父さんとお母さんが豚になっちゃった」と。
2歳の子どもにはすごいインパクトだったに違いない。それからずっと「元に戻る?元に戻る?」と質問攻め。映画どころの騒ぎじゃない。
現代風刺を含んだ物語。千尋の成長譚。
神様は温泉入っていい気持ちになる。世俗の垢を落として本来の自分に戻る場所。
ノスタルジックかつエキゾチックな風景と、山百合が揺れる草原。水辺を気持ちよさそうに滑る電車。
そこを千と、坊と、カオナシが進んでいく。自分を取り戻す、少し暗くて水面を潜るような静かな気持ちの良い時間。
自分の名を取り戻す。それは自分の核を取り戻すこと。自我の目覚め。
両親の与えてくれた世界で生きて、母にすがりつかなければ前に進めなかった子どもが、
やってもらうばかりではなく、与えることを知って、両親以外に自分を支えてくれる存在に気付き、自分を取り戻して、自分の世界を自分の足で歩き始める。
王子様に助けられ導かれて、自らも王子様を助ける。幼い恋の芽生え。
なんていう緩急の見事な話。
ここでのレビューを拝見。いろいろな意見があるものだ。だからレビューをやめられない(笑)。
と、様々に想いを馳せて観るものの、
ああ子どもをこんな風に泣かせてはいけない。あさましい姿を見せてないいけない。この映画を観ると必ずそんなことを思い出し、襟を正したくなる。
「元に戻る?」2歳の子供の必死の訴え。それが一番心に響いた。
親はこれを子に見せられぬはず。
倫理的に受け入れられなかった
最近、鬼滅の刃に歴代興行成績を抜かれそうというニュースを読んで、子供の時以来にまた鑑賞してみたが、あれこんなものだったっけ?というのが正直な感想だった。
というか、子供に対する過酷な強制労働や名前を改名させるといった人格否定など、現代だと色々コンプライアンスに引っ掛かりそうな描写が序盤は多くて少し疲れた。
名前を奪って人々を支配するという全体主義的な世界観も好きになれないし、大衆から言語を奪い理想の全体主義国家を作ろうとするジョージ・オーウェルの小説「1984」をどこか彷彿とさせる。
まあ一応最後までみたが、よくわからないキャラクターが何人か出てきて、よくわからないまま気付いたら終わってた。
全体的に何を言いたいのかがまったくわからん。
ただし、音楽だけは素晴らしい。
何度見ても発見がある
やっぱり凄い。
映画館で見ると違う
千尋の純粋な勇気と優しさ
もうひとつ別の世界があるような鑑賞後の感じ
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