「現実社会を反映させた不思議なファンタジー世界は、見る者の心を捉えて離さない」千と千尋の神隠し 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
現実社会を反映させた不思議なファンタジー世界は、見る者の心を捉えて離さない
ファンタジーの姿を借りて、現実社会を反映している。
冒頭、異世界に迷い込んだ千尋は、心寂しく不安でいっぱい→現実社会で生き方にさまよう現代人の姿。
仕事を与えられた千尋は大変ながらも懸命に励む→現実社会で額に汗して働く人たちの姿。
千に名前を変えられた千尋は自分の名前を忘れかける→自分自身を見失いそうになる現代人の姿。
わがままで欲深く、物でしかコミュニケーション出来ないカオナシ→今の若者の姿。
他人にガミガミ言い、自分の子に甘い湯婆婆→モンスターペアレント。
湯に浸かりに来る神々→神様を疲れさせるほど、今の世の中、悩みが多く、疲れている。
…などなど。
あくまでも私的な見解なのだが、そう見るとなかなか面白い。
ただの警鐘物語ではなく、千尋がたくましく成長していく姿は、現代っ子へのエール。
一本の映画としても、そのイマジネーション溢れる世界は、本当にユニークで引き込まれる。
両親を助け、この不思議な神々の世界を離れる千尋。
見る者は名残惜しい感覚を覚える。
ひと夏というノスタルジックな気分と共に、この不思議な世界を離れがたいような、映画のマジックだ。
近大さんこんばんは。
わたしは今回、初見に近いのですが大変おもしろかったです。
異国のキャラも個性的で近大さんが現代の人に例える考察がおもしろかったです。
なるほど~と思いました。
神々がお風呂に入って臭いドロドロ出したものがありましたかあれは何なんでしょうか。
ちょっとわかりませんでした、
アニメではなく舞台化された作品を先日初めて観ました。配信にて。ダブルキャストで千尋の役は2人、
橋本環奈さんと上白石萌音さん、上白石萌音の方を観ましたがアニメの世界が再現されていてとても良かったです!