劇場公開日 2001年7月20日

「久々に見たがこんなに傑作でしたっけ」千と千尋の神隠し イカリングさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0久々に見たがこんなに傑作でしたっけ

2020年7月7日
Androidアプリから投稿

泣ける

楽しい

10年以上ぶりに見ました。子供のころに見て「なんだかよくわからない映画だし、ラピュタやもののけ姫のほうが面白いや」なんて思ってましたが、いざ見始めると、導入のタイトルシーンだけでウルッと来てしまった。

そのほか、千が泣きながらおにぎりを食べるシーンや釜爺が寝ている千に座布団を掛けるシーン、電車に乗って銭婆に会いに行くシーンなど、久石譲さんの音楽もあいまって何気ないシーンで泣きそうに。そこでその曲は卑怯でしょ。

自分の言葉で話せないカオナシは現代の若者を、従業員を契約で縛り、モルタル製の温泉を経営している湯婆婆は資本主義に染まった大人たちを表しているのか、
この映画は一人の未熟な少女の成長を通して、僕たちが忘れかけている「生きるということ」を教えてくれているのかな、なんて思いました。

イカリング