「自分探しの物語」千と千尋の神隠し しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
自分探しの物語
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"金曜ロードSHOW!" で久しぶりの鑑賞。
何度観たことでしょう。それでもまた観てしまうんですから、本作の醸し出す魅力に囚われてしまったと云うことでしょう。これはジブリ作品全般に言えること。
迷い込んだ異世界で名前を奪われた少女が、自分自身を見つけるために奮闘する。共感しない理由が見当たりません。
誰もが一度は通る道。「自分っていったい何?」と云う疑問にぶち当たる瞬間があるのではないかな、と思います。
油屋のある世界には、カオナシや海の上を走る列車の乗客のように、自分を見失い亡者になってしまった者がウヨウヨ…
カオナシなんて物を使うことでしか相手との関係を築けませんし、亡者の乗客も虚ろな存在でしかない。千尋ももし成長しないでこの世界で生きていたらそうなっていたかも。
油屋の従業員たちや、訪れる神々との交流を通して、自分のことを認めてくれる暖かい存在に気づき、誰かのことを思い遣る心を知って成長していく姿を応援せずにはいられませんでした。自我が芽生えたからこそ、ラストの試練で大正解することが出来たんだなと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2022/01/07:金曜ロードショー
※修正(2024/01/12)
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