「愚かなアマンダ」ソウ3 どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
愚かなアマンダ
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どうやらアマンダはジグソウ先生の講義を最前列で聞いていながら、生きる喜びと生命への尊重を理解できていなかったようです。
作中「クソアマ!お前は無能だ!ジグソウなんかじゃない!」と罵られるシーンがありますが、なぜここまでアマンダをこき下ろす内容になっているのか。あえてアマンダに過ちを犯させ、ジグソウ先生の正当性を見せたかったのでしょうか。
今作のテーマは「赦す」。アマンダは何に対して赦せなかったのか。アマンダはジグソウのやり方に異議を唱え、反抗します。「ねむてぇことやってんじゃあねえぞ!どいつもこいつもぶっ殺せよ!」と言わんばかりに暴走します。「人は変わらない」。ゲームをして更生させるなんて無駄であると。結局、アマンダにはジグソウの想いは通じず、根本的な思想の相違が生じたようですね。残念。
正直ソウシリーズにそこまでグロゴアを期待していないです。他の方もそうかもしれませんが、スリリングな展開、心理的、肉体的にも追い詰めるトラップ、終盤のどんでん返し…、そういったものを観たいのではないでしょうか。その点でアマンダの暴走やジェフの慈悲に託されるトラップなんかはちょっと違うかな…と。
それでもやっぱり終盤の怒涛の展開は面白かったです。「歯車」も含め。あと、All That Remains の「This calling」が格好良すぎて星5にするか迷った(笑)
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