「終盤に出てきた証拠で話が持っていかれる」情婦 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
終盤に出てきた証拠で話が持っていかれる
中盤くらいまではよくある法廷ものという感じでストーリーが進む。終盤で被告の妻による偽証により、どんでん返しが来て驚かされる。しかし個人的にはそれ以上の印象はなかった。
被告の妻による偽証で裁判の行方が大きく変わるが、素人の小手先の細工で、はたして紛争解決のプロである法曹を、実際に騙せるものなのか疑問がある。また、中盤まで散々証人喚問をしたり弁護士が弁論をしたりしたのに、終盤に出てきた証拠により、話が全て持っていかれる。そのため、途中までの証人喚問や弁論が、判決を下すのに結局あまり意味を成していない気がする。以上の理由により、個人的にはそこまで面白く感じなかった。
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