劇場公開日 2007年3月3日

パフューム ある人殺しの物語のレビュー・感想・評価

全64件中、21~40件目を表示

4.5彼は天使なのか、悪魔なのか…

2020年1月1日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

前々から気にはなっていた「パフューム〜」を鑑賞…ベン・ウィショーが素晴らしかった!

超人的な嗅覚の持ち主、グルヌイユ(ベン・ウィショー)。
フェロモンに誘われるがままにユラユラと群がる蛾を想像した。

初めて この上なく心地よい香りを放つ女性と出会ったが、彼の中の予期せぬ出来事により、女性を誤って殺してしまったことで、その香りを再現すべく 次々と女性を殺めていくが、その姿に余り狂気を感じなかったのは、グルヌイユの無垢な存在故なのか…。

人殺しなのに、何故か共感してしまう自分に恐ろしさを感じつつも、初恋の“香り”に全てを捧げ、その香りの様に 地上から消え去ることを選んだグルヌイユに、哀しくも心の平安を覚えた。

彼を食い物にした人間は、ことごとく命を落としていったけれど…一体彼は何者だったのだろう…。

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m@yu-chan

3.0芸術作品

2019年6月30日
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再鑑賞。不思議な芸術的作品ですね。ウィショー君だからこの変態さも許せると言う感じですね。もうちょっとコミュ力があったら何も殺害しなくても香水作れたんじゃない?とかツッコミたくなりますが...。ダスティンホフマンが香水のついたハンカチをヒラヒラ〜ってするところ好きです。全体が薄汚れて汚い背景の中に、黄色いフルーツや赤い薔薇が鮮やかで美しかったですね。

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サラ

3.5聖と俗のさじ加減

2019年6月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

むかしワインの仕事をしていました。
香りへの感受性の開拓。そして味覚を言語化する訓練。その中で出会った大著でした。

原作とこの映画作品は、香りそのものへの記述が少し物足りなかったかな。
大著から繰り出す壮大なドラマを経てイメージされる香りよりも、小さな紙片に綴るソネットのほうが僕は香りの表現としては好みです。

それでも興味深かったのは、グルヌイユの醜い容貌と臭気が民衆を争乱させる聖なる香りに隠されていた媚薬であった、ということ。
つまり、パフュームに秘められた屍の匂いや汗・体臭が実は人間の本能を虜にする隠し味なのだという事実です。

ワインのテイスティングの表現にも「革の匂い」「濡れた犬の匂い」なんていうのもあります。
「悲しみを流してくれる雨の香り」というお線香も・・・
《嗅覚》という原初の感覚は突然に古い記憶を呼び覚まし心にさざ波を立てる。これは誰もが思い当たる経験だと思います。

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きりん

3.5☆☆☆★★(1回目) ☆☆☆★★★(2回目) 《注意》かなり偏った...

2019年5月5日
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☆☆☆★★(1回目)

☆☆☆★★★(2回目)

《注意》かなり偏った考え方をしています。

外国映画。特にヨーロッパ系の作品を観た時に、極まれにですが「これって、キリスト復活を願って製作されているのでは?」…と、思う事が度々有る。
…等とほざいたところで、キリスト教に関しては全く無知なのですが(-_-;)

この作品では、単なる連続殺人鬼の男の話で在りながらも、終盤で処刑されそうになる刹那。それまでに創り上げた渾身の香水の香りにより、多くの民衆が彼にひれ伏す。
更には彼がその香水の香りを一振りすると、全員が【愛と平和】の世界に包まれる。
そして産まれた土地で在るパリへと戻り、自ら飢えた民衆の餌となり消えゆく。
その瞬間にこそ彼は、人々の信仰の対象として記憶に残って行く存在となる…とばかりに。

思えばこの監督は、処女作の『マリアの受難』での強烈なグロ描写で世間を驚かせたが。その辺りは本編でのパリ編のグロさと対比して観ると面白い。
大体《マリアの受難》と謳っている時点で、キリスト教との因果関係が内包しているのは明白じゃあないのかなあ〜?…と。
『ヘブン』での効果的な俯瞰撮影では、まるで神の視点の様に見え素晴らしかった。
今回、久しぶりに『パフューム…』を観直した訳ですが。その2本が奇妙に混然一体となった快作になっている気がしました。いずれは再評価されて然るべき作品なのでは?と思います。

初見 丸の内ピカデリー

2019年4月6日 シネマブルースタジオ

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松井の天井直撃ホームラン

4.0処刑台で香水を振り撒くグルヌイユのシルエットがエスパー伊東に見えた

2018年11月11日
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鑑賞方法:映画館

 エロティックなブラックファンタジーなどと、この映画を形容する言葉を探そうとしてもしっくりくるものがない。冒頭の処刑判決シーンからも繋がるラストの性の饗宴が強烈すぎるからだ。“禁断のベストセラー”という名にふさわしく、750人の舞踏集団“ラ・フラ・デルス・バウス”による圧巻のパフォーマンス。夢にまで出てきそうです。

 “香りを映像化した初の映画”などと謳っていれば、ある程度身構えてしまう。映画館へと出かける前にしっかり入浴して自分の臭いを消し、しっかり鼻をかんでおいて匂い映画を体感しようと意気込んでの鑑賞になったものの、夕飯に食べた焼肉も気になってしまうほど。しかし、最初は悪臭漂う市場の映像で攻めてくる。これが18世紀のパリの現実なのか・・・と、匂いを感じ取ろうという気持ちさえ失せてしまうのです。

 ところが、主人公ジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)が香水調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に師事する辺りから、館内の空気も変化し出す。バルディーニがホワ~ンと妄想する世界では明らかに匂いが感じられた。『チャーリーとチョコレート工場』のチョコレート効果よりも短かったけど、この一瞬の感覚が忘れられない。グルヌイユが最初に出会った赤毛の少女の匂いは想像も出来ないのですが、全体的には匂いを体感するよりも想像力を与えてくれる映画でした。

 パリの貴婦人のために香水を調合して成功を収めた部分はほんのわずか。それよりもグルヌイユが自分の欲望のために運命の香りを保存することが大きなテーマとなってくる。彼を惑わせたフェロモン。それを保存するためには蒸留法ではなく冷浸法が必要と教わり、学ぶために向かったグラース。町の周りにはラベンダー畑。ラベンダーの香りによってタイムトラベルすることなく、彼は女性を殺して匂い収集を始めるのだった・・・(なぜか女性は処女じゃなきゃダメみたいだったが、最初に売春婦を使って実験するという徹底ぶり)

 連続殺人の展開は、グルムイユに体臭が無いという特異体質や何キロも先の女の匂いもわかる超人的能力によって緊迫感はさほどなかった。しかし、無表情で次々と殺すことに悪意がないところはさすがに怖い。完全なフェロモン・コレクター。マッド調香師。捕らえられても、自分の欲望のために出来上がった香水をふりかける・・・さすが、エスパー・グルムイユ。

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kossy

3.0悲しい男の一生

2018年9月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

最後まで切ない終わりかたでした。

映像は綺麗で、程よくグロイです。

そこそこ楽しめました。

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ジジ

3.5視覚と嗅覚

2018年8月3日
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鑑賞方法:VOD

ベン・ウィショーは適役だと思った。でも一気読みしてのめり込んだ原作の興奮は映画からは得られなかった。小説冒頭でこれでもか、これでもかと延々と描かれる悪臭の世界は読んでるだけで気分が悪くなるほどで、その中に生まれ落ちる主人公ー不気味な赤ん坊ーというのが効いている。読者も当時のフランスの真っ只中に居る気になって、リアルにいろんな匂いや臭いや香りが渦巻く。視覚が脳内嗅覚の世界を弱めてしまうのか、映画に向いてないテーマなのかなあ。話はすごく面白いんだけど。

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talisman

3.0なりたい者になれ!!

2018年6月11日
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鑑賞方法:VOD

単純

幸せ

寝られる

長いですが、大人の絵本のような抜群の雰囲気を楽しむ映画だと思います。自分が、なりたい者になるのに生まれや常識、時代、雇用情勢は関係ない事が伝わってきました。師匠に認められるシーンが個人的にはピークでした。

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

3.5変態の話かと思ったら…

2018年3月8日
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filmmarksに移動@Hako-to

3.5香水と美女と殺人

2018年1月21日
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セツ

2.5最後がかなりがっかり…

2017年10月11日
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ラッシュ

5.0「香気」の「昇華」

2017年7月28日
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平坦でひっかかるものがない映画が多いなか、かなり尖った作品。
映画の弱点である香りの表現に取り組み、観客に想像させる点では小説を読ませる形に近い。設定、構成、表現における一つ一つの要素が幅広い解釈を喚起させる、深みを持っている。
残虐な展開で進行するが、ラストシーンはある種のカタルシスがあり、急角度で感情を揺さぶる。

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栄画太郎丸

2.5純粋な狂気

2017年6月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

モノローグが多くて映画だけど、物語も相まって本の読み聞かせみたいだった。

不思議な感じ、どう観たらいいかイマイチよく分からなかった。
主人公に肩入れするわけでもなく、悪いヤツだけど、変な性癖を持った故の悲しい運命とも見れるし、純粋故の狂気とも捉えられるし、主人公は何だったんだろうと考えている。
これ以上ない香水を作って満たされると思ったら満たされりどころか、誰にも愛されない自分に嫌気がさしたのだろうか…

ダスティンホフマンと香水を作る所が一番ワクワクした。
ラスト前の処刑シーンは圧巻だった。

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奥嶋ひろまさ

2.5・・・純粋過ぎるが故の、残虐さ。

2017年5月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

 産まれながらにして、ずば抜けた嗅覚を持つ男。

 彼は、香りの保存方法を知りたいと渇望し、
 やがて、有能な調合師と出会う。

 だけど、彼が保存したいと思っているのは、
 美しい女性から発する香り、体臭だった。。。

 ・・・純粋過ぎるが故の、残虐さ。

 香りは、想像するしかないのが、すごく残念。
 特に最後の、凄まじい数の人々を虜にした香りなんて、
 いったい、どんな香りだったのだろう・・・?

 そうして! ダスティン・ホフマンが出ていた!?(≧∇≦)

 今回、観たいリストの古い方から借りて来たのだけれど、
 正直、どうしてこれを観たいと思ったのか全く覚えていなかった。f^_^;

 だけど、判明。
 ダスティン・ホフマンが、出ていたんだ。
 だから、観たいリストに入れてたのかぁ。(^w^)

 そしたら、ハリー・ポッターのスネイプ先生(アラン・リックマン)も出ていた!

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たまき

3.0魅惑の香り

2017年4月30日
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鑑賞方法:VOD

どことなくお伽話を思わせる絵作りと進行。話自体は突拍子も無いトンデモ話なのだが面白かった。匂いが無いから愛され無かった的匂い絶対主義をスルーして見れればw他者に受け容れて欲しかったんだね。愛は己を満たす為のものじゃない。ソドムとゴモラもびっくりなラストシーンは圧巻。

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yuitos

3.0けっこう良かった! 匂いは人を魅了する。博物館や本で徹底的に勉強する

2017年1月20日
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けっこう良かった!

匂いは人を魅了する。博物館や本で徹底的に勉強する

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taki

4.0狂気が満ちている

2016年11月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

すごいです。
発想やばいです。
久々に狂気に満ちている映画見ました。
ラスト数分、狂気の渦ですよ。

余計なことを排除して
ひたすら1つのことを描き続ける潔さが、
この主人公そのものでした。

確かに、エンターテイメントとして、
ハッピーエンドかアンハッピーエンドかを期待して見たら
なんだよそれってなるかもしれませんが、
ここまで潔い映画はそう無いような気がします。
映画の殆どが拷問のパッションくらいの狂気です。

殆どしゃべらない主人公がすごく良いです。
普通の映画に飽きた人には良いと思います。

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son

4.0ステータス全振り男の一生

2016年8月21日
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鑑賞方法:TV地上波
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ぴょんぴょん

3.0ここまでシュールな映画,めったに出会えないよ

2016年6月30日
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鑑賞方法:映画館

高校生の時にみました
結構記憶に残ってます。
究極の香りってのが完全にキーなわけで
その香水を完成させるために必要な綺麗な女の人を殺害していくのです。
なんか究極の香りで狂った市民がみんなで乱交してた。
ちょくちょく想定外なことが。
最後は主人公が神すぎて想定外。
でもここまでシュールな映画,めったに出会えないよ

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うえあおい