劇場公開日 2004年4月10日

「心まで描くの?」真珠の耳飾りの少女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0心まで描くの?

2025年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 完成前の絵を見たグリートが「心まで描くの?」と驚く。多少大げさな脚色だなぁと感じることは否定できないが、彼女の絵の感性がよく伝わる部分だ。窓を拭くところ、椅子の構図を勝手に替えるところもそうだ。父親(盲目にならなければ一流の画家になったであろうと推測できる)の描写は少ないものの絵心の遺伝子を受け継いだことを静かに表現している。

 また全体的に台詞がかなり少なめであるにもかかわらず、登場人物の心を演技力と映像のみでまるで絵画のように描いている。これは説明部分が少なく、観客の想像力に委ねられているのだが、見事に成功していると思う。

 しかし、大奥様(フェルメールの妻の母)の心境の変化や子供たちのイジメシーンが少ないことはバランスが悪い。あと10分ほど長くすれば解決できたかな・・・ちょっと甘めに5点。

【2004年映画館にて】

kossy
LaLaさんのコメント
2025年2月6日

kossyさん
ご無沙汰しています(≧▽≦)
共感をありがとうございました。

この作品 コリン・ファースと
スカヨハ出演で、フェルメールも
何度か美術館展へ行っていたので
映画館で観ていました。

確かに、セリフは少なめでしたね。
絵画のように描いている・・
kossyさん、凄い表現力です(^^)/

LaLa
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