パプリカのレビュー・感想・評価
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アニメはあまり観ないけれど、映画の世界で鬼才と言われるリンチやキュ...
アニメはあまり観ないけれど、映画の世界で鬼才と言われるリンチやキューブリック等、「うわぁ、とんでもない物に触れてしまった。」と思う人達。
この映画も、それに触れたんだな。と思った。
原作は筒井康隆らしいけれど、むしろこれをどう言語化しているんだろう?
夢の中という制限のない世界を舞台に、人の欲や攻撃心、嫉妬がぐちゃぐちゃと人を追い詰めていく感覚。
現実ではないからこそ、より露骨に際限なく感情がぶつけられていくのが刺激的。
独創的な世界観と、不安と恐怖を引き出す描写、平沢進の音楽も世界観と一致して素晴らしい。
今敏のちまちま感
黄泉比良坂を故障させたい
何気なくみた動画で「黄泉比良坂故障の影響で…」という奇妙なフレーズが心にひっかかってしまったのでレンタルで借りてみた。
頭悪いので最初見たときは奇妙さ奇天烈さの連続に戸惑うばかりだったが、ネタバレ感想等を書いているブログをいくつか検索して読んでから見直してみると、とても楽しい。夢と現実の境目がぶっ壊れる様は、まさに『黄泉比良坂故障』
原作と監督が声をあててるバーテン2人、何気にアクロバティックに活躍する。「しないさせない暴走は!」って、こんな暴走作品を作っておいて何の冗談か(笑)
監督さん若くして亡くなられてこれが遺作だそうで、社長さんに何とか才能だけでもおいていってくれないかと言われる程だったそうで、ホントに黄泉比良坂を壊してあの世から戻ってこれたらいいのにね。
夢の映像は美しい
ナイトメア
晴れた空に種をまかないタイプのパプリカ
どっちかっていうと晴れた空に狂気とカオスをばらまいてそう。
多分旧エヴァとかが好きな方は好きなんじゃないかな。私は王道の銃と爆発のドンパチが好きなただの馬鹿なのでこれを見て「わー芸術的!ステキ!抱いて!」とはなりませんでした。ごめんよお勧めしてくれた友人。
まずキャラクターにそこまで感情移入できなかったんですよね。いきなり平沢進のパレードが流れ出します。キャラクターを魅せるための起承転結の起の部分が圧倒的に短い。でもそれを見て考えたのかノーランの「インセプション」はなっかなか夢の中に侵入しませんでしたからね。どっちがいいのかは僕には分かりません。
他には大筋は簡単なのになかなか物語についていくのはムツカシイですね。でもラストの伏線回収は良かったです。あのシーンは最高でした。
良かったところを挙げるとまずは作画ですよね。ぬるぬる動きます。
後はキャラクターデザイン。悪夢描写は記憶に残ります。ケータイJKが個人的に好きです。
絶対に好き嫌いが分かれる映画だと思います。はまる人はめちゃくちゃにはまると思うのでぜひ一度ご覧ください。個人的には人にはなかなか進めづらい一本でした。
夢と現実の境い目がなくなったら
極彩色の悪夢、御堪能あれ
多大な影響を与えた作品
原作はよくわからなかった
夢をスキャンするセラピー機器の開発者が、夢の中ではパプリカとなって活躍する。
他人の夢に入り込む犯人は関係者を亡き者にして、世界を破滅させようと企んでいるようだ。
夢の映像がイマジネーションにあふれ、現実と混在し始めるのは圧巻。
アニメでよかった
鬼才が集まって数時間で完成させたみたいな作品でした。
作画はこだわりがあるように感じましたし、ストーリー自体も深くはないものの楽しめるように思います。
何度か中だるみは感じるかもしれませんが、独特な言語表現や作画の美しさや滑らかさといった要素に着目していれば飽きも来ず、深みまで浸れると思います。
なんと言ってもSF御三家の原作ですからね…それを映像化するのには骨がいるでしょうし、鑑賞者を置いていくことになったとしても監督のこだわりを全面に出した方が、作品としてはまとまるのかなと思います。その点でもこの作品、私は好きです。
評価が分かれる作品とありますが、アニメーション好きなら作画の部分である程度評価するでしょう。あまりアニメも見ず、万人受けの作品を見るような人には評価は分かれると思いますが、手にも取らないと思います。この作品のレベルで相当低い評価をつける人は、おそらくストーリー重視、描写重視などのバランスの悪い見方をしてるのかなと思います。
林原さんの声、素敵ですね。
他人の夢に侵入するシステムを奪ったテロリストに、パプリカが挑む物語。
アニメ界の巨匠今監督の秀作です。
パーフェクトブルーでも見られた、虚実が入り乱れる世界観が印象的な作品です。
ただ、精神の奥深くまで分け入ってしまい、観る方も疲弊してしまったパーフェクトブルーと比較すると、観易い作品に落ち着いたように見えます。但し、インパクトはその分薄れてしまいましたけど・・・
この作品では、主役のパプリカ(千葉)が魅力に尽きます。活動的で、優しく包容力のあるパプリカ。反して、現実の千葉は冷静沈着で、冷徹にすら思える立ち居振る舞い。その冷徹な千葉から恋心を聴けるラストは、意外性もあって秀逸でした。
二人の違う女性を演じ分けた林原さんの演技力にも脱帽ですし、俳優江守さんの演技も見事でした。ただ、古谷徹はミスキャストのように思います。あのキャラクターに格好良い古谷さんの声を当ててはだめでしょう。
いい女
コントラストが効いたピエロの衣装。脈略ない気ままなストーリー展開は実際の夢のようである。バスローブ姿のパプリカがエロい。冒頭でキャラクターや世界に酔わされる。そして全編を通して一貫する。ディテールを噛み砕くことなく、ストーリーをグイグイ推し進めていく。まるで話し全体が作り手の夢のようでもあり、そこに誘われるようである。パプリカの中に手を沈め敦子を剥き出すシーンは白眉。夢表現として突出している。島・粉川の笑いを誘うやり取りも小気味いい。
よく分からなかったのは、敦子が時田を慕った所。恋愛だから理由は要らないのかもしれないが、あまりにもの肥満・幼稚表現は作り手自身の自虐的表現か?そんな自分にいい女を慕わせる作り手の夢で、パプリカ=敦子の2面性共存が作り手にとっての理想の女かな?さておき、声がアムロに過ぎたのは、個人的にはいただけなかった。
胸のザワつきが止まらない!
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