「夢も現実も」パプリカ sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
夢も現実も
精神医療研究所で最先端技術の臨床応用を研究する千葉敦子。彼女は、時田が開発したDCミニを用い、少女パプリカとしてクライアントの夢の中でセラピーを行っていた。そんな時、DCミニが盗まれ、研究所職員が次々悪夢に侵されていく。
原作の筒井康隆と、今敏監督がバーテンコンビの声をやっています。夢か現実か、境界が混沌としていく映像演出は、監督お得意の手法。しかも、夢が現実まで侵食していくところを鮮やかに映像化していて、驚きました。ただ、もっとやりたいところがあったのではないか、なんとなくそんな感覚を覚えました。
監督には更なる飛躍をしていってほしかったのに、これが遺作となってしまったのが、非常に残念です。今敏監督の映画四作品とも、映画.comのオールタイムベストに選ばれています。
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