劇場公開日 2006年11月25日

「何度観ても面白い! ブッ飛びのイマジネーションワールド」パプリカ Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5何度観ても面白い! ブッ飛びのイマジネーションワールド

2024年6月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この独特で摩訶不思議な世界観が大好きで、2006年の初公開時に観て以来、定期的に観たくなり何度も観ています

筒井康隆さんの傑作SF小説を今敏監督がビジュアル化、相変わらず絵がとても綺麗なのと、ストーリーや編集含め見事なまでの独特の世界観にグイグイ引き込まれ、怒涛のラストまであっという間の90分

何層もの夢と現実を行ったり来たりするストーリー展開、そしてホテルの廊下がグニャーと曲がったり景色の一部がガラガラと崩れたり、という創造性溢れる設定とビジュアルは世界中のクリエイターに多大な影響を与え、クリストファー・ノーラン監督の名作「インセプション」にも色濃く反映されています

ストーリーと映像に加えてさらに本作の魅力になっているのが主人公の千葉敦子さん、とても綺麗でスタイル抜群のクールビューティ、そしてもう1人の主人公は敦子の裏稼業である人の夢に潜入するセラピストとしての“もう一人の敦子”パプリカ

感情をあまり表に出さずに常に冷静を装う敦子のペルソナに対し、アクティブで元気いっぱい、感情豊かで強い信念を表に出す陽キャラの敦子のシャドーがパプリカ、そのシャドーを使って同じ階層に巣食う人々の深層心理を読み解き精神治療しているが、本作ではそのセラピーに使う近未来ツールが盗まれ、その行方を敦子とパプリカ達が追うというハードボイルドSFアクション巨編に大興奮

で、そのパプリカもシュッとしててスタイル抜群でとっても美人、身のこなしもカッコいいセクシーな女性でメチャクチャ魅力的で目が離せません

何度観ても新発見や理解が深まり楽しめ、その世界観とストーリー展開が斬新で最高に面白い、傑作中の傑作です

Jett