劇場公開日 2006年11月25日

「アニメでよかった」パプリカ Wataru Kumazawaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アニメでよかった

2020年5月16日
iPhoneアプリから投稿

鬼才が集まって数時間で完成させたみたいな作品でした。

作画はこだわりがあるように感じましたし、ストーリー自体も深くはないものの楽しめるように思います。

何度か中だるみは感じるかもしれませんが、独特な言語表現や作画の美しさや滑らかさといった要素に着目していれば飽きも来ず、深みまで浸れると思います。

なんと言ってもSF御三家の原作ですからね…それを映像化するのには骨がいるでしょうし、鑑賞者を置いていくことになったとしても監督のこだわりを全面に出した方が、作品としてはまとまるのかなと思います。その点でもこの作品、私は好きです。

評価が分かれる作品とありますが、アニメーション好きなら作画の部分である程度評価するでしょう。あまりアニメも見ず、万人受けの作品を見るような人には評価は分かれると思いますが、手にも取らないと思います。この作品のレベルで相当低い評価をつける人は、おそらくストーリー重視、描写重視などのバランスの悪い見方をしてるのかなと思います。

くま。