パーフェクト・ストームのレビュー・感想・評価
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敢えて立ち向かう海の男達
実話に基づくと始まるので、語り継がれた武勇伝なのかと思ったら…。壊滅ということは途中の遭難は創作ですよね??
本作のほうが古いですが、"The Guardian"や"The Finest Hours"のように、海難救助側の死闘も観れます。
特に"The Finest Hours"と比べますと、あちらが的確な読みなら、こちらは船長のエゴと船員の金銭欲による判断ミスとしか言いようがありません。単なる無謀な挑戦です。しかも何度も再考の機会がありながら、最後に引き返すということは、無駄に海上で粘り過ぎたという印象が強まります。それでも助かれば「男として戦ったぜ!」とキマるのですが…。だから漁師は夢が持てずに儚く荒波に散り行く、ということが言いたいのでしょうか。
気象学的にパーフェクトでも、the perfect storm to dieって感じで皮肉なタイトルです。
嵐や荒波の映像は迫力ありました。
きっと今なら3Dで上映するでしょうね。
イライラする
ジョージクルーニー演じるカジキマグロ漁の船長ビリーは釣果があがらず、漁にも無理がでる。折角の大漁も製氷機が故障し港に1日も早く港に帰らなくてはならなくなる。その為には、超巨大な嵐を突破しなくてはならない。
後半はずっと嵐のシーン。途中からイライラしてくる。絶対に助からない状況で、奇跡的な復活が何度も繰り返され、救助に来た救助隊のプロらしからぬ言動にもイライラする。
ここまでやるなら全員奇跡的に助かったという展開もアリのような気もするけど、結局最後は全員呆気なく死んでしまう。
全員死んでしまう設定にするなら、嵐へのチャレンジを諦めて死ぬのではなく、最後まで港を目指して戦ったけど残念ながら、、、という事にすれば良いのに。
一人一人の人生模様を前半に描いてるにも関わらず、最後にボビーだけ語りがあるのもどうかと思う。
カジキ漁師は夢を持ちません
映画「パーフェクト・ストーム」
(ウォルフガング・ペーターゼン監督)から。
漁師としての誇りと生活のため、漁船は大海原へ。
そんな時に限って、観測史上例のない大嵐が、彼らを襲う。
まぁ、よくあるストーリだけれど、なぜかこの台詞が気に入った。
実は、冒頭の気になる一言には、続きがある。
「カジキ漁師は夢を持ちません、だから勇敢なんです」。
その意味を裏付けるように
仲間のために海へ飛び込むシーンが何回も出てくる。
夢を持つと、どうしても保守的になりがちであることを、
敢えて、この台詞が吹き飛ばしてくれた気がする。
日本人には、まだこんな「大和魂」が残っているだろうか、と
不安になったと同時に、
映画とはわかっていながらも「アメリカ人って凄いな」と感じ、
さらに、漁師の男気みたいなものまで知った気がする。
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