劇場公開日 2006年1月28日

「道徳的で凡庸」オリバー・ツイスト keitaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0道徳的で凡庸

2012年3月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

ポランスキーについてはまだ「戦場のピアニスト」と今作しか観ていない。
「戦場のピアニスト」は自身のアイデンティティーが大いに反映された名作だった。
しかし、今作は得意の深く探求された人間心理、歴史の目立たない部分へのスポットの当て方は上手かったものの、いかにも道徳的で凡庸な子供向け作品の様に映った。
フィクションではあるが19世紀の英国、リアルに映し出された世界のトップを走っていた国の暗部は紛れもない現実だ。
また、生きる世界の違う2人の愛に揺れ動くオリバーの心情も"分かりやすく"映し出された。
何かと問題の多いポランスキー、この2作品ではまだ表面的な部分しか見えて来ない。

keita