「感動のラブ・ストーリー。強い愛の絆が起こした奇跡の物語。この邦題がいい!」きみに読む物語 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
感動のラブ・ストーリー。強い愛の絆が起こした奇跡の物語。この邦題がいい!
未見だった有名な小説、映画を劇場で観る機会があり、ついに鑑賞。
とてもとても感動的でドラマチックなラブ・ストーリーでした!
原作小説の原題が「THE NOTEBOOK」という超味気ないものなれど、同じくその小説の邦題が「きみに読む物語」とはなんとロマンチックな名訳か。
この点だけでも素晴らしい。
養護施設の年老いた女性に、同年代の男性が読み聞かせる激しい愛のラブ・ストーリー。
女性は話に引き込まれ、聞いたことがある気がするという。
恋に落ちては引き離され、そして再開する物語のシーンはとても不ドラマチック。
たびたび現実の世界に戻りつつ、二人の様子が少しずつ明かされていく展開がいい。
中盤早々、先がある程度予想できますが、別にミステリーやサプライズを期待しているわけではないので、予想した展開もまた良し、むしろ期待通りになるのかドキドキします。
そして迎える奇跡の結末は、感動的なれど、少し残酷。
先日「大いなる不在」を観て「ファーザー」を思い出したばかりだったので、ロマンスより残酷な現実の方が心に刺さってしまう。
主演のライアン・ゴズリング(「ラ・ラ・ランド」「バービー」)よりも、
老いた男を、「大脱走」「グラン・プリ」「スペース・カウボーイ」のジェームズ・ガーナーが演じていてびっくり!
自分にとっては、ドラマ「ロックフォード氏の事件メモ」(最初は「氏」がついてて、途中からなくなった)の主演、名古屋章の声で毎週楽しみにして観てましたから、その後、このような名作でお目に書かれて嬉しい限りです。
若い時を演じたレイチェル・マクアダムスも魅力的。
老女のジーナ・ローランズ、その父サム・シェパードなど俳優陣も豪華で見ごたえがありました。
劇場で観れて良かった!!