誰も知らないのレビュー・感想・評価
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子供たちが収入のない状況でどのように暮らしていくかという描写になる。終盤に悲惨なアクシデントがある。見ていてずっと胸が痛い映画だった。
動画配信で映画「誰も知らない」を見た。
劇場公開日:2004年8月7日
2004年製作/141分/日本
配給:シネカノン
柳楽優弥
北浦愛
木村飛影
清水萌々子
韓英恵
YOU
串田和美
岡元夕紀子
平泉成
加瀬亮
タテタカコ
木村祐一
遠藤憲一
寺島進
2004年の作品。
ずっと見たかったが、
製作から18年後にやっと見ることができた。
この話は実話がベースになっているという。
福島けい子(YOU)は奔放な女。
けい子と4人の子どもたちは都内のアパートで仲良く暮らしていた。
4人の父親はそれぞれ違うという。
4人は小学生だが学校には行っていない。
1か月間家を留守にしたけい子。
その間は子供だけの生活だった。
次に家を出たけい子だが家には戻らなかった。
数十万円有ったお金は底をつき、
電気ガス水道も止まった。
そこからは子供たちが収入のない状況でどのように暮らしていくかという描写になる。
水道やトイレは公園を利用した。
食べ物はコンビニで廃棄する食品をもらった。
終盤に悲惨なアクシデントがある。
見ていてずっと胸が痛い映画だった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
これが実話を基にしたフィクションであるという事実。 そんな重い題材...
ドキュメンタリーみたい
パッケージ写真の柳楽君に惹かれて視聴しました。
雰囲気がとてもリアルで本当に素晴らしいです。
YOUさんの演技とても自然で驚きました。
あと福くんに似てる子も居て驚きました。
物語は、なんというか、そこをオチにするのか〜と言う気持ちになりました。終始メリハリ少なくフラットに薄暗いというか…。
この人々の生活の終焉がどんな感じになるのか、とか、みんなの転換が起こる所を見てみたかったなと思いました。
不幸は人が決めるものではない
長尺とカメラワーク。そして、くすんだ畳の上の小さなゴミ、小さくなった黒の代わりの紫のクレヨン。個々の描写の細部に見受けられる人の生きている跡にドキュメンタリー作品を見ているかの様な錯覚を覚える。観賞後に『巣鴨置き去り事件』を元に製作されたと知り合点がいった。
事件を傍観する我々からしたら悲惨な状況下に置かれた子供達。しかし劇中繰り広げられる子供達の世界は、決して悲しさ溢れるものでは無く、純粋無垢で無邪気に描かれている。それ故にラストの伏線回収はより一層胸を締め付けられた。
しかしネグレクトの結果起きた惨事を凝視する以上に、生き生きとした子供達の余韻は強く、そこから感じるものは「幸か不幸かは他人が決めるものではなく、人はどのような状況下に置かれたとしてもその中での幸せや生きがいを見つけて生きることができる」と言う普遍的な真実だった。
子供たちの素のキラキラ感が眩いくらい切ない
上から目線
子どもたちだけで生きる
重苦しく胸が抉られるよう、忘れられない傑作
ずっと気になっていたものの、子供や動物が苦しむ映画は苦手で辛いので避けてました。
テスカトリポカから無戸籍児を知り、著者の参考文献から、『無戸籍の日本人』を見つけ手に取りました。
無戸籍児の現実にショックを受けましたが、巣鴨児童置き去り事件がベースとなっており、当時まだ初々しい少年だった柳楽くんの演技が絶賛された本作を見るタイミングが来たと思いました。
いやー、辛かった。想像以上でした。
しかし、母親、女性ばかりを責めるコメントもありびっくり。
すみませんが、皆さんもお分かりかと思いますが、妊娠は1人ではできません。責められるべくは母親だけでなく無責任な男たちも、です。
wikiでみたら実際の事件はもっとひどいですね。本作は確かに美化している部分もありますが、最後どうなったかのエンドロールやその他事件の真相にあまり深く触れないのが本作の数ある魅力の一つだと思います。
いたたまれず、最初からずっと泣いていました。そしてYOUがうまい。本当にYOUが嫌いになります。
柳楽くんは素晴らしいですね。
何と自然な演技。他の子役の演技にも舌を巻きます。
特に公衆電話のシーンがすごい。
本作ははではでしい演出や大袈裟な音楽もなく、ただ淡々と進みますが、それが返って起きていることの残虐さを際立てています。そして計算し尽くされたカメラアングルが上手い。
本当に重いですし、胸が抉られるので、あまりネガティブな時は見ない方がいいですが、出来れば少しでも多くの日本人に知ってほしい。
コロナ禍で苦境を強いられる子供は増えていると思います。
少しでも多くの子供が救われますように、と願わずにはいられません。
ゆきちゃんの眼差し
母親は育児放棄。
12才の長男を頭に長女、弟妹の4人で暮らしている。小さい子どもを残して母は家にいない。
柳楽の落ちついた演技や時々みせる笑顔が可愛い。他の子供たちもとっても自然です。お金が無くなり暮らしていくのが大変で苦労する。本当だったら学校に行って勉強し友だちと一緒に楽しんでいるはずなのに…… 何とか解決しようと試みる。が そこに大人が介在しない。
事故で死んでしまった妹を飛行場に埋めて帰ってくる電車のなかで柳楽の横顔がを見ながらこれからどんな大人になっていくのか。と思った。
柳楽のしっかりした演技に脱帽です。ここから今の俳優の柳楽優弥に繋がっているんですね。
痛みを過去を深く掘り下げられた。
これを見てディテールを語ってる人や、ここはこうするべきだと語る人はこの経験を知らない。私は過去にネグレクト、虐待を実際に経験した。この作品を観ることは私を深く傷つけるとわかっていたので遠ざけて来たが、私の人生において腑に落ちたとき、初めてこの作品をみた。ネグレクトや虐待をする母をそれでも恨めないこと、そして "優しい母" が永遠に根強く脳裏に残ることがしっかり描かれている。Youはまさにその典型的な母を演じれていた、母である前に女を取った。「私は幸せになったらいけないの?」私もこの言葉を何度も聞いた、そして私はそれを聞くといつも何も言えなかった、母が好きだから幸せになってほしかったからだ。でもそこには自分たちが含まれてないと気がつく時、孤独と絶望が溢れ出るのだ。更に柳楽優弥演ずる明も典型的に献身で尽くす子である。母が自分の価値を生み出してくれる度、微笑んでくれる度もっと良い子になろうとする。母の駄目なところを見るたびに守ってあげなければと思う所も、よく描かれていた。それらが私を深く痛めつけた。あまりここのレビューでは触れられていなかったが、無邪気な茂もよく演じられていると思う。というか、彼そのものだったのかもしれないが監督が彼を映すときが秀逸だ。彼は無邪気で天真爛漫、そして常におどけて見せる。しかし人の顔色を散々伺うのだ。時にそれは鬱陶しく、何も見えていないが故に逆立てるが其処こそが社会に触れていない子どものリアルを映していたと思う。長女京子がしばし横になったり無言になっているのは生理が始まっていたのかもしれない、もしそうだとしたら、そこに関してもとてもリアルだった。中には病気にならないのが現実味がない、肌が乾燥していないと言ってる人たちもいるが、私は当時不幸な事に病気にならなかった。皮膚も健康そのものだった。具合が悪ければ母の気を引きつけられ、更に病院に救われる、そんな事もありえたのかもしれないが、そんな夢みたいなチャンスは実際にはあまり起きないものだ。又、その後を描かなかったことも私には良い結末だった。これをみる視聴者は怖いもの見たさ、残酷な世界を見るため、反面教師、した側、された側、子持ち、バツイチ、シングルマザー、様々な人が様々な意図で観ているだろう。同時に自分の感情も見ているだろう、そんな人には数年後にもう一度見てほしい。年齢、環境によって見方、感想が変わるからだ。私は5年前にみて今日また見た、5年前は母親、そして父親たちに腹が立って仕方がなかった。が、今は母親も可哀想な人間に見える。そして父親たちには納得さえするのだ。あなたは5年以上出生届を出していなかったのに今になって届けを出す勇気がありますか?届けを出していない様な女と添い遂げる勇気がありますか?それをようやく愛してくれた人に打ち明ける勇気がありますか?出しておけばよかったと言うのは簡単です、でも出してなかったのです。今に反省してもシングルマザーになり、どこから手を付けるのかわからない可哀想な人間もいるのです。その餌食になってる子どもたちも居り、そして彼らはそんな母を許し愛し恨み続けてしまうのです。実話と言う事で本当に亡くなってる子、しんどい経験をした子達に言いたい。あなたはあなたの人生を生きる事ができる、そしてあなたは同じDNAを持ってると不安になることもあるだろう。でも、あなたはその悲惨さ故に普通の人が計れない痛みも知っている事を忘れないでほしい。あなたが今を生き伸びれたことを私は誇りに思う。そして亡くなった子にご冥福をお祈りします、今は別の人生として家族に愛されていますように。
天才柳楽優弥!
誰も知らない
みんな知らないフリ?
Amazonプライムで鑑賞。
何年か前にTSUTAYAに置いてあったのを見て、森山未來の若い頃の作品か〜と思っていたら全然違う人だった。
Youの母親、よかった。
子どもたちの無邪気な姿からの変化も良かった。
Youは一見、子どもの気持ちに寄り添える
あたたかいお母さんで、みんなそんな
お母さんが大好き。
子どもは純粋で真っ直ぐ。
大好きなお母さんの言うことは聞くし、
信じて待っている。
それがなんだか切ない。
ダメなお母さんなんだけど、
子どもたちはしっかりしてるんだよなー。
それが不思議。
最初は良いこと、悪いことの区別がついていたし、京子が妹が登った遊具の砂を落としていたり、ところどころ躾がちゃんとしてるのが
なんかリアルだった。
同じアパートに住む人
コンビニの店員さん
明の友達
女子高校生
電気、水道、ガス会社の人
この人たちは児相に通報しようとか、
誰かに相談しようとか
考えられなかったのかなって。
明は「一緒に住めなくなるのは嫌だ」と言った。しっかりしていて、弟妹の面倒が見れる、
ご飯も作ってあげられる、買い物も…
けど、そこはやっぱり子どもなんだって
思った。
ずっとモヤモヤしたままで、最後は
どうなるんだろうと気になったが、
ふんわりした終わり方でさらにモヤモヤ。
誰かが児童相談所に連絡
子どもたちは保護
ゆきの遺体発見
母親逮捕
こんな終わり方を望んでいたんだけど、
そこまでキッチリやらなくても
いいのかなって
最後4人で歩く後ろ姿を見たら
そう思った。
何年も前にも1回見たことがあったと思ったけど 違ったみたいだった。...
何年も前にも1回見たことがあったと思ったけど
違ったみたいだった。
母親は滅多に帰って来なくて、
柳楽優弥だけ洞窟で暮らしてるみたいな記憶だった。
柳楽優弥がカンヌ受賞して話題になったのは
覚えてるけど、
それがどんな映画なのかなんて全く関心がなかった。
最近になって事件のことを知って、
映画化されてる、
それがこの映画だった、てことで鑑賞。
十分ひどい話だけど、
実際の事件より、
優しい世界の話になってるのが良かった。
お兄ちゃんの友達がゲームしに来てるときは
本当にいつ事が起きるのかずっとはらはらしてた。
加害者にならなかったことが救いだった。
コンビニのアルバイトさんとか、
大家さんとかが、優しくてよかった。
妹ちゃんがめちゃめちゃ可愛くて
今どうしてるか検索したけど、
もう事務所には所属してないみたいだった。
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