劇場公開日 2004年8月7日

「胸を打つ!!」誰も知らない 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5胸を打つ!!

2023年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

ほぼ20年近く前の映画ですが、迫るものが大きい。
「誰も知らない?」
多分みんな薄々知ってたと思う。
見て見ぬふりをする、
知ってても関わると面倒だから、見ないふりをする。
全く他人のことに無関心?
(大家の対応は、あり得ないのは置いておくとして・・・)

母親(YOU)がまったく返ってこなくなる。
約束のクリスマスも過ぎ、
クリスマスケーキが半額近くなるのを待って買う
12歳の長男・明(柳楽優弥)
妹2人と弟がいる。
お正月が来て、一人一人の名前を書いたお年玉を手渡す明。
そして春が来て桜が咲く。

お金が底をつき思い余って、現金書留の住所と名前から、
電話番号を聞いて電話する明。
「山本です・・・」と、同棲相手の名を名乗る母に、
思わず電話を切る明。

はじめはは渡された金を、
家賃、
電気代、
水道にガス、
と分けて振り込んでいた。

母が帰ってこないと明の中でケジメが付く。

そして電気が止められ、ガスが止められ、水道も止まる。

水は公園から汲む。
トイレも公園。

この映画のどこに、何に心を打たれるのか?
明の健気さ。
明の責任感。
家族愛。

実話にヒントを得たフィクションとのことですが、
普通は通報されるだろう、
しかしこれに近いことは今もある。
戸籍のない子、学校へ行かせてもらえない子供の数。
驚くほど多かった。

孤独死の中に餓死も含まれてると思います。

琥珀糖
りかさんのコメント
2023年10月20日

柳楽優弥さん、本作で一躍有名。
普通の日常生活送っていたら、
想像つかないこと。

YOU←母役として に言いたい。
育てないなら産むな❗️

りか
Mさんのコメント
2023年8月25日

「宝石」がよかったです。いつまでも頭の中で鳴り響いていました。

M
NOBUさんのコメント
2023年6月16日

今晩は。
 未だに、ネグレクトや虐待は減りませんね。
 数年前に、我が子を躾と称して殺めた男の行為は万死に値すると思い一罰百戒の意味も込めて極刑を望みました。(それまでにない、厳しい求刑でしたが・・。死刑制度賛成論者です。)
 今作のYOUさんが演じた母は、その自覚の無さや明るさが逆に怖かったですね。では。

NOBU
光陽さんのコメント
2023年6月16日

当たり前と思っていることが当たり前でない子どももいるというのは現実ですね。そんなことに気づかされます。

光陽
KEIさんのコメント
2023年6月16日

共感有難うございます。そうですね。見終わって胸が締め付けられる感じがしました

KEI