猟奇的な彼女のレビュー・感想・評価
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超えてくる圧倒の楽しさ
衝撃を受けた作品に、映画リテラシーを必要とする意義があってほしいと思う。ことがある。思うと言うより願う──かもしれない。
たとえば、衝撃を受けた作品、人生を変えた作品──と冠して紹介する映画が、なんとなく玄人な価値を持っていてほしい、のである。
それが、大ヒット映画とか、ミーハーなアニメとか、アイドルが出てくる商業映画とか、ではなしに、こまっしゃくれた映画通を納得させる、かっこいい非通俗性があってほしい──わけである。
しかし庶民はなかなか、そうはならない。
人生の一本にアベンジャーズがあがったりする。
黒澤明監督の生きものの記録のwikiに、次のような記載がある。
『映画監督の大島渚は鉄棒で頭を殴られたような衝撃を受けたとしており、徳川夢声は、黒澤に対して「この映画を撮ったんだから、君はもういつ死んでもいいよ」と激賞したという。』(wikiより)
生きものの記録を見て感心したが、そう衝撃は受けなかった。ただし、1955年に大島渚監督のような問題意識の高い人が「鉄棒で頭を殴られたような」と形容する映画であることは、理解できる。
理解はできるが、庶民の日常から、そうそう非通俗な価値感が、はぐくまれることはない。そもそも娯楽としての見地を外すことができない。
当時大ヒットした映画。
わたしも大きな衝撃を受けた。
余談だが個人的には「人生を変えた」映画なんてものはない。どちらかといえばエンタメの影響力を棒大に語る人に「ほんとに変えた?」とお尋ねしたいタイプの人間である。
20年を経た今日までに、誰かが指摘しているかどうか、定かではないがこの映画が圧倒的だったのは、そのぐいぐいの演出力にほかならない。
映画館の暗闇ではじまって何分経ったのか確認するような映画ではなかった。おそらく青春映画の概要でぐいぐい引き込まれるテンポと展開を持った映画を見たのは初めてだったように思う。
つまり、猟奇的な彼女は、つねにその強烈なキャラクターの面白さとして語られてしまう──ことに対して、じっさいにこの映画を支えていた真価は演出力にあった。
こんな他愛ない話を122分引っ張り続ける。
わが国で、青春映画の枠組みに、122分をぐいぐい引っ張る映画が存在するだろうか。
キャラクタライズだけでなく、その演出力に違い──圧倒的な違いを感じてしかるべきだと思うが、その気配なしに笑い泣かせる、徹底して庶民を指向した本物の娯楽映画だった。
名シーンだらけ。
学生服に着替えて成人証を見せながら居酒屋に入る。で、やーやーたんべとか言って、テヒョンがたばこ吸ったことないんだよねえ、停学になっちゃうだろとか言って、人生勉強だろとか言って、あんた出世するよとか言う。そのあとクラブへ行って狂ったように踊りまくる。いま見てもああ楽しい。初見のときもすでにいい年だったんだが、なんど真似したくなったかわからない。
ラストは良かったけど
韓流映画でおススメといえば必ず名が挙がる作品をやっと観た。
期待して観始めると「ん?ん??ん???」という感じ。
猟奇的というよりただの無茶苦茶。
キレイだからなんとか見られるけど、個人的には好感度低し。
そんな感じでなんとか後半戦、延長戦まで見続けた。
まぁ、最後まで観ると、伏線をキレイに回収してくれていて
後味だけは悪くなかった。
が、もう少し愛されるキャラにして欲しかったなぁ、、、。
嫌悪感すら抱きつつあったもの。。。
キョヌもなぁ、もう少しタイプなら違ってたかも(個人の好みですが)
「偶然とは、努力した人に運命が与えてくれる橋である」
という言葉は印象的。
うん、面白かったかな
ひょんなことから出会った無茶苦茶な可愛い彼女。
偉そうな口調で主人公を振り回す彼女。
彼女は、忘れられない元彼氏を主人公に感じ、それ以来引っ張り回す。
何やかんやで1年以上友達以上恋人未満で付き合うことになる。
彼女の方から好きな気持ちを再確認するためタイムカプセルを埋め、2年後に再開しましょうと約束するが、再開出来ず。
しかし、叔母さん経由で見合い的な紹介をしてもらいお互いまさかの運命的な再開。
まぁ面白かったかな?
確かに現実離れをしたキャラ設定だが、嫌いじゃない
ストーリーは、ある男子大学生キョヌが乱暴で自由奔放な美少女と出会い、そこから始まるラブコメディー。乱暴で自由奔放な美少女には、実は一年前、付き合っていた恋人を亡くすという悲しい過去がある。最初は、ただ彼女の言いなりになってしまっていた気弱で間抜けなキョヌだが、キョヌの優しさが彼女にもどんどんと伝わり、お互いに心を許し惹かれていく。
こんな自己中心的で乱暴なヒロインの姿にイライラしてしまう人もいるかと思いますが、私は結構こういう人、映画で見る分には好きです。キョヌが彼女に振り回されたり、逃げ回るところとか、とにかく間抜けな姿を見るのは面白かったし、彼女からの電話にプリレコ風に答えるシーンや電車でしょうもないゲームを本気でやるシーンにはとても笑いました。
キュートで凶暴…それでも愛したい!
レンタルDVDで鑑賞(字幕)。
韓国映画でいちばん気になっていた作品でした。
キュートで凶暴、口癖は「ぶっ殺すよ」なチョン・ジヒョンにメロメロ。粗暴であっても憎めない。しかし、奔放さの裏にとてつもなく深い悲しみを抱えていると云う複雑な役どころでした。実は優しくて正義感が強く、純粋な女の子。
彼女に翻弄されてしまうチャ・テヒョンの演技がコミカルでした。粗暴な彼女に振り回される内に、どうしようも無く惹かれていく。彼女の真実を知った時、彼女を幸せにしようと奮闘する姿に、思わず応援したくなりました。
ふたりの微笑ましい関係が時にかわいらしく、時に切なく描かれていてハラハラ・キュンキュン。ふたりが最後に下した決断にホロリとさせられました。男女の機微を繊細に描いたクァク・ジェヨン監督の手腕に脱帽でした。
前半戦と後半戦、延長戦と経て、それぞれでがらりと変わって行く物語の様相、構成の妙に唸らされました。さりげなく張られていた見事な伏線とその回収に嬉しい驚愕。観終わってふと、運命の赤い糸を信じてみたくなりました。
※修正(2024/05/20)
面白かった
嫌だった
猟奇的というより粗暴で無礼で思い上がりも甚だしい彼女だった。美女だからってなんでも許されると思ったら最低だ。そんな自己評価の女性たちを増長させる危険があるのでよくない映画だった。彼女の家族もひどかった。
主人公も交際が発展すればするほど悲惨な現実が待っているだろうから早めに分かれたほうがいいとしか思えない。
ようやく最後まで観られた
すっと観られない消化に悪い映画で、過去に何度か鑑賞したものの途中までしか観ていなかったのを今回ようやく最後まで観られた。テンポはいまいちだけど、ストーリーは面白い。
かなり現実離れしたキャラ設定で、韓国でかつチョン・ジヒョンじゃなければハマらなかっただろう。実際、韓国のドラマ版や日本のドラマ版はしっくりこない。
矛盾だらけの非道映画
採点=0/100点
ラブコメディーの韓国映画。気弱な男が、ワガママで自己中心的で酒乱の女と付き合う話。これをタイトルでは「猟奇的」と書いているが、ようするに「非道」なだけ。しかし「非道な彼女」では誰も見てくれないので、「猟奇的」という言葉を使ったのだろう。
ストーリーも、あまりにも非現実的。もう少し真実味のある話にしなければ、誰も感動できない。
矛盾だらけの非道映画。当然ながら0点。
タイトルにはインパクトあり
ほんわか
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