「許すこと」猟奇的な彼女 くまのさんの映画レビュー(感想・評価)
許すこと
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気の強い女性が、亡くなった恋人を忘れられずに自分に興味を持ってる優しい男性(キョヌ)を振り回し甘えていく中で、心癒されやっと人生を歩き始める話。
余韻として、恋愛の展開を想像したり、出会いからの2人の仲良くなる過程を振り返るのも楽しいです。
キョヌが優しい。電車で酔った見知らぬ女の介抱…この優しさがないとこの話が成り立たない、と思いました。
キョヌに出会わなければ、彼女は自殺していたか、意地の悪い嫌味な人間になっていたと思う。
またキョヌもなんとなく生きていた毎日にとっては、彼女との出会いが強烈な刺激となり色んな事へ活力になったんだと思う。
人が人に救われる、というのを目の当たりにしました。
作中で彼女が言った「傷ついても人間はすぐ忘れるのよ」にドキっとしました。いやいや違うでしょ、と。忘れたい忘れられない、という葛藤からの言葉だったのだと思います。
すんなりくっつかないで、時間をかけて友情?愛情?を育んだ2人に、その人なりの歩調があるのだと教えられました。1年あればどうにか…2年あればどうにか…、それは計れるものじゃないのかもです。
その人の歩調を知って、歩みを揃える。その人を生かす誠実さだなと思いました。
とても優しい映画。彼女の凶暴さとのコントラストがいいですね。こうゆう女性は個人的に好きではないですが、わがまま可愛いと思います。面白かったです。
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