マイ・ボディガードのレビュー・感想・評価
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終盤の展開に不満
基本的には好きな要素がたっぷり入ってる映画だし別に嫌いではないけど、映画終盤の展開には全然乗れなかった。
人生を諦めた男デンゼル・ワシントンが、天使のような可愛さのダコタ・ファニングと接するうちに生きる希望を見出していくというストーリーはとてもいいし、その天使が誘拐犯に殺されて以降の復讐マシーンっぷりも痛快。
ただ物語が終盤に差し掛かって、『実はあの子死んでませんでした』という展開になると一気にこの物語に興味がなくなっていった。
なぜなら死んでないという展開になったことで、この映画を見る上で自分が最もカタルシスを得るポイントであった『かわいいあの子を殺した奴らなんて全員苦しみながら地獄に落ちてしまえ』という部分がスッポリ無くなってしまったからだ。 そうなってくると映画の大部分を通して繰り広げられる壮絶な復讐劇も一気にどーでもいいものになってしまうし、結果としてこの映画の魅力は半減してしまった。 そりゃ確かに死んでなかったら嬉しいけどそこの展開は安易過ぎる。
あと復讐パートに入ってからの終始落ち着きのない画面作りも少し鬱陶しかった。
とはいえダコタ・ファニングとデンゼル・ワシントンの演技は素晴らしいし、前半部は本当に心温まる素晴らしいお話だったのでそれだけでも見て損はなかったとおもう。
オールタイムベスト
デンゼル・ワシントンと当時天才子役のダコタ・ファニングの共演。こちらもデンゼルと相性の良いトニー・スコット監督作
前半と後半で全く違う印象を受ける作品。
前半はデンゼル演じるクリーシーがボディガードとしてピタとの妙な絆を深める。しかし、ピタが誘拐されてからの後半は自身の持つスキルを駆使し冷酷に犯人を追い詰めていく。
自分を救ってくれた少女を誘拐され、復讐に燃える姿に完全に感情移入したため、最後の切ない結末には涙してしまいました…
高校生の時に観たこの作品がきっかけでデンゼル・ワシントンが好きになり、映画が好きになりました。
今では映画鑑賞が完全な自分の趣味です。この映画に出会えて良かったです。
個人的な不動のオールタイムベストムービー。
天才3人ならではのブチ殺せ映画
トニー・スコットとデンゼル・ワシントン
オレの勝手な想像だが、この映画で二人はお互いになにか信頼に足るモノを得たのだろう。このあとコンビ作が続く。
そのコンビ作の中でも最も好きなのが本作。
デ・ニーロとスコセッシ、プリ夫とスコセッシ、ブロンソンとトンプソン(おっと失敬)、コンビモノは数あれど、スコットとワシントンほど最初意外に感じた組み合わせはなかった。
まあ、ぶっちゃけ、デンゼルはクソ真面目な役者、トニーは絵だけ、という印象があった。
しかし本作以降、妙にこのコンビがしっくりいってるのは、互いの行き過ぎたイメージをセーブしているんじゃないだろうかと思う。
スコットの映画がリアルかどうか、と言われると「んな訳ないじゃん」と即答だが、デンゼルが出るとギューって映画が締まる。デンゼルが口を開くとドラマが始まる。
デンゼルは、結構話し方に「ノリ」があるのだが、それがスコットの演出にはまっているのかもしれない。
スコットにとって、ウィル・スミスでなくデンゼルなのは、その「ノリ」と「締まり具合」がたまらないからだろう。
デンゼルはその信頼関係がたまんないのではないだろうか。
本作はさらにもう一人の天才、ダコタ・ファニングが出ている。このクソガキ、めちゃくちゃうまい。デンゼル演じるボディガードとの出会いから信頼関係を築いていき、友情を育むまでがこの映画の見どころの一つで、これがあるから、以降のブチ殺せ、ブチ殺せの爽快感が生まれているんだな。
「アイ・アム・サム」なんか観てる場合じゃない。
ブチ殺せ、ブチ殺せ、はこの映画にあっては、正しい主張。
「今回の誘拐で少しでも得をしたやつはブチ殺す」
このセリフはダコタの名演あって初めてゾクゾクくる。
素晴らしい。
ラスト、気に入らないと言う人もいるだろう。けれどオレは前半の演技合戦と復讐劇でおなかいっぱいなんだな。もっと言うとラスト最高じゃねえか。
ぶつ切り編集が許せる「燃える男」
映画館での初見の感想は「MTVもどきの過剰ぶつ切り編集が不快」だったのだが、TVで観ているうちに段々とそれこそが作品の魅力であるような気がしてきた。デンゼルの我を忘れた憤怒とメキシコの暑さが、ぶつ切り編集によって更に混沌を生んでいる。何故だか不思議と捨てがたいものがある映画だ。
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