モーターサイクル・ダイアリーズのレビュー・感想・評価
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まーちがーえたー!
キューバに行く前にゲバラのおさらいと思って見たけど、そうでした、この映画はゲバラがキューバに辿り着く前のお話でした。
点線以下は9年以上前に書いた感想。
今回は、「国境またいでも言葉が通じるって、便利で不思議で羨ましいな」。
改めて、日本という国の特殊性を思う。
海に国境を隔てられ、(公用語としては)この国でしか通じない言葉を使う。
その特殊性が愛おしくもあり、不便で苛立たしくもあり。
さて、現地で私は何を思うのでしょうか。
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(2007/2/19)
お恥ずかしながら、ゲバラが医学生だったことも、アルゼンチン人だったことも、初めて知った。
最初のほうは、旅に出た解放感に浸り、男の人が羨ましくなり、私が今まで抱いていた南米のイメージとは全く違う景色に釘付けになった。
そして、クスコの辺りからドキュメントチックになり、ゲバラが後に革命を起こすベースになったであろう人々との出会いがさりげなく描かれる。
喘息のシーンは、その気持ちがわかるだけに見るに耐えなかった。
見てるだけで苦しかった…。
マチュピチュは、やっぱり一度生で見てみたい。
どうしても見てみたい。
あそこで暮らしていた人たちと、会えたらいいのに。
どんな生活をしていたのだろう。
ゲバラは本当に純粋で、献身的な人だったんだろうね。
この映画を見る前は、見たら旅に出たくなるかと思ってた。
でも実際は、見終わったらちょっと苦しくなった。
色々な人の思いを背負って(本人に「背負った」という意識がなくても)、それをもとに自分の人生を突き進んだ人を思い、なんともいえない気持ちになった。
砂まみれのロードムービー
これまた梅田ガーデンシネマ特集で会員500円に釣られてみてきました。この手の企画がすごく好みで大好きさ京都シネマ!
キューバ革命もゲバラにも明るくはないですけれど、青春ロードムービーとして良い!と聞いておりまして、その通りだなぁと思いました。
エルネストは純粋で正直でステキな青年でした。若いガエルくんの美貌も合間って、素敵でした。
南米かぁ。水がまずそうで行きたいと思った事はな買ったけど。行ってみたくなった。
バイクは嫌だけどね。あの砂ぼこりのなかどんどん上着がすすけていってもう…せめてバスとか!なかったんかい、時代的に!
青年らしいズルもしながら旅をして、鉱山に仕事を求めて旅する共産主義者の夫婦との出会いあたりから、エルネストは現状への疑問を持ち始めたように見えました。
ハンセン病の病院に滞在して、手術を拒む患者に寄り添い、素手で患者に触れ、仲良くなってみんなでサッカーするところまでの流れはこみ上げるものがありました。
その後のエルネストがどうしたかは知らないですけど、あの純粋さが褪せてなければ、世渡りという意味では楽にはいかないのでしょうね。その後を知っていればまた違った感慨があったことでしょう。
確かに良い青春ロードムービーでした。
まんぞくまんぞく。
あ、連れの人のありがちな軽薄さはちょっと嫌かな…船のうえでの15ドルよこせとか!
あと、エルネストは彼女になんつってふられたんでしょうね。
1人の人間としてのチェ・ゲバラ
革命家チェ・ゲバラの偉大な業績でなく、若いころの南米横断の旅にあえて焦点をあてた作品。
最初はよくあるロードムービーで途中から急にドキュメンタリータッチになる、ゲバラの真面目で自分を曲げない性格がとても分かりやすく描かれている。
ハンセン病の診療所での修道院の規則に従わず素手で患者と握手をする場面が印象的、全ての人を平等に思いやることの出来る心、そしてそのカリスマ性、旅を通して自分の生きる意味、成すべきことを見つけたゲバラの表情は自信に満ちていた。 ゲバラを演じたガエル・ガルシア・ベルナルの演技が輝き、偉大な革命家の1人の人間としての部分がよく分かる秀作。
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