「ポン・ジュノ戯曲」殺人の追憶 abuさんの映画レビュー(感想・評価)
ポン・ジュノ戯曲
実際の事件をもとに映画化しているそうだが、未解決に帰結する。
当時の警察の捜査の限界・風潮。それを含めて警察組織のいたらなさを感じざるを得なかった。今の科学捜査なら犯人を捕まえられるし、実際に現在では犯人は特定されているという事実。
映画としてはエンタメ性を出しているが、被害者の悲惨さには重きをおいてないし悲惨さを物語っていない。 無慈悲に人生を絶たれた女性に対し犯人が描かれないのがいたたまれない。
映画公開当時の未解決であることの無力感と、今現在での犯人が分かっていてもどうしようもない無力感は違うと思う。 ポン・ジュノ監督の社会問題のメスの入れ方は、問題提起だけで傍観者感が否めない。見ていて辛い一本となった
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