劇場公開日 2001年11月3日

メメントのレビュー・感想・評価

全186件中、1~20件目を表示

4.0人間不信の頂点

2024年4月19日
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鑑賞方法:その他

興奮

人間不信の頂点にあるのが、本作だと思う。

他人は信じられないから、自分を信じる。メモを残し、メモにある事実を信じる。しかし記憶がない過去の自分が他人のように思えるならそのメモは果たして事実を語っているのだろうか…?〈私〉も他人も誰も信じられない。徹底的な不信。

信じられるのは映画の「力」のみだ。しかし映画もメモの集積みたいなものだ。ショットとして現れるイメージは事実を語っている。ただその事実はどこまでいってもフィクションだ。そこには意図があるし、あるがままではない。現実の部分を切り取ったメモでしかない。それなら私たちは映画のメモをどこまで信じられる…?編集で再配置されているならなおさらだ。

時制を遡行して鮮やかなサスペンスを語ることは本当に凄い。ショットを事実と信じさせるためには、巧みな事実の再構成がもちろん必要だし、語りが騙りへと裏切られるにはドラマが必然だ。

やっぱりノーランは凄いと思いつつ、この語り方は後出しジャンケンではとも思ってしまった。確かに現在から遡行して他者や出来事を理解することは往々にしてあるから、感覚的にも分かるし、巧みだからあっと驚かされる。しかし「過去には実はこのような出来事があったんです」とか後から言われても、私たち観賞者はそんなこと知る由はないし、それは物語の語り手に独占された方法のように思えてしまう。しかも語り手だけが勝ちを許される。

そんな不満がありつつ、出来事の整合性を確認するために冒頭をもう一度見直した。そうしたら、ファーストシーンから既に観賞者にも分かる事実が語られていて衝撃を受けた。語り手と観賞者は平等にゲームに参加しているのに、ノーランが強すぎて一方的に負けているだけだと思い知らされた。ノーランは恐ろしいし、やっぱり凄い。

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まぬままおま

4.0おもろすぎ

2024年11月18日
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鑑賞方法:VOD

興奮

難しい

だんだん分かっていく感じが気持ちよかった!
クリストファー・ノーランってすごい 改めて思いました。

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プリマニ

4.5時間不思議体験

2024年9月29日
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知的

難しい

序盤、過去に遡っているのか現実と過去が交互になってるのか分からなかったけど、だんだん見えてきて…なんかこの感覚テネットみたいだなって思ってたらノーラン監督作品じゃんこれ。
時間の感覚の持ち方どうなってんの?すごい〜

主人公がなんかのか知りたかった

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ぎょうざ

2.0結果を観せてから

2024年9月22日
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鑑賞方法:VOD

その過程を観せる
不思議な作品
そういう発想を実際に作ってしまう監督は凄い人なんだな

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千恵蔵

見事なパースペクティブ

2024年8月29日
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鑑賞方法:映画館

 クリストファー・ノーラン監督の名を一挙に世に知らしめた出世作が劇場でリバイバル上映です。

 妻を殺されたショックで、直近の記憶が10分程度しか続かなくなった男が犯人を追うミステリーですが、その造りが頗る刺激的なのです。

 何の説明もないままに、現在から過去へ向かう時間軸と過去から現在への時間軸を並行して描かれます。しかし、何の説明もないので、「これは一体何なんだ?」とはじめは混乱するのですが、その構造が腑に落ちると、「一体どうなるんだ?」の興味を惹き付けて、入り組んだ複雑な構造にもかかわらず、全く混乱する事がないのはクリストファー・ノーランならではの卓越した力です。これがカッコいいからと下手に真似しようとすると大火傷必至だろうな。

 時間と記憶に拘った作品作りが処女作の『フォロウィング』(1998)から更に発展され、やがて『テネット』(2020)にまで続く歴史を2023年の地点から振り返ると見事なパースペクティブです。

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La Strada

4.0記憶とは何であるか

2024年8月25日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

記憶とは何であるかを、前向性健忘という障害を使って物語を作って教えてくれる。現実とは、記憶を使って作り出していると言うことがよくわかる仕組みになっていて感心した。

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zp

4.5傑作。

2024年8月17日
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鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

memento とはラテン語で記憶という意味だそうだ。時系列が入り組んだ映画には傑作が多いがこの作品もその一つだろう。カラーの映像はどんどん過去に遡り、途中に挟まれるモノクロの映像は通常通りの時系列、そしてどちらも真相に迫っていく、という練りに練られた構成。don't believe his lies. というメモをいつ、何がきっかけで書いたのかずっと気になっていたがそういうことだったとは。

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Yohi

3.5考察サイトを見て理解

2024年7月29日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

とにかく難しい作品。
大体は分かったが、考察サイトで完全に理解した感じです。
ただ、複雑過ぎですっきりしない。
すっきりしないのは、主人公自身がすっきりできない脳の病気だからなんだと思う。

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ツヅミボシ

4.03回観て理解出来るかな…いや無理笑

2024年5月14日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

でも最大の謎である妻の死?については、何となく彼だろうなーとは思いました

が!肝心の死因については全く想像の斜め上(であると考えます)なのでしょうね…

とにかく時系列が複雑過ぎて…
あ、でも答え出した後に問題出されるイメージ?
話も進むにつれて、そのスタイルに慣れてきた(と思いたい)とは考えますが、やっぱり難しい

あ、話は全く変わりますがトリニティを久々に見れて嬉しかったです笑

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まんぞう

脳が疲れたです

2024年5月3日
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鑑賞方法:映画館

脳が疲れたです

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マサヒロ

3.5「時」へのこだわり

2024年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

例えばスターウォーズなんかは大したことないストーリーを「映像」で魅せてるが、本作は「時間」で魅せるのが斬新。ノーランはこれで「時間」は自分のイイ武器になるって味しめたのかも。

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wcitbn?

4.0非常に難解だったたけど面白かった!!

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

ノーランの映画は大抵は難しい。
この映画も良くわからないまま話が進んでいく、というか話が行ったり来たりであと2回くらい観ないと理解できない感じ。

だがしかし、ラストのクライマックスのシーンは激アツだったなぁ。

あそこに着地する時のカタルシスを感じたいが為に、この作品を理解したいと思った!

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はなてん

5.0素晴らしい

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

リヴァイバル上映で鑑賞。正直オッペンハイマー以上の衝撃を受けました。結末から逆上りでの展開が段々と癖になる。車のガラスが割れていたり、顔の傷であったり気になる部分が徐々にわかってくる。エンディングもインパクト大。逆上りだから結末わかってるのに、毛が逆立つような衝撃がありました。

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ショカタロウ

4.5え、ええぇ〜!

2024年4月28日
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鑑賞方法:映画館

直近10分間の記憶しかなくて何が何だか分からない主人公と同じように観ているこちらも何が何だか分からない、を体験しながら進んでいく。

一瞬たりとも画面から目が離せない。集中力を欠かすことができない。

すごい脚本、演出!!

途中でこれどんな終わり方するんだろう、まさかこのまま置いていかれるような終わり方はしないよな、それはないよな、、、え、ええぇ〜!!!

ジョー・パントリアーノなんか好き。
「ミッドナイト・ラン」とかマイケル・キートンの「スクウィーズ」とか出てたな、あの頃。

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大吉

4.0映画館リバイバル上映

2024年4月28日
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鑑賞方法:映画館

「メメント」 2024年 映画館リバイバル上映の感想文

「オッペンハイマー」「フォロウィング」に続いてクリストファー・ノーラン作品を観た。全て映画館で。これで3作目だ。

「フォロウィング」も「メメント」も最近、映画館でリバイバル上映されていたのだ。

メメントは自分でも名前を聞いたことがあるぐらいの有名作だったので是非映画館で観てみたかったので、映画館のラインナップに並んでくれたのはちょうど良かった。

改めて、この有名作の感想を言うのは相当に蛇足な気はする。もう世の中に大量の感想と考察、賞賛の記事が存在するだろう。

だがそれでも書くと、この映画の手法は他とは一味違う。他の映画は過去から未来へと時間が進み、そして最後に結末が明らかになる。だが本作はその逆で、まず一番未来の結末が提示され、そこから1段階ごとに過去のシーンが映し出され、最後に最も過去に辿り着き、そこで真実が明らかになるのだ。

主人公は記憶障害を負っており、なんと記憶が10分程度しかもたない。なのに殺された妻の復讐を果たそうとする男だ。

どう考えても犯人を突き止めるのは無理ゲーだと思うのだが、記憶が飛んだ後の自分にメモを残したり、中でも重要な情報は体にタトゥーとして刻みつけたりして、犯人に迫らんとする。

そして物語にはいかにも怪しげな男や、協力者の女や、薬の密売人などが登場して観客を惑わせる。

観客に本当に記憶障害を疑似体験させることは難しいかもしれないが、観客も主人公と同じく過去への記憶がブロックされているという点で、映画の仕掛け的にも「記憶障害」的な感覚を実現しているのだ。

惜しくもこの日、本当に眠かった自分は、こともあろうか大事な最初の30分ほどをうとうとして過ごしてしまった。時系列の未来にあたる大事な部分だったのに。

途中からはちゃんと目覚めて見始めだが、シーンごとに時間が逆に進んでいるということに気づいたのは、しばらくしてからだった。クリストファー・ノーラン節的には時間を未来過去に前後させているという先入観があったせいもある。

で観終えた感想はというと、オッペンハイマーやフォロウィングでクリストファー・ノーランの手法を知っていたせいかものすごく大きな驚きはなかったが、それでも初めて見る手法の映画なので楽しませてくれた。

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稲浦悠馬 いなうらゆうま

4.5記憶の捏造

2024年4月27日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

難しい

こりゃでれ面白い。やみつきになる。
クリストファー・ノーランってこの頃から時間を操ることに囚われてたんだな笑 記憶障害によりわずか10分間しか記憶を保てなくなった主人公。そんな彼の複雑な脳内を映像化するためにノーランがとったのは、時系列をまるっきり逆転させるというぶっ飛んだ演出。それにより、観客は主人公レナードの奇妙な記憶障害を疑似体験することが出来、気付かぬうちに摩訶不思議な復讐劇へと飲み込まれていってしまう。この演出だと、観客である自分たちの記憶の保持能力までも薄れてしまうんだよね...スゴすぎ。

少しでも触れたらネタバレになっちゃいそうだから大雑把に言うんだけど、この人物って一体何者?ここに行くまでに何があったの?が徐々に判明していくのが、探偵気分を味わえて最高に楽しい。サスペンスで頭を悩ませる部分もありながら、バラバラのものがひとつになっていく爽快感もありで、今まで押されたことの無いツボに刺激が与えられたような、そんな感覚。ストーリーの発想はもちろん、これを映像化させる力、マジでバケモンだよね。何回でも見たくなる傑作。ノーラン映画でいちばんすきかも。(ダークナイトは個人的に別枠)

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サプライズ

4.010分!

2024年4月26日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

 こちとらオッピーを巡り軽めの夫婦喧嘩になったよノーラン(°▽°)

 メメント。。
 はい、ノーランの初期作品。
出世作ですかね。
 この時から時間軸の操作、好きなんだね〜って思う(^。^)

 普通に見せれば、一見何のこたぁ〜ないお話しを、時間を操る事で、これほどまでにすんごい物に仕上げてる。

 ノーランの頭の中では完璧に完成している物を、他者(制作陣)に落とし込み、理解してもらい、共有して作り上げる凄さ。
 宮崎駿監督に通じる所があるな。と、個人的には思います。
 (でも何かの記事で読んだが、カメラマンとかも、今これはどんなシーンなの?ってわからない所も多かったって言っていたw)

 今のノーラン作品に比べると明らかに低予算であった事もみて取れて、時代を感じます(^。^)

 私は、何度も観ているので、仕掛けはガッテン承知٩( ᐛ )وなんだけど、初めましての人でも、そんなに難しくはないので、ちゃんと観ればわかります。

 そして何度でも観られる作品です。

 初見時の、あの衝撃は失われてしまうけれど、やっぱり劇場でかかるとなると見過ごせない。
 けんと陰陽師が観たいのに、予約ポチはこちらを選んでしまうアタシ。

 好きなんですよねメメント。
何だろ?怖いですよね。嫌〜な感じ。
けどクセになる。

 妻を殺され、記憶に障害を持った、可哀想な主人公に感情移入しちゃってるから、真相が明かされてからのあの衝撃!
 えΣ('◉⌓◉’)!!

 ミスリードされまくり。。
 こわいこわい。。
 でもクセになる。。スルメ。。

 好きな作品なのに、書きたい事もたくさんあるのに、
最近忙しくて眠くて5分で仕上げた手抜きレビューで不甲斐ない( ̄∇ ̄)
 今、又、劇場でかかってるから、沢山の人に観て欲しいな。
 ノーランの手のひらで転がされて下さい。
 おすすめ。

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ゆき

4.0記憶の断片

2024年4月24日
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鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

正直、1回見ただけでは理解できない。他の方々のレビューはとても参考になる。知人はテネットを繰り返し見てしまうと言っていた。これもその中毒性に近いのであろう。
記憶は自分の確認だと言っていたのが印象に残っている。

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印刷局員

4.0難解

2024年4月24日
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鑑賞方法:映画館

2度目の鑑賞でしたが、やはり難しい。
途中まではついて行けたんだけど。。
何度も観たくなる、クセになる映画です。

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やまぼうし

3.02001年に渋谷の映画館で観て以来

2024年4月23日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

23年振りに劇場で「メメント」が観られるとは…。難解で頭が痛くなるが革新的なストーリー展開と白黒からカラーに変わる演出はお見事。作品の冒頭が「TENET」のようなのは今となってはご愛嬌。新作が公開されるごとに劇場に足を運ばざるえない監督です。

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よう