「もはや普通の恋では満足できないのでは」マレーナ こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
もはや普通の恋では満足できないのでは
モニカ・ベルッチ。
ずいぶん肉感的で、なにやら直視するのも
困ってしまう。
あまりにも
フェロモン出てると尻込みしてしまう(観るほうが)。
西洋の感覚は微妙に違うよね、と思っていたが
この映画を観ると
ボディだけはないのねとわかる。
役のせいか、常に伏し目がち。
物悲しい、翳を感じる。
魔性だ!
さて、中盤までは
少年の淡い、初恋&妄想の話。
少々しつこいエロ方面の妄想やらなんやらかんやらが
食傷気味になる。
しかし終盤の展開になんといっていいやら。
少年はその後何度も恋をして、
別れるたびに女に忘れないでと言われたが、
今も胸に残るのはマレーナだけ、とささやく。
初恋に、強烈なエロスと、
人間の醜悪さ、一途な愛、戦争からの人々の復活。
これらすべてがいっしょくたになってしまったわけで。
父さん、それじゃあ、普通の恋愛なんてもう、
満ち足りないわけで…。
コメントする