「【世界に名だたる田中泯さんが、前作までの孤高の剣士役から気品あるゲイを見事に演じた作品。今作は、猥雑感が全くない劇場公開レベルの邦画のLBGTQの先端を突破した記念碑的作品である。】」メゾン・ド・ヒミコ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【世界に名だたる田中泯さんが、前作までの孤高の剣士役から気品あるゲイを見事に演じた作品。今作は、猥雑感が全くない劇場公開レベルの邦画のLBGTQの先端を突破した記念碑的作品である。】
■ある事情で借金を抱える沙織(柴咲コウ)の元に、幼い頃に自分と母親を捨てていった父親(卑弥呼)の恋人という美青年(オダギリジョー)が現れる。
その青年・春彦から父親が末期がんで余命幾ばくもないと聞いた沙織は、父親が創設したというゲイのための老人ホームの仕事を嫌々ながらも手伝い始める。
◆感想
・今作は、家庭を捨てゲイの道に入った卑弥呼を演じる田中泯さんの気品ある姿に尽きる作品である。
・若きオダギリジョーさんや柴咲コウも熱演であるが、田中泯さんの存在感には圧倒されている。
ー 故に、憎んでいた父が主である”メゾン・ド・ヒミコ”で働き始める沙織の姿にリアリティ感があるのである。
・髪の長い細川専務を演じた西島秀俊さんの姿も、今にしてみると何だか可笑しい。
<若き、柴咲コウが仏頂面のヒロインを演じ、オダギリジョーが彼女の父親である卑弥呼の恋人でゲイの青年を演じているが、今作は、猥雑感が全くない劇場公開レベルの邦画のLBGTQの先端を突破した記念碑的作品である。>
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