リトル・ダンサーのレビュー・感想・評価
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心から大好きな映画
レンタル屋で見かけて、何だか久しぶりに観たくなりました。
長編映画第1作で当時その卓越した楽曲集や、主演ジェイミーベルの芝居に世界的バレエダンサー特別出演など話題に溢れた作品。
まずオープニングから素敵なんですよね。レックスの「Cosmic Dancer」をバックに踊り抜ける樣はすごいうっとりします。
これ劇中でさらりとやってますが、二曲目なんで一発で頭に針を落とすの凄いんですよね。
「 I Love To Boogie」で二人踊るシーンも、カセットを取り出すところから可愛らしかった。
「Town Called Malice」は、そのフリーダンスで彼の苦悩とその解放への光を見せるようでもありました。
レックス以外にもクラッシュ、スティーヴン・ゲイトリー、JAM、スタイルカウンシルなどイギリスを彩る楽曲で溢れているんですよね。
後のミュージカル版にはエルトンジョンもサウンドトラックで参加するなど、本当音楽との繋がりが深い作品です。
それと「なぜ踊るの?」の問いかけでわかるアルバムの意味。これも絶対そうですよね、にくい演出です。
主演のまだうら若きジェイミーが実にキュート。
ちょっとした恋のエピソードも良いアクセントでした。
男の子がバレエに魅了される可愛いお話ですが、背景には労働者階級の厳しい現実なども描かれており物語に緩急が効いてます。
さらにその狭間にLGBTも入れ込み、よりジェンダーを扱った作品にもなっています。
皆の理解を得られ、何よりそれを力強く引き寄せたのは彼自信。
そうして羽ばたいていく様は、正に白鳥のようでした。
最後の最後まで、本当大好きな作品です。
リマスター版劇場鑑賞
こうしてまたスクリーンで観れる日が来るとは、何とも嬉しいものです。
OPのレックス「Cosmic Dancer」をバックにしたダンス。やはり最高なんですよね。
「I Love to Boogie」のシーンも実に素晴らしい。
本当に楽曲の選曲が素晴らしく、イギリスを彩る錚々たる曲ばかり。
男の子がダンスといったどこかふわっとしたテーマですが、労働者階級の現実やまだ理解のないLGBTも含まれており、思いの外深い背景なんです。
焦がれる自分の心を信じ進み、反発していた家族にも段々と理解を得る。
そうして皆に見守られ、正に白鳥のように羽ばたいていく。
やはり素晴らしい、その一言に尽きますね。
この度のリマスター版の公開、とても嬉しかったですよ。
何度も笑い何度も涙した本作、心から大好きな映画です。
好きな事に正直でひたむきなところとか 周りの人を思いやる優しさとか...
頭の中を、電気が走るんだ
勇気ある挑戦
フレッド・アステア
多様性の時代に見てほしい名作
父と子の物語
たぶん見る側のライフステージによって見え方が変化する作品なんだと思う。
少年ビリーがバレエと出会い、ダンサーになっていく物語でもあるし
自分とは異なる人間に成長しようとする息子を認める父の物語でもある。
あるいは『ムーンライト』みたいに、マッチョであれみたいな世界で
既存のそういう価値観との向き合い方を模索してく物語とか。
僕はっていうとやっぱり「男がバレエ?」っていう感情は残ってて、
仮に息子がバレエなりピアノなりって言いだしたとき、自分はどう感じるだろう?って。
完全な「保護者」としての立場から、見守り、送り出す立場に。
世の中のお父さんのほとんどは、自分のように育って欲しいと思う反面
自分のようにはなって欲しくないっていう背反した感情を持ってるのかもしれない。
だからそういう変化と今後、僕なりに向き合っていきたいと思わせてくれる作品だった。
大切なこと、大切なものへのパワー
踊ることが何より好き!
息子にバレエ習わせていたので買っておいたDVD
他に男子がいなかったのでレッスン行くのイヤ、とか言い出したら見せようと思ってたけど
「のりたけバレエ団」とかも流行ってたし一度もイヤと言わず6年生までレッスン通った
未開封であったのを先日娘が
「そういえば、うちに”Billy Elliot”あったね!」と言って開けた
ロンドンでこれのミュージカル演ってるから映画のほう見て行くね!!と
留学先のオクスフォードから1時間ほどで連日いろんな演目が上演されているとのこと
劇場もステキだしやっぱり生はスゴイよ、と話し聞かされて
ママもとりま映画DVD見ましたー
貧しいのは泣ける…ホント切ない
でもBillyはすごかった、というかこの少年俳優がすごかったー!ぶらぼぅ
ところどころ笑えるショットがあったのが救われたな
最高!
家族って結局…
一言で言うなら家族愛の映画ですよね。
ストーリーや構成は単純で割とありがちな気もしますが、イギリス北部の炭鉱町という舞台柄、ストーリーやキャラクターが際立ちます。
ストライキとバレエの対比も良く、男らしさと女らしさの対比にも似た、暗喩を感じました。特に母を失って、ピリピリしている家族の中でビリーがやりたいバレエに向き合い、父や兄の本当の想いを台詞にはないものの、感じることができます。
日々啀み合い、うまくいかずにすれ違ってしまっていてもやはり家族って良い意味でも悪い意味でも繋がりがあって、それは断ち切ることができない。愛という形が、本当に暖かい形で表現される映画だと感じました。
また、描写の妙もこの映画の特徴で特にダンスシーンに、他のミュージカル調の映画には見られない緊張感の出し方や、季節の変え方などビリーの感情を、うまく表現していると思います。
最後のバスのシーン最高ですよね。
子供のために恥を押し殺す姿は美しい
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