リトル・ダンサーのレビュー・感想・評価
全157件中、1~20件目を表示
何処までも名カットが連発する素晴らしい映画
目の肥えた人にはベタなシーンばかりなのかな。私には名シーンが連発で、こんな素晴らしい映画だとは想ってもみませんでした。途中の母親からの手紙と、ミルクのシーンでお腹いっぱい胸いっぱいになったつもりが、熱い抱擁の後は背を向けたままっていう父親の心情には泣かされました。そして喧嘩ばかりしていたアニキと共に、炭鉱へと沈んでいく・・・。更にラストシーン、人に上着を取らせる一般ダンサーとの格の違いを見せつけながら、行く末をご想像にお任せすること無く、きっちり見る人の期待に応えた主人公の成長ぶりに拍手喝采です。加えて、ゲイのお友達の成長ぶりも素晴らしい。むしろ、土地柄からして主人公よりも過酷な道のりだったろうに。
公開から24年目にして、改めてリマスター版でビリーの跳躍を浴びる喜び
名作は色あせないというが、この映画は今なお驚くほどフレッシュだ。主人公ビリーが近所を徘徊する祖母の手を優しく引くとき、ふとバレエガールズのステップに目を奪われるとき、はたまた父の前で渾身のダンスを披露するとき、全ての瞬間に言い知れぬ瑞々しい感情が迸り、彼が躍動するたびに無性の喜びが胸を勢いよく貫いていく。また、本作は当時の炭鉱町が見舞われた社会状況や、現代に通ずるテーマ性、いかに自分の情熱を周囲に伝えるかといった通過儀礼、さらにはビリーが放った電気に触発されたかのように父もまた一途な行動に打って出るところなど、縦に横にと織り込まれた魂のドラマに改めて感嘆せずにいられない。誕生から24年。面白いもので歳を重ねた分だけ、私はビリーだけでなく他の大人キャラたちへの理解や共感も深まったように思えた。1度目でも、2度目でもなく、かくなる年月を経た今だからこそ味わえる感動がきっと数多く見つかるはずだ。
踊りだすと何もかも忘れて
最初は体が硬いけど、踊りだすと何もかも忘れて、すべてが消えます。何もかも。自分が変わって、体の中に炎が……。宙を飛んでる気分になります。鳥のように。電気のように。
ダンスを踊っている時の気持ちを聞かれたビリーの言葉が、本当に美しい。ロンドンで鑑賞したミュージカル版が素晴らしく、映画版は舞台を超えられないだろうという偏見があった。今となっては、今日まで本作を見ずに生きてきたことを後悔している。
舞台は、イギリスの炭鉱町。母を亡くし、炭鉱で働く父と兄はストライキの真っ最中。全く好きになれないボクシングのレッスンに通うビリーは、近くで女の子たちが練習していたバレエに惹かれ、たちまち夢中になっていく。
暗く沈んだ家庭、父や兄との関係、ストライキにより緊張状態の街、バレエを女の子のものだと決めつける世間の目……まだ11歳のビリーは悩み、迷い、立ち止まる。しかし、踊り出すと全てが消え、自由になる。様々な苦難を超え、人々の思いをのせ、躍動するビリーの姿が胸に焼きついて離れない。心が動かされるダンスというのは、こういうものなのだろう。
ベッドの上で跳ねたり、チュチュを着た女の子の中で踊ったり。母が遺した手紙を何度も読んだのか、ウィルキンソン先生の声に合わせて暗唱したり、父と草の上を転がりながら抱き合ったり。心にそっとしまっておきたくなるような、愛おしいシーンが満載だ。そして、好きなダンスシーンが多過ぎて、ひとつに絞れない。ビリーの夢見る気持ちに照らし出された人々の表情が、心に炎を灯してくれる。厳しく、ままならない現実に押しつぶされそうになっても、ビリーのことを思い出せば、たちまちその炎は燃え上がる。
「人」と「壁」が作り出す傑作映画
少年ビリーがバレエを通して、自己実現を果たしていくストーリー。
一つの街を舞台に、個性豊かな登場人物たちがそれぞれ歌う、閉じられた世界を思う狂騒曲が一人の少年の夢に結びつき、一つの「小さな奇跡」が起こります。
そこまでに至る道のりは、各登場人物たちのとても瑞々しい演技に彩られ、何より子役たちの演技が素晴らしいです。
その中でも、特に着目したいのは、ビリーの親友役です。
私見ではありますが、この映画において彼は最も大切な役割の一つを負わされ、彼はそれを見事な表現力で十二分に果たしていたと思います。
映画の中での彼は、ビリーとはまた違った意味で、この町の閉塞感に苦しみ喘ぐ子供の一人です。
そして、ビリーの「バレエ」という外に向かっていく問題と違って、彼の抱える問題の厄介な点は、「自ら在り方」という一層複雑な内側に向かっていくものであるということです。
自らを取り巻く保守的な価値観や、決して受け入れられないだろうビリーに対する思いで悩むその様は、映画の舞台である当時のイギリスの炭鉱町の空気感をよりひしひしと伝えてくれると同時に、その一喜一憂は、ビリーを取り巻くストーリーにより一層深みを与えます。
大人でも当事者ではないと理解しにくいそんな内面での苦しみを、彼の子どもらしい、されどどこか憂のある演技は、当事者ではない我々でも容易に読み取れるほど完璧に表現しきっていました。
そして、そんな親友役をはじめ、全ての登場人物の熱演がこの映画を傑作たらしめていることは間違いないのですが、もう一つ、この映画を語る上で外せない要素があると思います。
それは、「壁」を効果的に用いた演出です。
炭鉱町という舞台には、至る所に煉瓦で出来た壁があります。
その壁を効果的に画面内に用いた演出は、視覚的にも町のもつ閉塞感を演出します。
そして「壁」が、独自に映画を物語るのは、煉瓦造りの壁だけではありません。
例えば、日の光が少なく圧迫感のあるビリーの棲家。
町が抱える問題を共有する家族ですが、彼らはそれだけではなく、母を失ったことや貧困、病気の祖母など、よりパーソナルな問題を抱えています。
町と家の壁で二重構造の壁に包まれている彼らですが、それを意識すると、ビリーがより一層の息苦しさを感じていることがひしひしと伝わってきます。
そして、だからこそ、ビリーが迎えた結末のカタルシスは、聴衆にとってより大きなもの感じ取れるようになっているのだと思います。
例えば、煉瓦の街の隙間を埋めるような機動隊がもつ盾で出来た壁。
女の子が煉瓦の壁から続いて、シームレスに木の枝でなぞる演出から、人が作っているはずのそれが一つの物として、完璧に町の中にある壁として溶け込んでいることが分かります。
それは、町のもつ閉塞感だけでなく、実はその状況が大きく変わるかもしれない大きな転換期であることを物語っています。
「保守」の象徴である煉瓦の壁と、「革新」の象徴である人の壁との見事な対比です。
例えば、柔らかな光で包まれた体育館。
映画を思い返してみると、私の記憶が正しければ、最も柔らかな太陽の光が差し込んでいた場所は、ビリーがバレエのレッスンをマンツーマンで行っていた体育館だったと思います。
それは、閉塞感のある街の中で唯一、ビリーにとって夢を叶えることができるかもしれない場所ということを表わしていたのでしょう。
これも、ビリーの棲家との見事な対比になっていたのかなと思います。
この映画において、開けた景色を描写することはかなり少なかったと思います。
登場人物たちが営みを見せる背景の後ろには、常に何かしら、視覚的を遮る壁がありました。
そんな壁たちは、彼らと共にこの映画を構成するもう一つの大切な要素だったと思います。
このように、「人」と「壁」が見事なパズルのように組み合わさって、完璧に演出されたこの映画は、元のストーリーが持つ魅力を効果的に増幅し、傑作を更に一歩踏み込んだ傑作たらしてめているのだと思いました。
なぜ、物語を言葉ではなく、「映画」という形をとって物語る必要があるのか。
その答えを体現する一本だったのかな、と思いました。
海を背景にした一本道のシーンが素晴らしかった
とても面白かったです。
反動的なサッチャー政権下の、争議に苦しむ炭鉱町が舞台。ストライキの中心を担う炭鉱労働者の父と兄に黙ってバレリーナを目指す主人公。
話しの流れとしては極めてベタです。
主人公に心地よく感情移入しながら、予想を裏切らない団円を迎えるのですが、そうした数々のシーンで背景に映る炭鉱や町の景色が印象的で美しい。
特に主人公やその父が独りで歩く海を背景にした一本道のシーンが、心情的に描写として素晴らしかったと思います。
現実への闘争からの逃避を肯定する敗北主義の物語、と言われればそうかも知れないけれど、そんなことはどうでもいいやと思います。
日本人が好みそうな要素が多い作品ではありますね。
踊ることに理由はいらない
ビリーの台詞がとにかく印象に残った。
何故バレエを始めたのかと問われて、よくわからない回答をする。
「踊っているとき、どんな気分か?」と問われて「いい気分。何もかも忘れて。電気のように・・・」
「○○がどうして好きなんですか?」「どうして○○を続けているのですか?」という質問は、日常会話でもよく聞く。私も聞かれることがある。大人だから、大人に理解してもらえそうな答えをする。答えて、何となく自分を納得させている。しかし、どうして好きか?
なぜ続けるのか?を突き詰めて考えると「そんなものはわからない」のが本音だ。
好きに理由は必要ですか?続けるのは好きだからですか?やりたいから、やっている、イイ気分だから続けている。それではダメですか?大人が納得する高尚な理由が必要ですか?
そんなものは必要ない。
上手くても下手でも構わない。ただ踊りたいから踊る。それでいいのだ。
そういうプリミティブなことを再認識させてくれる作品だった。
斜陽産業である石炭産業に従事する父と兄。男はかくあるべしと言うステレオタイプに囚われて理解出来なかった息子・弟を応援するようになる展開は、ベタと言えばベタで、ストーリーに捻りはない。でも、ビリーがロンドンへ旅発つバスを見送る父の涙と兄の「寂しい」というシンプルな言葉に、深い愛情を感じざるを得なかった。
そして、思わせ振りに誘う同級生の少女(←おませさん)や隠れゲイなマイケル。そんな2人とも関上手く渡り合いながら、バレエに精進する真っ直ぐなビリー。いい奴じゃないか。
自らの本能に従って、跳び、踊るビリー。
心から何もかも忘れてイイ気分になれるものを見つけた彼は、最高に幸せ者だ。
かなりいい
閉鎖的で暴力的で男性的な、炭鉱のストライキ
それに対比するような、中性的で自由で開放的なダンス
ヤングケアラーとしての主人公
仲良い友人がゲイ
父は昔ながらの古典的な父親
死んだ母
その母がわりのようなダンスの先生
ストライキで捕まる兄
父の前でダンスをし、それからストライキをやめて応援してくれるようになる父親のシーンがかなりいい
おれには未来はない、ビリーには未来がある
廃れゆく街と、そこで夢を持って育つ子ども
コーダあいのうた
オクトーバースカイ
フラガール
あたりが思い浮かぶ
音楽もいい
家族の愛と絆の物語
序盤からチラチラと匂わせるように繰り返される剣呑な描写。
やがてそれが労働争議(炭鉱ストライキ)だとわかる。その労働争議が本作の大きな構成要素になっており、バレエとの対比にもなっているのだと理解する。
物語は、構成要素を対比させることによってダイナミズムが生まれるのですね(ああ、父親の葛藤に胸が締めつけられる)。
終盤の、バレエ学校から届いた通知を確認するシーンが印象的。演出もジェイミー・ベルの演技もうまいなぁ。
ビリーがバスで旅立つシーンもいい。そして成長した彼が踊るラストシーンに感涙。
作品のトーンも重すぎず、軽すぎずで、バランスがうまくとれていたと思う。
本作には「かくあるべし」――〇〇はこうあるべきである、というとらわれ――をぶっ飛ばせ! というメッセージが込められていると感じましたが、しかし、お父さん、ビリーに才能がなかったら、やっぱり「そんなもんやめちまえ!」と言ったんだろうなぁ。そう考えると、複雑な気持ちになります。
やっぱマークボランなんよな
宙を翔ぶ鳥のように、舞い、踊る。
「グラディエーター」でも書いたとおり、
配信で映画を観ない私にとっては20年振りでも未見の作品のデジタルリマスター版の公開はありがたいのである。
10月30日(水)
新宿ピカデリーで23年間見逃し初見の「リトルダンサー」を。
サッチャー政権下の1984年、イギリスは不況である。
賃上げ要求でストライキ中の炭鉱労働者の父親と兄。母は亡くなっている。認知症が始まっている祖母の面倒を11歳のビリーがみている。ビリーは母の残したピアノを時々弾いている。
父から50ペンス貰って父が使っていたグローブでボクシングの練習に通っているが、ビリーはあまり気乗りしていない。ボクシングの練習場の隣で少女たちがバレエのレッスンをしている。
少女たちの動きに興味を持つビリー。
それに気付いたバレエの女教師ウィルキンソンは自分のトゥシューズを貸してビリーにバレエを教えてくれる。
(あれ、これは「ぼくのお日さま」と同じパターンか?リスペクト?)
父からの50ペンスはボクシングからバレエのコーチ料になる。
ウィルキンソンは、練習を続けて行く中でビリーの才能に気付く。
ビリーは、亡くなる前に母が18歳になったら読めと渡された手紙をウィルキンソンに見せる。11歳だけどもう空で言える程内容を覚えている。
(ビリーは母親の事が大好きだった事が判る。母も踊りが好きだった。祖母もバレエダンサーになりたかった。僕は…。)
ストは長期化し、クリスマスの頃、父は母が残したピアノを壊して薪にしてしまう。
ビリーはウィルキンソンの指導のもと上達して行き、踊り出すとビリーのエネルギーの発露となる。
ボクシングでなくバレエの練習をしている事がバレてしまう。「男がバレエ!?」父も兄も理解を示さないが、父の前で一心不乱に踊るビリーに父は何も言わない。
ウィルキンソンのビリーをロイヤルバレエ学校にと言う思いと、ビリーの踊りを観た父はスト破りで働き始める。金を稼いでビリーをロイヤルバレエ学校に行かせるために。
スト破りをした父と長男は衝突するが、ストライキは解除され、また一緒に働くようになる。
ビリーは父に連れられてロイヤルバレエ学校のオーディションを受ける。
(審査員の様子が「フラッシュダンス」のオーディションを思いださせる)
最初は固くなって上手く踊れないが、エンジンがかかり始めると審査員の目を引く動きを見せる。しかし、思うように踊れなかったビリーは控室に戻ると別の少年を殴ってしまう。暴力沙汰を起こして万事休す。
最後の面接、踊っている時の気分を聞かれたビリーは「無になります。宙を翔ぶんです。電気のように。」
結果通知が郵送されて来る。隣室で一人開封するビリー。合格だった。家族が喜ぶ。
ビリーはロイヤルバレエ学校に旅立つ。
ビリーの舞台を観に行く父と兄。時間の経過が表示されない(私の見落とし?)が、歩みが遅くなった父を長男が、急かす。
そして、舞台では父と兄が観に来た事を告げられた25歳になったビリーが宙を翔び、舞う所で映画は終わる。
(クレジットではアダム・クーパー…ビリー(25)と表示される。アダム・クーパーは世界的なバレエダンサーだそうだ。)
ビリーの背中を押す、いい味を出していたバレエのウィルキンソン先生を演じたジュリー・ウォルターズがアカデミー賞助演女優賞に、監督も監督賞にノミネートされた。
11歳の少年の頑張りは70ジジイの心にも刺さりましたぞ。
一度書いたレビューを保存し忘れて書き直した。いよいよボケジジイの領域か。レビューは想いが熱いうちに書かないとダメだな。
ラスト一瞬のために
主人公のダンスの表現力に脱帽
ビリー役のジェイミー・ベルのダンスがとにかく素晴らしかった。さすが超厳しいオーディションを合格しただけのことはある。
自分は今までダンスを見てもあまり心が動いたことがないような人間ですがそんな自分でも、本作品の各シーンのダンスからビリーの感情を明確に映し出す「表現力」がとても力強く感じ取ることができた。
・オーディションを受けられなかった日に兄と先生に挟まれて口論をされて自分ではどうすることもできない無力感や苛立ちからくるモヤモヤした気持ち。
・父にバレエをすることを認めてもらいたいがために本気の気持ちをぶつける気迫。
・そしてバレエ学校のオーディションのダンス披露時に、(後のシーンでビリーが語っていた踊っている時の気持ちのように)最初は動きが硬いが踊っているうちに徐々に緊張などの雑念が消えていくシーンなど、ダンスで全てを表現していたのがとても素晴らしかった。
本作はダンス以外のシーンも印象に残る場面が多く、
特に父がビリーのために考えを改めてからの家族の変化や、(他の方のコメントを見て気づいたのですが)ビリー本人や他の人ができないと言ってもウィルキンソン先生はビリーに対して一度も「できない」とは言わなかったのが良かった。
舞台版?はビリー役のキャストが自分の好きなトム・ホランドが演じているらしいので機会があれば是非鑑賞したいと思った。
P.S. ジェイミー・ベルのダンスに感化されて勢いで人生で初めて映画レビューを書き上げてしまいました。
拙い文章ですがこのコメントを見て共感やこの作品を見てみたいと思っていただければ幸いです。
ビリーと同じ年頃の子達に観て欲しいけど….
泣ける
見せなくても好きだよ
思春期ここではない何処かへ映画、母恋いし映画、労働者映画、ジェンダリティ・セクシャリティ映画なのだが、ヤングケアラー映画でもあるのが、予想外と言えば予想外、でもそうなるよなあという。主役のビリーの表情の代わり具合がすごい。/途中までのお父さんのトキシックぶりが個人的トラウマ映画『シャイン』を思い出させ、「やめてくれよ〜」と思いながら見たけど、大丈夫だった。
母の愛と家族愛
やはり、母親の存在は大きいのだ。
父親は、心ここに在らずの日々を送り、
ただただ長男や職場の同僚とストに行く。
長男トニーはある意味純粋か?
真面目にストに励む。
次男ビリー、母が恋しい11才。
おばあちゃんのお世話を任せられながら、
時折正気に戻るおばあちゃんから、
ダンサーだったことを聞かされ、
大好きな母さんも踊ることが
好きだったことを聞かされつつ、
父親に苦手なボクシングに通わされる。
その隣でバレエ🩰の練習があるという
でき過ぎた展開❣️
そもそも、人の顔を思いっきり殴る行為、
馴染めない人はボクシング🥊できないと思います
そんなことより、
ダンスの方がバレエの方が楽しそう、と
そっちへ行っちゃう。
女の子ばかりの集団にも怯まない。
身体が自然に動くのか。
鍵を渡しに行っただけなのに、
指導する先生も先生で、
あなた邪魔よ、とか、男の子でしょ、出て行って、
とか、言わない。
言えば反対に、関係ない❗️と。
足のサイズは?と
トゥシューズを履かせてくれる。
あるがまま、なすがままに。
ただ、50ペンス持って来てね、と声かけ。
翌日から父に貰うボクシング代の50ペンスを
バレエの先生に払い
集団に混じってバレエ練習。
このウィルソン先生、見た目と違い、
なかなか熱心で見る目のある方。
高圧的な父と兄に叱られたり殴られたりする
毎日を送るビリー、寂しい。
おばあちゃんは目を離すと直ぐいなくなり。
寂しくて母のお墓参りに行くと、
なぜか汚されている。
誰のしわざなんだろう?
ビリーの親友マイケルは
女の子みたいに色白で可愛いお顔立ち。
ワンピ着て出て来た時、
女の子だと思った。
バレエしていることが父にバレてしまい、
先生と相談すると、
ロイヤルバレエ団のオーディションを受けない?
というまさかの言葉。
えっ、信じられない⁉️
先生との個人レッスンが始まる。
みるみるうちに上達して行くビリー。
だけど、ストへの警察の弾圧が強まり、
組合のリーダーの兄が逮捕され、
そのゴタゴタで
オーディションを逃してしまう。
先生が会いに来て父と対面。
父と兄にこっぴどくバレエを否定され、
先生にも失礼な態度。
先生とのレッスンはしなくなったが、
マイケルとのバレエごっこを父に見られ、
父の前で思いっきり踊り出す。
ビリーに才能があるとわかった父親は、
ウィルソン先生に掛け合い、
オーディションのことを聞き、
父親の自分が責任を持つと断言し、
信念を曲げてまでビリーの為に
金を稼ぐ道を選ぶ。
ビリーの為なら他にも方法があると
一緒に慟哭する兄トニー、
おばあちゃんも覚醒したのか。
しっかりして来た。
おばあちゃんは最初から応援、理解者。
父と共にオーディションへ。
審査員の前で踊り、最後の質問で、
踊るきっかけとなったのは?と聞かれ、
さあっ❓とだけ。
私は、母親だなと思ったけど。
踊っている時の気分は?と聞かれ、
電気みたい、何もわからなくなってしまう、と。
なぜか驚く審査員。
ビリーの合否を心配する父、兄、おばあちゃん。
旅立つ別れが辛そう。
父とトニーは、仕事再開でまた地下に潜って行く。
父と兄が普段と違うコート姿で赴いた先は?
入り口で、ビリーに家族が来たと伝言してと頼み、
座ると隣には成長したマイケルが。
時の経つのをわからせてくれる。
そして、舞台に現れたのは‥‥。
🩰やはり、ビリー少年役、ジェイミー•ベル、
幼少期よりバレエに親しむ、納得。
🩰成長したビリー役、アダム•クーパー、
世界に名だたるバレエダンサー、納得。
🥊儲けが労働者の給料よりも少ないゆえの
ストライキ。
出口の見えない日々を送る父と兄にとって、
ビリーが希望の星⭐️になって行ったのでしょう。
🇬🇧移動図書館でバレエの本をくすねる際のあの
お尻丸出し男性。どこにもいろんな人がいますね。
🇬🇧デビーちゃんのあの発言⁉️先生泣くで😱
成長したデビーちゃんも観たかった。👩🦰
マイケル、ゴッツなって、子供の頃可愛かったのに😢
しかし、父親、激しいな、
何もピアノを木っ端微塵にしなくても。
2024/10/23•24映画館で鑑賞❣️
クラッシュ
おれが持つんだ!!
映画.comで旧作をレビューすることは、今となってはかなり珍しくなったけど、劇場鑑賞したので載せておくことに。
見たい見たいと思いながらなかなか見れずにいた今日、デジタルリマスターとしてまさかの再上映!ということでようやく見ることが出来た。ストーリー自体はありがちな展開で、中盤あたりまでは良くも悪くも普通、のめり込むほどハマることは出来なかったんだけど、後半に差し掛かっていくあたりから最後まで、ずーーっと目頭が熱くなり、感動と興奮で胸がいっっぱいになってしまった。名作に良きお父さんあり。家に帰ってからも、"あの"名シーンは何回も繰り返し見ちゃうくらい、お父さんの行動に心動かされちゃうんだよねぇ...。
ビリーがバレエと出会うあの様は、先月ベスの映画「ぼくのお日さま」と酷似。この映画にインスパイアされたんだろうなぁ、と冒頭で感じていたら、それ以降も境遇や展開が非常に似ており、このタイミングで本作が公開されたのはまさに奇跡と言っていい。ついでに来月には「オペラ座・白鳥の湖」が上映されるって言うんだから、今年は完全なるリトル・ダンサー・イヤー。いやぁ、すごい年だ。
個人的には「ぼくのお日さま」の衝撃が強すぎたがあまりに、この映画にはあの作品以上の感動を得ることは出来なかったんだけど、口に出さない、語らない美しさという面では本作は心ズタズタになって、全身に響いて止まなかった。
重要なシーンを身体で表現してみせる。説明するよりまず行動。あのシーンのビリーには、労働者問題のストライキを全力で行う父と兄に似たものを感じる。「わたしはプロになれたの」と豪語するおばあちゃんと言い、バラバラのようだけどちゃんと家族なんだなって感じさせるところに心が温まる。
人は時に、合理的ではなく感情的に物事を判断することがある。ビビッときた!ってのがそれ。行動で示してくれたのなら、自分もまた行動で示そう。その連鎖がこの映画に大きな感動を呼んでいる。おれが持つんだ!とバッグを取り合うところとか、あぁ家族っていいなぁってしみじみと感じるよね。
恋愛シーンを入れたり、バレエが好きなことを家族以外の人達に批判されたり一切しないのが良い。自分のことが好きだったゲイの友達に対しても、ビリーは「自分はバレエが好きだけど、ゲイでは無い」と言い放ち、しかもその友達に内緒にしてくれる?と頼まれたら「もちろん」と答える。このテーマを扱っているのなら陥りがちな方向に、何ひとつとして向かっていない。家族に対しても友達に対しても、コーチに対してもバレエに対しても、どんなことでも真っ直ぐ正面から向き合うビリーの姿を見ていると、こんな風に生きたいと憧れの念を抱いてくる。
とても優しい映画。だけど、ちゃんとみんな人間的で自分らしく、自分に嘘をつかずに生きている。終わり方はベタではあるけれど、エンドロール中はシーンやセリフを思い出して、ガーッと感動が波のように押し寄せてくる。あぁ、よかったなぁ...。パンフレットもめちゃくちゃ可愛くて、総じて大好きな映画でした。映画館で見れて至極幸せでございます。
宙を飛ぶ
父親目線
全157件中、1~20件目を表示














