「子供の夢を後押し出来る大人でありたい」リトル・ダンサー 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)
子供の夢を後押し出来る大人でありたい
名作と言われている本作、今回デジタルリマスター版でやっと観られました。
お話しはバレエの才能に目覚めた少年が、
頑固な父親や貧しい境遇に立ち向かって
本当にやりたい道に突き進むお話し。
簡単に書き過ぎだよ(苦笑)
とにかく鑑賞後感の気持ち良い映画です。
で、月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
採算が取れなくなった炭鉱が閉鎖の危機にあって、
炭鉱労働者のストライキが激化していた時代と言うのが
この映画の大きなキモなんでしょうね。
生活の糧としてこれしか生きる術が無い父親や歳の離れた兄貴と言った
荒っぽい男性性に押しつぶされそうな、音楽好きで繊細なビリー。
高齢ゆえに少々認知があやしくなり始めてる祖母の世話も
ビリーの肩にのし掛かって来てる。
結構悲惨な状況ではあるのだけど、ノリの良い音楽の使い方と、
バレエを始めたばかりで、少しでも上手くなろうと
家族に隠れてジタバタするビリーの様子が可愛くて前半は楽しく観られます。
後半になってくると、もう実質頑固なお父さんの話となり
ビリーだけでなくその家族と町の人々の話となってくる。
それ故、流石のビリーも緊張のあまり、
色々とやらかしてしまって、これは大丈夫か??
と最後までハラハラさせられてしまう。
どんな状況であっても子供の夢を後押し出来る大人でありたい。
狭い見方に固まった有害な男性性や父権性は
もうおしまいにしなくっちゃね〜〜。
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