「意外にもツボりました。」リンダ リンダ リンダ dpac2005さんの映画レビュー(感想・評価)
意外にもツボりました。
ヒマで映画見ようとU-NEXT漁っても全然面白そうなのがなくて、まあこれかな、レビュー評価もたいして高くないけど、つまんなかったら途中でやめよう、と思いつつ消極的に見始めたら、超意外にもツボりました。たぶんコロナ下で暇つぶしに見た映画の中では一二の面白さだったかも。
下でレビューされてる
>何が起こるわけでもなく、どこの学校でもあるような話。
>高校時代は確かにこんな感じだった、と懐かしめるけど、それだけ
まさにソレでした。この方のセンスすごい。2行で全部語ってる。
で、その方は3.5だけど私は5。
こういう評価の違いってホント面白いですね。
やたら泣いたり叫んだりとか、韓国を扱うと不必要に持ち上げたり、といった、日本映画の苦手なところがなくて、ホント、ああ、こういう感じだよな、って。
主役級のひとりというだけな韓国の女優さんが、トップクレジットで主演扱いされてるけど、これは当時の韓流好きを騙すためかそういう打ち出しにして制作費を集めるためか・・・・とかちょっと思っちゃいましたけど。でも彼女も含めて、決してキレイキレイに描かなかったのがとてもよかったです。
人間関係とかにも全然結論出さないし、ドラマつくらないし、そういうホント「だから何?」的な、全然劇的じゃない、とはいえ別になにか制作者が大声で主張する感じでもない演出ぶり、そしてその中で、短時間に喜怒哀楽が入れ替わる10代のなんかヒリヒリする感じが自分にはよかったです。
最後、なんでこんなに盛り上がるの?ってところだけ、ちょっとなぁだったけど(後輩バンドへの観客の反応こそがリアル)、まあそこは映画よりも曲を楽しむことで割り切りました。つなぎで歌う歌が「風来坊」で、あとでクレジット見たらお母さんが「りりぃ」だったり、これはちょっとそういう世代には嬉しい。
超マイナーなたとえだけど、「ライナウ」のMVの、瑛人版じゃなくて明治版が好きな人は、ぜったい面白いと思います。